叱るのは逆効果!? 言うことを聞かない我が子への叱らない子育て

冬休みにママたちが何度もいった言葉の1つは、「片づけなさい!」だと思います。

子どもは散らかすのが仕事だといわれますが、片づけるのも子どもの仕事にしてほしいものです。

子育て相談の中でも、「叱っても全然片づけようとしない。どうしたら(子どもが)おもちゃを片づけるようになりますか?」と、質問されることがあります。

心理学を専門にしている筆者でさえしばしばやってしまうのですが…「こんなにぐちゃぐちゃにして!早く片づけなさい!!」と叱って片づけさせるのは、「片付けさせる方法」としては、オススメできません。

この方法だと、“叱って片づけさせる”という状況が続きやすくなってしまいます。

そして、ママにとってさらなる悲劇が待っています。

それは、叱れば叱るほどお子さんは叱られることに慣れてしまい、今度はママが叱っても片づけなくなっていくことです。

この“慣れ”は、片づけ以外にも影響してしまい、本当に叱っている時にさえ、子どもは慣れてしまって話を聞いていない、反省しないという感じになってしまいます。

だからといって、より強く叱って、一時的に言うことを聞いても、いずれ慣れていきます。こうしているうちに、親子関係はガタガタになってしまいます。

それではどうしたらよいのでしょうか?

それは、“片づけない→叱る”というパターンから、“片づける→ほめる”というパターンを意識していくことです。その方が、子どものやる気を引き出すこともわかっています。

このような意識で子育てする方法は、応用行動分析という学問にヒントがあります。

そこで今回は、応用行動分析的な考えをベースに、子どもにおもちゃを片づけさせるコツについてご紹介します。

叱らない子育て方法①お片づけリーダーを任せる

お子さんにおもちゃのお片づけリーダーを任せてみるのもオススメです。

お子さんが機嫌のよい時に、「今日からおもちゃの片づけリーダーを○○ちゃんにまかせるね!」などと声をかけてみましょう(機嫌のよい時というのもポイントです!)。

リーダーを任されることで、責任感がうまれ、自分で片づけようとする気持ちが芽生えてきます。

そして、ここが最も大切なポイントです。

お子さんがきれいに片づけた時には、「ありがとう、助かった」「さすがリーダー。すごいね〜」などお子さんのことを認める声かけをすることです。

“自分が片づけたことによってママの力になれた”という経験は、お子さんにとってとても嬉しいものです。

お子さんが片づけるのを当たり前とせず、必ず声をかけるようにしましょう。

先ほどもお話ししましたが、特に子どもの場合は、“できない時に叱る”よりも“できた時にほめる”ことが大切です。

叱らない子育て方法②カウント作戦

お片づけをしたがらないお子さんの場合は、お片づけを“遊び”に変えてしまいましょう。

たとえば、「何秒で片づくかな?よーいドン」という声かけをすることで、俄然やる気がでる子もいます。

あるいは、「あの時計で、“2”になるまでに片づけられるかな?よーいドン」「ママとどっちがいっぱい片づけられるか競争しよう!」というのもいいですね!

この方法は、競争を好む男児には特に効果が絶大です。

そして、片づけ終わったら、「すごいスピードで片づけができたね!さすがだね!」「お部屋がすっきりした!気持ちいいな〜」とプラスの声かけをしましょう。

何度もしつこく言いますが、この一言がお子さんの次の片づけ行動に続きます。

叱らない子育て方法③おもちゃの数を適量にする

行動分析的な考え方を応用すると、”環境調整”も有効です。

例えば、親子がストレスなく扱えるおもちゃの量にしておくのもよいでしょう。

わが家の場合も、定期的におもちゃを見直しています。

見直しの基準は、“使っているか、使っていないか”です。

ただ、ほとんど遊んでいないおもちゃでも、また遊びそうだなと思うものは、押し入れにしまっています。

そして、そのおもちゃの存在を忘れた頃にそっと入れ替えています。入れ替えることで子どもはしまっていたおもちゃを新しいおもちゃのように感じ、とても喜びます。

また、“恐竜のフィギアはこの場所”、“お絵かきセットはこの場所”というように、おもちゃの片づけ場所を明確にしておくことも大切です。

小さいお子さんの場合には、ボックスの前に中身がわかる写真を貼っておくのもいいですね。そうすれば、ママがいなくても1人で片づけられるようになります。


いかがでしたか?

今回は、子どもにおもちゃを片づけさせるコツについてご紹介しました。

悩めるママのヒントになったら嬉しいです!

ライター紹介

今井千鶴子

今井千鶴子

短大卒業後、一般企業に就職。退職後、オーストラリアの小学校にてボランティアの日本語教師アシスタントを経験。オーストラリア滞在中に臨床心理学に興味を抱き、帰国後大学進学を決意。一念発起で受験勉強をし、25歳で早稲田大学人間科学部に入学。その後2007年に臨床心理士、2009年に博士学位を取得する。専門は認知行動療法。現在は「楽しく子育て」をモットーにいくじ(育児・育自)に関するサポートを行っている。また、勉強への興味が乏しかった幼少期の経験をもとに、子どもたちが「楽しみながら学ぶ」ための活動も展開中。2児の母。

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