2018年1月スタート! “積立NISA”の特徴と現行制度との違い
2017年8月16日 | よみもの2018年1月スタート! “積立NISA”の特徴と現行制度との違い

こんにちは、金融ライターの齋藤惠です。
2018年1月から、積立NISAがスタートします。その前に「積立NISAとはどんな仕組みなのか」や「これまでのNISAと何が違うのか」をしっかり理解しておく必要がありますよね!
もうすでに知っている方も、今回は復習だと思ってもう一度確認してみましょう!

そもそも、NISAって何だっけ?
積立NISAを理解するためには、これまでの普通のNISAの仕組みを理解しないと始まらないので、簡単に説明しますね。
NISAとは、株や投資信託をするときに申込むことで利益にかかる税金が免除されるという非課税制度です。
他にも、下記のようなルールのもと現在まで利用されてきました。
・NISAが適用されるのは、原則1人1口座
・NISA口座の変更は1年単位でのみ可能
・今年の非課税枠(120万円)の残りは、翌年に繰り越せない
・他口座で保有している資産との損益通算や損失の繰越控除はできない
積立NISAで、何が変わるの?
では一体、これまでのNISAと積立NISAでは何が違うのでしょうか?
“積立”と付くくらいですから、なんとなくは察してもらえるかもしれませんが、詳しく説明します。
【つみたてNISA/積立NISA】
・運用方法は積立方式のみ
・非課税枠は年間40万円まで
・投資対象は、国が決めた投資信託
・非課税期間は20年間
大きな違いは以上です。実はこれまでのNISAも積立方式で購入はできたのですが、一般の買付の場合と変わらず非課税枠120万円、非課税期間は5年でした。
本来、積立は少額の資金を長期的に運用することが前提の商品なので、今のままでは非課税枠が少々大きすぎる気がしますし、非課税期間は短すぎます。
そこで新たに2018年から積立に特化した非課税制度が作られたというわけなのです。
積立NISAは長期投資におすすめ!
これまでのNISAも、少額投資家にとってはよりお得に投資を始めるきっかけになるうれしい制度でした。
さらに今回の積立NISAでは、その特徴からより長い期間、資産を非課税枠で保有できるので、長期的な資産形成を考えている人には大変魅力的な制度と言えるのではないでしょうか?
また、積立NISAの投資対象は国が決めた投資信託に限られていることから、数あるファンドの中でも長期的な運用に向いているものが厳選されています。
これまで「どのファンドを購入すべきかわからない」という理由で投資を迷っていた人も、積立NISAならより絞られた選択肢の中でベストなファンドを見つけることができるのではないでしょうか?
いかがでしたか?
これまでNISAを利用していた人も、今回初めて投資をはじめてみようという人も、積立NISAで無理なく長期的な資産運用を検討してみてくださいね!
【参考リンク】
・知っておきたいNISAのポイント|日本証券業協会