うちのパパはかっこいい?かっこいいパパが持つ”潔さ”を考える

こんにちは。エッセイストの鈴木かつよしです。

2017年の出来事で印象的だったことの一つに、人気がある女性の政党党首から「排除します」と言われた何人かの野党代議士たちが、「そこまで言われ、自分の信念を曲げろと言わんばかりの踏み絵を踏まされてまで、人気者に媚びへつらうつもりはない」と、自分たちで新党を立ち上げるということがありました。

その新党は結成から数週間で政権与党に迫る支持率の野党第一党となり、政策云々もさることながらそのメンバーたちの“潔(いさぎよ)さ”が私たちの心を打った感があります。

今やあまり聞かれなくなったこの“潔さ”。

実はみなさんのダンナさま・お子さんたちのパパが“カッコいい”のは、この“潔さ”を持っているからなのかもしれません。

というわけで今回は「カッコいいパパが必ず持っている“潔さ”」というものについて考えてみたいと思います。

1218鈴木

D・カーネギー『人を動かす』に見る“潔さ”のエッセンス

みなさんはデール・カーネギーというアメリカの作家をご存知でしょうか?

今や組織論や心理学の学者、精神科医らの副業としてその地位を確立した感のある“自己啓発本”の原点ともいえる『人を動かす』という作品を著した20世紀米国の思想家です。

カーネギー自身の経験にもとづいて書かれ1936年に発表されたこの『人を動かす』は、主にビジネスの世界で成功するための“人の心を動かす”心得を誰にでも分かりやすく示し、これまでに世界中で1,500万部以上読まれているという“モンスター”のような書物なのですが、この本の中でカーネギーが説いている「人が他人の心を動かす術(すべ)」というのが実は日本語でいうところの「潔さ」そのものなのです。

例を挙げるなら……
■(自分の)誤りを認める
■(人の)理を認める
■(人の功績を)心から称える
■(人の)話を聞く
■(軽々しい言葉よりも)心情に呼びかける
■(人を、仲間として)激励する

いかがですか?

これこそ、「潔さ」そのものだと言うことができるのではないでしょうか。

回り道をしても結局は潔い人がカッコいいのはどうしてか?

世の中には、言い訳に言い訳を重ねてでもその地位にしがみつこうとする人がたくさんいます。

もちろんその人なりに「家族のため」とか「家柄を守るため」だとかの理由はあるのでしょうが、他人の目からは見苦しく映るのは確かですよね。

何故ならば「しがみつこうとする人」のほとんどは、もう十分に身分やお金に恵まれている場合が多いからです。

一方で、「潔い」人たちは地位にもお金にもさほど恵まれていないにもかかわらず自分の信じるところに正直なため、しがみつきません。

冒頭でお話しした“排除された代議士”の人たちは、「どうせ組織もお金もなく敗れるなら、言うべきことを堂々と訴えて派手に散って行こう」と仲間どうしで誓い合い、結局はその潔い姿が有権者の人たちの心情を動かして選挙で当選し、再び国会に帰ってきました。

回り道にはなっても、結局は潔い人がカッコよく、人々の心を打つということでしょう。

カッコいいパパに共通する“潔さ”の特長

さて前置きがとても長くなってしまいましたが、本稿で筆者が言いたかったことは代議士のセンセイがたの潔さの話ではありません。

みなさんの旦那さま、お子さんたちのパパがどうしてカッコいいのかは、実は「潔いからカッコいいのだ」というお話です。

昨晩の旦那さまの様子、いつもよりちょっとトーンが低くはありませんでしたか?

仕事で何か思うように行かないことがあったのかもしれません。

心配してママが聞くと、概略はおしえてくれましたが最後は「俺の力不足なんだから仕方ないさ」とのこと。

そう言うといつものように子どもたちを抱っこしてママの手料理に「美味しい」を連発するいつものパパに戻りました。

こんなパパの生き方って潔く、滅茶苦茶カッコよくありませんか。

潔さとは自分にとって必ずしもいいことではない現実にも正面から向き合うことができるスタンスであり、失敗や挫折をネガティブにとらえずそれを糧にして再び立ち上がろうとする生き方のことです。

ママに愚痴るでもなく子どもにあたるでもなく、自分の至らなさを認めたうえで逆境を生かすことができる力のことです。

この力は、何も男性に固有のものではありません。女性でも潔さをお持ちの素敵なかたは大勢いらっしゃいます。

2017年は「潔さ」を持っている人のカッコよさについて改めて考えさせられる一年になりました。

筆者もパピマミ読者のみなさんとともに2018年も潔く歩んで行きたいと思います。

●参考文献  『人を動かす』D・カーネギー著、山口博訳(創元社)

ライター紹介

鈴木かつよし(エッセイスト)

鈴木かつよし(エッセイスト)

慶大在学中の1982年に雑誌『朝日ジャーナル』に書き下ろした、エッセイ『卒業』でデビュー。政府系政策銀行勤務、医療福祉大学職員、健康食品販売会社経営を経て、2011年頃よりエッセイ執筆を活動の中心に据える。WHO憲章によれば、「健康」は単に病気が存在しないことではなく、完全な肉体的・精神的・社会的福祉の状態であると定義されています。そういった「真に健康な」状態をいかにして保ちながら働き、生活していくかを自身の人生経験を踏まえながらお話ししてまいります。2014年1月『親父へ』で、「つたえたい心の手紙」エッセイ賞受賞。

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