「優しい子に育って欲しい」相手の気持ちが理解できる子育て方法

さまざまな統計調査で、親が子どもに期待することの上位には「優しい子に育ってほしい」「好奇心旺盛な子に育ってほしい」という心の成長に関するものが多くあげられています。

しかし、このようなママの願いはどうやって叶えたらいいか・・・非常に難しく感じるかもしれません。

私がオススメしている方法は“植物を育てる”ということです。

簡単に思われるかもしれませんが、ちょっとしたコツがポイントになりますので、今回は、親子で植物を育てることのコツと効果についてご紹介します。

植物とゆっくり向き合える

植物は動物と違って、目の前で動いたり反応したりすることはありません。

ゆっくりと話をしながら、子どもが自主的に向き合う(観察する)状況を作るには、植物が一番ぴったりです。

まずは、お子さんと一緒にお水をあげたり、絵を描いたりしながら、じっくり観察することからはじめましょう。

「こっちの葉っぱは細長いけど、こっちの葉っぱはハート型だ」「上の方の葉っぱの色と下の方の葉っぱの色が違う」など、じっくり眺めることでさまざまな発見ができます。

この「それぞれちょっとだけ違う」という観察や感じ方が、心の成長の土台となります。

植物の成長条件を体験的に学べる

親子で一緒に植物を育てていると、“植物が成長するには何が必要なのか”を体験的に学ぶことができます。

毎日の水やりから、植物には適度な水分が必要であることを感覚的に理解できます。

また、植物によっては、大量の水をあげてはいけない季節もあり調節が必要なことも学べます。

さらに、普段から葉っぱの部分に光が当たるように意識をさせたり、日陰に置いたりすることで、理科の必須知識になる“光合成”のことも自然に学ぶことができます。

また、日本には四季がありますので、植物ごとにも季節があり、元気な時と休んでいる時があることを知ることもできます。

植物の生息地域を知る

わが家ではいくつかの植物を子どもと育てているのですが、寒さに弱い植物がほとんどです。冬になると、葉っぱが落ちたり、変色したりします。

次男が育てている“パキラ”も最近葉っぱが落ちてしまい、子どもはとても心配していました。

このような時こそ、子どもに植物の仕組みを説明し、子どもの心を成長させるチャンスです。

わが子には、「パキラは元々あたたかい国の植物だから、寒さに強くないんだね。」「春になってあたたかくなれば、また葉っぱが生えてくるようだね」と一緒に図鑑などで調べながら、春までどうやって育てるかを話し合いました。

英国に住んでいた夫の話だと、ガーデニングは季節が終わると花を引っこ抜いて入れ替えるらしいのですが、1つの植物を長く育てる風習は日本人っぽい心の現れなのかもしれません。

少し話は脱線しましたが、子どもは枯れてしまった原因がわかったことで安心し、また、育ちやすい環境や時期があることも体験的に学ぶことができました。

このような体験的な学びは、子どもが楽しく学ぶためにとても大切なことです。

植物を育てることによる心の成長

“相手のことを思いやる”というのは、昨今のニュースなどを見ていると、大人でもなかなか難しいことかもしれません。

つまり、成長すれば自然に身につくものではないということです。

植物を育てていると「大きくなったかな」「元気がないな」など自分以外の対象に目を向けますし、植物の気持ちになって推測することを始めます。

心理学では視点取得(してんしゅとく)といって、人の気持ちをわかろうとする基本的な人間の機能です。

この機能と感情をうまく連動させることが、思いやりや優しさにつながります。つまり、自分の視点だけで考えないことが重要なのです。

「お水が足りなさそうだからあげよう」「元気に育ってほしいから、もっと明るい場所に置こう」など、毎日の観察をもとに、自分のことだけでなく植物のことも考えられるようになったら素敵ですね。


最後に少し、わが家の取り組みをご紹介します!

昨年の夏、アサガオの種を上級生からプレゼントされたため、育ててみることにしました。

1つの鉢で育ててもよかったのですが、子どもにとっては“自分”の花というのは特別な存在になるので、パパ、長男、次男と3つの鉢に分けて育てました。

アサガオの本で成長の様子を学びながら、今か今かと発芽を待ち望みました。

しばらくすると、ポツポツと芽が出てきたのですか、なぜか長男の鉢の芽だけが出ず・・・。

男の子は1番にこだわりやすいといわれますが、わが子も例外ではなく・・・誰よりも早い発芽を望んでいたため、肩を落としていました。

そんな長男に対しては、「みんな同じスピードで大きくなるわけじゃないんだよ」「後からぐんぐん大きくなると思うよ」といったように声をかけるようにしました。

ようやく芽が出てきた時は、とても嬉しそうに目を輝かせていました!

そして、数センチ芽が伸びてきた頃、顕微鏡を使って葉っぱを観察しました。

肉眼では見えないものが見えることに子どもたちは大興奮でした。

葉っぱ以外にも、皮膚をみたりホクロをみたり途中脱線をしつつ、最後は顕微鏡で見たものを絵に描くことができました。

顕微鏡を用いることや絵を描くことを通じて、じっくり観察することや細かい部分にも意識を向けることを学べたように思います。

アサガオの種を今年はたくさん収穫できたので、来年育てることを楽しみにしています。

いかがでしたか。今回は、親子で植物を育てることのコツと効果についてご紹介しました。

アサガオは育てやすい植物ですので、今年の夏は皆さんもチャレンジしてみませんか?

ライター紹介

今井千鶴子

今井千鶴子

短大卒業後、一般企業に就職。退職後、オーストラリアの小学校にてボランティアの日本語教師アシスタントを経験。オーストラリア滞在中に臨床心理学に興味を抱き、帰国後大学進学を決意。一念発起で受験勉強をし、25歳で早稲田大学人間科学部に入学。その後2007年に臨床心理士、2009年に博士学位を取得する。専門は認知行動療法。現在は「楽しく子育て」をモットーにいくじ(育児・育自)に関するサポートを行っている。また、勉強への興味が乏しかった幼少期の経験をもとに、子どもたちが「楽しみながら学ぶ」ための活動も展開中。2児の母。

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