「産まなきゃよかった」自分を母親失格だと思った体験談

こんにちは、佐原チハルです。

いつでも子どもにとっていい親でありたい、「こんな風に子どもと接していたい」という、“理想の母親”像を持っているママさんも少なくないかと思います。

でも、ママだって人間です。常に理想通りのママでいることはできませんし、時には「自分は母親失格だ……」と感じてしまうこともあるかと思います。

そこで今回は、自分を母親失格だと思った経験と、それをどう乗り越えたかについて、周囲のママたちに聞いてみました。

子どもを叱りすぎてしまったとき

「あんなにきつく言うほどでもなかったかなってことでも、すごく怒ってしまうことがあります。そんなとき、自分は母親失格だなと思います」(30代・4歳の子のママ)

たとえば、朝ごはんをいつまでも食べてくれなかった時や、お風呂上がりに遊んでいてなかなか体を拭かせてくれない、パジャマを着てくれない……といったような時に、つい怒ってしまうそう。

「後から思えば、少しくらい遅れたって身に危険が迫る訳でもないんだから、もっと優しく言ってもよかったなって思うんです」

こちらのママさんと同じような後悔は、筆者もよくします。

しかし日々の慌しい生活の中では、子どもに対する丁寧さを保つのは難しいのですよね。

「私が決めているのは、後からでも『ごめんね』を言う、ということです。言い方がキツかったとか、もう少し優しくいってもよかったとか、どこが悪かったのかをちゃんと伝えた上で。それから、ママが怒りすぎだと思った時には『怒らないで』って言ってもいいよ、ということも伝えています。もちろん状況にもよりますが、子どもからそう言われたら、私も一度深呼吸などをして注意するようにしています」

子どもに“ママの何が悪かったのか”を伝えた上で謝るというのは、子どもへの教育としてもとても大切なことと思います。

また子どもに「怒らないでって言っていい」と伝えることで、“自分の気持ちを伝える練習”にもなるのですね。

この方法は、筆者もマネをしてみようと思います。

授乳がうまくできなかったとき

「まさにマタニティブルーだったんだと思うんですけど、子どもを産んですぐの授乳が全然うまくいかなった時、『授乳もできないなんて母親失格だ』『こんな母親でごめん』って、毎日思っていました」(20代・2歳の子のママ)

産後1ヶ月くらいまでは母乳にこだわり、ママさん曰く“超・頻回授乳”を行っていたそう。

しかし1ヶ月検診で体重の増加が少ないと言われてからは混合授乳に切り替え、3ヶ月のあたりからは完全ミルク育児にしたそうです。

「最初は『ごめんね』って言って泣きながら混合でやっていたんですけど、混合って、ものすっごい大変なんですよね。途中で『あ、これ私には無理だ』って気づいてミルク育児に変えたんですけど、少しずつ『こんなに苦労して頑張ってる私、めちゃくちゃ偉いなぁ』って思えるようになってきて、それからグンと楽になりました」

こちらのママさん曰く「“自分を母親失格だと思ってしまう状態”から抜け出せたのは、単純に時間の問題だったと思う」そう。

しかし、抜け出せるまでの時間をやり過ごすためにできるアドバイスもあります。

「“子どもが大丈夫なら、とりあえずは全部大丈夫”って毎日自分に言い聞かせてたんですけど、これは効果があった気がします。大事なのは私が立派な親になることじゃなくて、子どもがちゃんと育つことの方なので、それだけは忘れないでいようって思っていました」

保護者が世間から求められる基準は、理不尽なほどに高いと思われることがあります。

しかしそうした声を真に受けず、また自分の中の“理想の、完璧な親にならなければいけない”という思考から抜け出すことがカギになりそうです。

「産まなきゃ良かった」と思ってしまったとき

「子どもがいなければいい、産まなきゃよかったって思っていた時期がありました」(20代・5歳の子のママ)

こちらのママさんは、妊娠中の体調が思わしくなく、産後も続ける予定だった職場を退職されています。

出産後に再就職を目指していましたが、子どもを預けられる保育園が見つけられず、3年もの間「保育園落ちた」経験をしてきました。

「保活がうまくいかなくて、またこの1年も仕事ができないんだって思うと、それが本当に辛くて……。この子が生まれてなければ、今頃は妊娠前の職場で仕事ができていたはずなのにって思ってしまうことが、何度もありました。そう思ってしまうたびに、自分は母親失格だって思ったし、あんなことを考えてしまうなんて母親として欠陥があるんだろうって、今でも思っています」

お子さんが幼稚園に入り、パートでのお仕事を始めたこちらのママさん。

今では「産まなきゃよかった」と思ってしまうことは、すっかりなくなったそうです。

「当時はすごく疲れていたんだと思います。育児ってうまくいかないことの連続だし、何年も保活で失敗して、社会からお前はいらないって言われている様な気持ちになっちゃったりもして。それで、子どもは何も悪くないのに、子どもがいるせいみたいに感じてしまっていたんです」

幼稚園にお子さんを入れるまでの日々をこちらのママさんが乗り越えられたのは、一時保育を積極的に利用できたおかげだそう。

「自分だけの時間を持つことができたおかげで、逆に子どもをちゃんと大切にできたというか。子どもを迎えに行った時にちゃんと子どもが可愛く思えたり、この子を大事に育てたいって思えたりしたことで、ギリギリ自分を保てたというか」

日々の育児に疲れてしまっているママさんたちには、ぜひ「自分のためだけの時間を持つ」ようにして欲しいそうです。

「一時保育だって無料じゃないし、そもそも定員もあるから簡単には利用できないんですよね。それに一時保育を利用するための準備に気力も体力も時間もかかるから、一時保育を使うのって“楽”じゃないし。それでも、使ってほしいです。一人の時間がちゃんとあるからこそ、母親としての時間も大事にできるんだって、私はすごく思ったので」

一時保育の利用は、思われているほど簡単ではありません。

毎日通って少しずつ慣れることのできる保育園や幼稚園とは全く勝手が違います。

しかし「一時保育を利用するために使ったお金も労力も、無駄にはならない」とママさんは言います。

たとえ子どもが嫌がって泣いても「その分は、リフレッシュしてストレス減った分、いつも以上に丁寧に接してあげることで十分取り戻せるはず」とのこと。

ママの育児ストレスを少しでも減らすことは、ママのためにはもちろん、結果的には子どものためにもなることです。一時保育もできるだけ積極的に利用していきたいですね。


以上、いかがでしたか?

「母親失格」と思ってしまった理由やタイミングも、それを乗り越えられた方法も様々です。

こうすれば絶対に乗り越えられる、というパーフェクトな方法はありません。

完璧な方法論がないからこそ大切なのは、自分なりの解決方法を見つけ出すことと、そのためにもできるだけたくさんの方法に出会い、試してみることです。

今回ご紹介した方法が、少しでも読んでいただいた方のお役に立てることを願っています。

ライター紹介

佐原チハル

佐原チハル

無痛分娩にて子どもを出産しました。ハニーと二人三脚、子育て奮闘中のフリーライターです。執筆内容は、コラム・書評などさまざま。性や恋愛に関するユースワーカー業→プレママ・ママたちとのピア活動もしています。書店員・ライター業との3足のわらじ生活です。経験を活かした、データに基づくライティングを心がけています。趣味は紙モノ文具集め・(BL)読書・旅行・筋トレ。

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