侮れない!医師が教える子どもの摂食障害の危険性

こんにちは、医療系フリーライターの鈴木ハナコです。

“摂食障害”という言葉を皆さんはご存知ですか?私自身も長年“食べられなくて痩せてしまう”程度の理解で、その病気の実態を詳しく知ることはありませんでした。

しかし、これは大きな認識不足で、もっと根が深く複雑な病気です。

摂食障害は、青年期に発症が多い病気とされていましたが、近年では子どもにも多く見られるようになり、より重要な問題となりつつあります。

今回は一緒に、子どもの摂食障害について、医師の監修のもと、理解を深めていきませんか?

拒食だけではない、摂食障害

摂食障害と聞くとまず思い浮かぶのは、食事の量が減ったり、低カロリーなものしか食べなくなるなどして、極端に体重が減る拒食症です。

一方、満腹を感じることができず、異常な量を食べてしまう過食症も摂食障害の一つ。

一見拒食症とは対極にあるように感じますが、食べた後自身で嘔吐をしたり、下痢を繰りかえしたりして、体重の増加を抑えようとするなど体にダメージを与えるような行動がでることもしばしばあります。

子どもの摂食障害には、拒食や痩せを主とするものが多く腹痛や吐き気など、体に現れる症状も伴いやすいのが特徴です。

痩せている自分の体を痩せていると認められないなど、ボディーイメージが大きくゆがんでいくことで、低体重の状態が続き成長が止まってしまうなどその後の人生に大きな影響を与えてしまうケースもあります。

場合によっては、急激に重篤な状態に陥ることもあるので早期発見と早期治療がとても大切です。

摂食障害は、最悪、死に至るケースもある恐ろしい病気ということを認識しましょう。

摂食障害の原因と進行

子どもの摂食障害は実に様々な原因で引き起こされます。

スリムな女性がもてはやされる現代社会において、テレビやインターネット、スマートフォンなどをはじめとした様々な情報媒体の発達により、子ども自身がたくさんの情報を簡単に手にできるようになり、SNSなどの発達により自身が置かれる人間関係にも変化が出てきました。

ストレス、さまざまな不安や葛藤、そうしたものをうまく言葉で表現できない子どもほど、それらが体に現れます。

最初は、お腹が痛い、吐き気がする、下痢や便秘が多いなど、ごく普通のおなかの症状として現れ始め、やがて摂食障害に発展していくようなこともあります。

摂食障害は多くの場合、うつや不登校などの精神神経症状を合併しています。

不登校や万引きなどの不適応行動、家族関係の問題等、本人が心の傷を根本に抱えていることもあります。

複雑に絡み合った心と体のトラブルを少しずつ解消し、本質を見極めていかねばならない非常に難しい病気といえるでしょう。

もちろん、心理的に問題がない場合にも風邪などをきっかけに食欲が低下し、体が飢餓の状態におかれ、そのままやせ願望が進んだり、肥満恐怖が強まることで「理想の体」へのイメージがくるってしまい、摂食障害として進行していってしまうケースもあります。

このように摂食障害が些細なきっかけで始まってしまうこともあるのです。

子どもの摂食障害を治療していく

摂食障害の専門医のいる病院で治療をすることでその後の子どもの人生が良い方向へ向かいます。

医師をはじめとして、心理士、ソーシャルワーカーなどさまざまな立場の人がチームとなって家庭はもちろん時には学校とも連携しながら、子どもが自らの意志でおいしく食事をとれるように治療を進めていきます。

何よりも大切なことは早期発見、早期治療。気が付くのが遅れたり、放置している期間が長くなってしまうと、様々な問題が重なり、より症状が複雑に進行してしまうこともあるからです。

監修:宮原クリニック 白石先生

ライター紹介

鈴木ハナコ

鈴木ハナコ

幼い時から医師や歯科医師などの医療関係者に囲まれて育ち、反発したものの大学卒業後自身も結局医療関係職に就く。本職の傍ら医療分野のコラムを執筆。現在結婚し、これまた医療関係職の夫と2児と暮らす、母親業と子どものことはわからないことだらけながらも日々奮闘中。気になったらとことん調べたいという性格が影響するためか、調べ始めたら止まらない。専門家へのインタビューも積極的にこなします! “キチンと知りたい”をモットーに取材、執筆活動中。趣味はお手軽アウトドア。

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