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子どもの行動が変化! ペアレントトレーニングの特徴と褒め方のコツ2つ

子どもの行動が変化! ペアレントトレーニングの特徴と褒め方のコツ2つ

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こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。

皆さんは、子育てを漢字一文字で表すとしたら、どんな漢字が浮かびますか?

『株式会社バンダイ』の調査では、トップ5は「愛」「楽」「忍」「喜」「学」でした。このアンケート結果が示すように、子育てをしていると楽しみや喜びを感じる一方、我慢や学びもあると思います。

今日は、親が子育ての手法を学ぶ『ペアレントトレーニング』についてご紹介します。

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ペアレントトレーニング(通称:ペアトレ)とは?

ペアトレとは、親が子育ての知識とスキルを学ぶトレーニングです。

ペアトレでは、子どものさまざまな行動に対してどう対応したらよいのかを学ぶことができます。

プログラムの内容は、対象や手法によってさまざまですが、多くのプログラムで共通していることがあります。それは、次の視点です。

・子どもの好ましくない行動に気づき、それを減らしていく
・子どもの好ましい行動に気づき、それを伸ばしていく

子育てをしていると、好ましくない行動を減らすことばかりに目が向きがちですが、実は、“好ましい行動をいかに伸ばすか”という視点が重要です。

好ましい行動のレパートリーが増えると、自然と好ましくない行動は減少していきます。

これまでの研究から、ペアトレに参加することで子どもの気になる行動の改善だけでなく、親のストレス低減も報告されています。

親のストレスが低減した理由は、子どもに対する適切な対応を学ぶことによって、子どもの行動が変化し、子育てが楽になったためとも推測されています。

子どもの好ましい行動を伸ばすためにできること

お子さんの好ましい行動を伸ばすためには、“ほめる”ことも大切です。

子どものいいところ(好ましい行動)を伸ばすための“ほめのコツ”を2つご紹介します。

(1)結果ではなくプロセスをほめる

アメリカの心理学者ドゥエックは、能力を褒められた子(例:頭がいいね)よりも努力を褒められた子(例:粘り強く頑張ったね)の方が、やる気が高く、後の成績が高くなることを指摘しています。

努力をほめられた子は、失敗しても「努力が足りない」と考え、失敗を乗り越えるためにチャレンジしやすいことがわかっています。

(2)子どもに「どうやったらそんなにうまくできるの?」と質問してみる

大人から“驚かれる”ことによって自信を高めるお子さんもいます。

また、小学校低学年ごろまでの子どもの多くは、“どうやったらうまくいったか”をあまり意識していないと言われます。

そのため、ママが「どうやったらそんなにうまくできるの?」と質問し、うまくいった方法を子ども自身が自覚できるように促すとよいでしょう。

そうすることで、次の機会も子どもにとって望ましい結果が得られる可能性が高まります。


一方、叱るときのコツですが、支援現場では“太く、短く、端的に”を合言葉としています。長々と叱っては、本質が見えなくなります。もちろん、嫌味やダブルバインドもNGです。

また、小さいお子さんの場合は視点取得が未発達のため、「相手の気持ちに立って考えてごらん」という言葉がけは通じにくいものです。

“太く、短く、端的に”をポイントに、ママはお子さんに伝わりやすい言葉を選んでいきましょう!

叱ることが逆効果となるケースがある

ママに注目されたいという思いが強すぎて、わざとママをイライラさせる行動をとってしまうお子さんもいます。

ママが叱れば叱るほど、望ましくない行動(ママをイライラさせる行動)がエスカレートする場合は、ママが叱ることがお子さんにとっての“ご褒美”となっている可能性もあります。この場合、叱ることは意味をなしていません。

今回のようなケースへの対応についてペアトレの発想から考えてみると、好ましくない行動を叱るのではなく、“好ましい行動をしているとき”をあえて狙ってほめるのです(ママをイライラさせる行動を1日中していることはないはずです。親子で楽しく過ごせている時間にたくさんほめましょう)。

“叱られる”ということも“褒められる”ということも、お子さんにとってはママからの注目を得ていることに変わりません。そうであるなら、双方が気持ちよく過ごせる方を選択してみませんか。


いかがでしたか? 今回はペアトレのエッセンスをご紹介しました。何かの参考になれば嬉しいです。

【参考リンク】
バンダイ子どもアンケートレポートVol.134~子育てを「漢字一文字」で表すと何ですか?~ | 株式会社バンダイ(PDF)

ライター紹介

今井千鶴子

今井千鶴子

短大卒業後、一般企業に就職。退職後、オーストラリアの小学校にてボランティアの日本語教師アシスタントを経験。オーストラリア滞在中に臨床心理学に興味を抱き、帰国後大学進学を決意。一念発起で受験勉強をし、25歳で早稲田大学人間科学部に入学。その後2007年に臨床心理士、2009年に博士学位を取得する。専門は認知行動療法。現在は「楽しく子育て」をモットーにいくじ(育児・育自)に関するサポートを行っている。また、勉強への興味が乏しかった幼少期の経験をもとに、子どもたちが「楽しみながら学ぶ」ための活動も展開中。2児の母。

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