陣痛は座る方が楽?経産婦さんのリアル体験談
2018年2月20日 | よみもの陣痛は座る方が楽?経産婦さんのリアル体験談

出産するママならだれでも恐れる陣痛。
初めてのお産では未知で怖いですし、経験を知ると、痛さを知っているからこそ怖いのも事実。
ですが、落ち着いてピークまでの陣痛の時間を耐え抜くことで、少しでもお産を軽く、痛みを逃しやすくすることは可能なのです。
今回は、先輩ママに聞いた5つの陣痛の耐え方をエピソードを交えてご紹介します。

①あぐらで心を無にして耐える
「わたしは、陣痛室では陣痛の間隔は横になって休み、陣痛がきたらあぐらをかいて心を無にしジッと痛みに耐えていました。横になっているより座っていたほうが赤ちゃんがおりやすいと聞いたし、わたしの場合ですが腰も座っているほうがラクでした」(30代/2児ママ)
陣痛=寝て耐えるというイメージがありますが、座ってアグラをかいて耐えると腰に負担がかからなかったり、重心で赤ちゃんがおりやすかったりするので、陣痛には耐えやすい姿勢といえます。
筆者も座ってあぐらで陣痛に耐えましたが、分娩台に上がって横になったとたん腰に激痛が走るようになったので、分娩台を少し起こしてもらい出産に臨みました。
ただ、NST(ノンストレステスト)がとてもズレやすく、何度も助産師さんに直してもらうのが煩わしく、助産師さんにも申し訳なかったです。
②正座で痛い部分をカバーしながら耐える
「わたしは正座で陣痛に耐えてました。正座した自分のかかとで腰をグリグリしたり、おしりのいきみのがしをしてました。自分のタイミングで一番おさえてほしいところをおさえらるので、良かったです」(20代/1児ママ)
こちらのママは正座で陣痛に耐えたとのこと。
あぐら同様、重心で赤ちゃんがおりやすく、自分のかかとで、自分のおさえたいところをグリグリできるのは効率がいいですね。
正座やあぐらのほかにも、「ヤンキー座りをして耐えていた」、というママも。
③体を動かしながら耐える
「わたしは、陣痛中はウロウロとしているほうが気がまぎれたので、痛みがきたら自宅の階段の手すりを持ちながら階段を上り下りし、入院してからは痛みでフラフラとしたつま先立ちになりながらも、とにかく気合で動きました。ケガの痛みとは質が違うので、歩こうと思えば何とか歩けるものなのです。おかげでお産の進みがはやく、結果苦しむ時間は少なく感じました」(30代/3児ママ)
陣痛中は、できることなら体を動かすことをオススメします。
そのほうが痛みをのがせますし、陣痛の促進にもつながります。
筆者も、陣痛中はあえて階段を使い、歩ける限界までは歩きました。
2人目だと、「あまり動くとお産が進みすぎて分娩室に間に合わないのでは」と助産師さんに心配されるほどです。
それくらい、陣痛中の運動は陣痛促進につながるので、辛いですが動くことで結果お産を軽くすることができます。
④呼吸に集中しながら耐える
「陣痛中は、どれだけ痛くてもとにかく呼吸を乱さないことに集中しました。妊娠中に練習したヒーヒーフー…などは実践する余裕はなかったので、ただ声を出してはいけない、きちんと吸ってきちんと吐く。そのことだけを徹底しました」(30代/2児ママ)
呼吸法は、陣痛がピークに近いときにオススメの方法です。
陣痛の極限の中で、きちんと呼吸を乱さずキープするのは、すごく難しいこと。
呼吸に集中することで痛みに意識がいきすぎず、赤ちゃんにもしっかり酸素がいって、お産をスムーズにするためには、とてもいい耐え方ですね。
大きく鼻で吸って、ゆっくり長く口で吐き、息と一緒に痛みも吐き出してしまうイメージで呼吸をしましょう。
⑤赤ちゃんと乗り切る!!という気持ちで耐える
「陣痛の波がくるたびにこれは赤ちゃんの痛み、と無理やり変換をして、赤ちゃんと一緒に頑張る!!という一心で陣痛に耐えました。陣痛、ムリ!と弱気で耐えているより、この考え方で耐えるほうが力がわいてくるんです」(20代/2児ママ)
陣痛中の痛みを分かち合えるの最大のパートナーは、まさに一心同体であるおなかの赤ちゃん。
赤ちゃんも、痛みや苦しみとたたかいながら、陣痛に合わせて一生懸命外の世界に向かって進もうとしています。
筆者の場合は、分娩のギリギリまで胎動を感じることができたのですが、陣痛に合わせて赤ちゃんが足をバタバタさせながら、一生懸命下りてこようとしているのを感じて、意識がもうろうとする中で本当に感動していました。
それでも痛いものは痛いのですが、赤ちゃんも一緒に戦ってる、と強く感じるだけでも、陣痛を耐え抜くモチベーションが全く違ってきます。
最後に
陣痛は、イタイ!と叫ぶだけでは体力が消耗してしまう一方。
酷ですが、陣痛をスマートに軽くするためには、ひと工夫必要です。
上でも述べたように痛みのピークがきて、何がなんだかわからなくなってしまったら、とにかく呼吸を深く、ゆっくりとすることだけに集中するようにしましょう。
あとは、赤ちゃんとママに備わった神秘的なお産パワーを、信じるのみです。
●ライター/ましゅまま