子供の自信を育てる

比較しちゃダメ? 男の子の“兄弟育児”で気をつけるべきポイント

比較しちゃダメ? 男の子の“兄弟育児”で気をつけるべきポイント

  • Line
  • はてなブログ
お気に入り

こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。

多くのママたちから、男の子兄弟の子育てについて相談が寄せられます。

活発な男の子たちを前に、「何を考えているかわからない……」と途方にくれているママもいるのではないでしょうか。

そこで今回は、兄弟育児でママが気をつけたいことについて紹介します。

171003imai

男の子の特性を理解する

一般的に、男の子は“競争”を好むといわれます。たとえば、このような会話を耳にしたことはないですか?

・Aくん「僕はカブトムシを2匹捕まえたよ」
・Bくん「僕はカブトムシを7匹捕まえたよ」
・Aくん「でも、僕はカブトムシを家で20匹飼ってるよ」
・Bくん「僕なんか、カブトムシを家で30匹飼ってるよ」

このように“1番”が大好きな子も多いですよね(笑)。

このような男の子の特性をふまえると、兄弟育児では気をつけたいポイントがいくつかあります。

そのうちの一つは、兄弟の場合には能力の面で“下の子は上の子に負けやすく”、下の子は一番になれないという状況を多く経験するということです。

そうなると、下の子はママが思っている以上に自信をなくしてしまったり、負けてしまっている自分を納得させる術を身につけたりしてしまいます。

たとえば、わが家の次男の場合も、大人の目線からみると十分なパフォーマンスをしているのですが、長男と比べているため「できない……」と落ち込むことがあります。

大人からみると、2歳という年齢の差があるため、お兄ちゃんよりもできないのは“当然”なのですが、子どもにはそういった視点が欠けているものです。

またあるときは、運動会の練習で1番になれないことに対して、「(初めから)2番を狙っていたんだよね」などと、変なアピールをしていました。数日後、「今日は1番だった!」と喜んでいる姿をみると、やはり1番になりたかったようです……。

このような男の子の特徴をふまえると、下の子にはお兄ちゃんとの比較ではなく、“今”の状態に注目できるような声かけを意識したいものですね。

たとえば、「○歳でそんなことができるんだ! ママはすごいなって思うよ」「年長さんなのに、そんなに早く走れるの! かっこいいな〜」など、お兄ちゃんと比べて“できない自分”という基準から、自分(年代)の中で比べられるような声かけを心がけましょう。

ちなみに、これはお兄ちゃんにも活用できます。

お兄ちゃんがパパやママと比べてできないと落ち込んでいたら、「年長さんなのに、もうそんなにできるんだ! パパ(ママ)も小学生のころはスラスラできなかったけど、練習したらできるようになったよ」など、自分(年代)の中で比べるように目線をシフトしてあげましょう。

長男気質・次男気質

一般的には、長男はおっとり、次男はやんちゃという兄弟が多いです。わが家もまさに典型例のタイプです(笑)。

個性の違う兄弟に対して、私が特に大事だと思うのは、“兄弟比較”をしないことです。

臨床心理学を学べば学ぶほど、“比較”がいかに精神的なストレスをもたらすかを実感します。

心にブレーキがかかっているときの多くは、「○○と比べて、私はダメだ」「○○はできているのに、私はなんでできないんだろう」など、誰かと比べているからです。

他者に「勝った」「負けた」で物事をとらえすぎると、勝っても負けても心が休まりにくくなります。

常に誰かに勝っているという確信がないと自尊心が保てない子どもたちはストレスだらけですし、友達もいつかは優劣の対象になってしまうのは、とても悲しいことです。

また、他者との比較から自分をみると、自分のよさに気づきにくく、幸せを感じづらくなります。いかに“自分軸”を身につけるかが、幸せを感じるためには必要なのです。

特に、男の子の場合は元々“競争”を好む傾向がありますので、比較して育てるとその傾向がますます顕著になります。

ただ、兄弟間で比較をしないって、簡単そうで難しいですよね……。

1日、お子さんにどんな言葉かけをしているかを振り返るとそれがよくわかると思います。

「お兄ちゃんはできたのに、なんで(下の子)はできないの?」など、兄弟での比較の言葉をついつい使ってしまうママも多いのではないでしょうか。

こうして偉そうに書いている私も、正直比較をしてしまいます……。でも、意識するだけでも、比較する言葉は確実に減りますので、まずは意識することからスタートしてみましょう。

また、ついつい兄弟と比較してしまった後には、「でも、ちょっと前に比べたらできるようになったから、そこはすごいと思うな」などと、言いなおしましょう。

人と比べて優劣の判断を下すことは簡単ですが、せめて家庭環境では、優劣ではない“違った軸”で子どもたちの成長を見守れたらいいと思います。


今回は兄弟育児でママが気をつけたいことについて紹介しました。皆さんの子育てにおいて何かのヒントになったらうれしいです!

ライター紹介

今井千鶴子

今井千鶴子

短大卒業後、一般企業に就職。退職後、オーストラリアの小学校にてボランティアの日本語教師アシスタントを経験。オーストラリア滞在中に臨床心理学に興味を抱き、帰国後大学進学を決意。一念発起で受験勉強をし、25歳で早稲田大学人間科学部に入学。その後2007年に臨床心理士、2009年に博士学位を取得する。専門は認知行動療法。現在は「楽しく子育て」をモットーにいくじ(育児・育自)に関するサポートを行っている。また、勉強への興味が乏しかった幼少期の経験をもとに、子どもたちが「楽しみながら学ぶ」ための活動も展開中。2児の母。

ライター紹介

貴子(優くん、綾ちゃん)

貴子(優くん、綾ちゃん)

ママになっても自分の時間を大切にし、笑顔でいることで子どもたちも笑顔でいられるよう、楽しくやっています♪

あなたにオススメ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう♡

  • 特集バナー
  • ライター紹介
  • ライター募集
  • 読者モデル紹介
  • 子育てイラストコンテスト記事大募集
  • マスコミ応援隊
ページトップへ戻る