寒い冬でもスクッと起きる!? 子どもが機嫌よく起きるためのママの知恵
2017年12月13日 | よみもの寒い冬でもスクッと起きる!? 子どもが機嫌よく起きるためのママの知恵

こんにちは。臨床心理士の今井千鶴子です。
12月となり一段と寒くなってきましたね。
この時期は、「寒くて起きたくない!」というお子さんもいると思います。
そこで、今回は寒い冬でも子どもが元気に起きられるアイデアをご紹介します。

「起きたら嬉しい」という経験をかさねる
早起きが得意なママがよく口にするのが、「早く起きた時間で○○できるのが嬉しい」という言葉です。
○○に入るのは、「美味しいコーヒーが飲める」「勉強ができる」「運動ができる」など人によってさまざまですが、共通しているのは「起きること=嬉しい、楽しい」ということです。
これは、子どもも同じです。
たとえば、わが子の場合は、朝食に大好きなパンケーキが用意されているのがわかると嬉しそうに起きてきます。
また、今は動物の絵を描くことに夢中なので、夜寝る前に「朝早く起きて、絵を描いたら?」などと、朝に楽しみをとっておくような声をかけておくのも効果的です。
このように、夜寝る前にお子さんが起きたら嬉しくなるようなものを用意しておくのも1つだと思います。
目覚まし時計を利用する
子どもの心理学的な支援では、“自分で計画したことは実行しやすい”と言われています。
ママが起こしてあげているのに文句を言われてしまうというのは“あるある”エピソードですが、ママに起こされると嫌がるお子さんでも、自分でセットした目覚まし時計の音だとスッキリ起きられる場合があります。
「明日は何時に起きようか?」などと話し合い、お子さん自身にセットしてもらうのがポイントです。
“目覚まし時計をかけて、自分で起きられた”というような、「自分でできた」という体験は、お子さんの心の成長にもつながります。
ちなみに、わが子も自分専用の目覚まし時計があることが嬉しいようで、セットした日はいつも以上に機嫌よく起きてきます。
時計に興味をもちはじめたお子さんにぴったりな子ども用の目覚まし時計もたくさんありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
自分から起きてくる時間を確認しておく
朝起きの行動分析を行うことがポイントとなります。簡単にいうと、「どんな状況の時、機嫌よく起きられているか」を把握します。
たとえば、機嫌よく起きられた朝の前日の様子はどうだったか(例:園や学校での様子、睡眠時間、睡眠の様子)、当日の状態(例:園や学校のスケジュール、天気、からだの様子)が手がかりになります。
そして、手がかりの中から、今後も続けていけそうなものを続けていきます。
私たちはどうしても、「機嫌が悪く、なかなか起きられない時」ばかりに注目してしまいがちですが、「機嫌よく起きられたとき」の前後関係にも目を向けていくと、解決策がみつけやすくなりますし、親子のポジティブな関係性が築かれます。
寒さ対策をする
行動分析的な考え方を応用すると、「環境調整」をすることも有効です。
私たちがこの時期に起きにくくなるのは、布団の外が寒いことも影響しています。
ですから、子どもが起きる前にリビングを少し温めておくのも効果的です。
また、パジャマの上からさっと羽織れる上着を用意しておくのもよいでしょう。
先ほども言ったように、「起きること=寒くて嫌」ではなく、「起きること=嬉しい、楽しい」の状態を意識することが大切です。
親子で楽しめるエクササイズをする
中村裕(監)「げんきの図鑑」の中では、すっきり目覚める方法としていくつかのエクササイズが掲載されています。
たとえば、「チョウにだいへんしんのじゅつ(術)」では、蝶がさなぎの殻を破って外に出てくるなどといったイメージを用いて布団の中からはいでます。
子どもはこのようななりきり遊びが大好きですので、楽しく起きるためにはこのような遊びを取り入れてみるのもオススメです。
いかがでしたか?今回は寒い冬でも子どもが機嫌よく起きられるアイデアをご紹介しました。
困っているママのヒントになったら嬉しいです!
文献:中村裕(監) げんきの図鑑