命の危険も? 夏休み中に子どもだけのお留守番で注意すべきポイント
2017年8月2日 | よみもの命の危険も? 夏休み中に子どもだけのお留守番で注意すべきポイント

こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。
共働きが多いこの時代、小3までは夏休みでも児童館などに子どもをお願いすることができます。しかし、小4以上となるとそれもかないません。
子どもだけで留守番させることは不安になることでしょう。今回、特に注意したい点を5つ挙げました。
これは、事故だけでなく、体調不良などさまざまなことを考えての注意点ですので、ご家庭の事情を踏まえて、親子で相談する話のタネとしていただければと思います。

防犯対策
夏場だと、玄関は戸締まりをしても窓が開けっ放しになっていたなんてことも少なくありません。
子どもが塾などで外出する際は、窓の戸締まりもさせるように注意します。
また、子どもの在宅時に訪問客があっても鍵を開けないことが大切です。
どうしてもの場合は、インターホンやチェーンロックなどを利用して対応することを徹底させます。
電話は留守電にして出ないようにさせるか、親の携帯に転送する機能を使って出させないようにします(子どもだけで留守番していることを悟られないようにするためです)。
【まとめ】
・窓もドアもしっかり戸締まりを
・対応できる場合でもインターホンやチェーンロックのみの対応が必須
・電話は留守電か、親の携帯に転送して子どもを出させない
体のこと
暑い日が続くと、室内でも熱中症になってしまうことがあります。水分不足もセットと考えましょう。
アイスノンなどの保冷剤の使い方を教え、水分補給をするように話しましょう(ジュースではなく水やお茶などが望ましいですが、スポーツドリンクを用意しておくのもいいです)。
熱中症の初期症状(頭痛やぼーっとする、体が熱っぽいなど)が現れたときにどうするかを話し合って対処法を教えます。書き記しておくのもいいですね。
【まとめ】
・熱中症予防の対策を話し合う
・体を冷やす物や飲料水の準備をしておく
火のこと
火を使いたがる子どもが増えてきます。家庭科で調理を習ったり、理科の実験で火について学んだりしているからです。
しかし、火は火事を起こしてしまう原因となるものです。留守番時には火を使わせない(コンロも不可)ようにします。
マッチなど火を起こすものについても家に置かないようにしましょう。
火事は、家も家財道具も命も奪います。また、他人にも迷惑をかけてしまう危険なものです。ここについては、しっかり話し合わなくてはいけません。
【まとめ】
・親のいないところで火を使わないことを徹底させる
・なぜ火を使ってはいけないか、子どもと十分に話し合う(火の危険性について)
たまり場について
親がいないのをいいことに、留守宅が子どものたまり場になってしまうことがあります。
学校で“親が不在の家にはあがらない”という決まりごとがあっても、親のいない自由にできる空間を求めて集まってしまうことがあります。
家をたまり場にして、盗みや性的なことを目的としていたなんてことになったら、それこそ大変です。ネットを自由に扱えるようなお宅は特に注意が必要です。
親がいないときは家の中に上げないことを十分に話し合いましょう。時々、様子を見に来る大人(親戚や隣近所、ママ友など)がいれば、たまり場になってしまうことが防げます。
【まとめ】
・“親が不在の家にはあがらない”を徹底させる
・ネットにはセキュリティをかけておく
・近所の人やママ友と連携して時折様子見をする(子どもに来ることを伝えておく)
災害のとき
2017年4月に起きた熊本地震は夜間でしたが、日中に起こることも考えられます。
大きな地震が来たというときにどのようにやり過ごすか、地震がいったんおさまった後はどこへ避難するかなど、いざというときにすぐ行動が取れるようにします。
話し合って、ルールを決めておくことはとても重要です。
【まとめ】
・地震時に家の中のどの部分でやり過ごすか、避難はどこへするか話し合う
・震災だけでなく、何かあったときにどうするかルールを決めておく
おわりに
留守番は、子どもにとって一人の時間を楽しく過ごすことであり、ちょっと不安を持ちながら大人気分を味わう勉強の機会でもあります。
でも、各家庭で話し合ってルールを決めることは本当に大切です。子どもにとって、守らなければならないルールがあることを学ぶ良い機会となるでしょう。