痛くないと子を愛せない? 無痛分娩ママたちが言われて傷ついた言葉3選

2016.05.31

こんにちは、佐原チハルです。

出産はどのような形であっても命がけのもの。それなのに、“自然分娩”でないものはなんだか悪く言われがちです。

中でも無痛分娩への否定的な声は、まだまだ少なくありません。

そこで今回は、無痛分娩を経験したママたちからの「こんな理不尽なことを言われた!」という声を集めてみました。

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「痛くないんじゃ、愛情がわかないって言うよね」

3歳のお子さんがいる、30代ママさんからの声です。

『妊娠がわかって、兄に「無痛分娩に興味がある」って伝えたときに言われました。「痛い思いをしたからこそ、何としても子どもを大事にしようって思えるんだって、うちのママも言ってたよ」って。お義姉さんの声を例に出されちゃうと否定もしづらくて、反論できませんでした』

これ、「無痛分娩経験者のほとんどが言われているのでは?」っていうくらい“あるある”なセリフですよね。実は筆者も同じことを言われた経験があります。

「痛い思いをしないと子どもを愛せない」というのは、ただの思い込み。

無痛分娩で出産する女性だけでなく、父親や、血のつながらない子を大事に育てている全ての保護者への冒涜です。

グサッときてしまうセリフですが、このような事実無根の中傷に負けないよう、反論や心を防御するための具体的なイメージトレーニングをしておきたいですね。

なお、筆者は実際にこのセリフを言ってきた子持ち男性に、「じゃあお子さんのこと愛せてないんだね、お子さんも奥さんも大変だね」と言って喧嘩になったことがあります。

喧嘩になってもいいから反論したい、という人は参考にしてみてください。

「無痛分娩って危ないんでしょう?」

『無痛分娩って、麻酔だからいきめなくなるとか、子どもに害があるとか、ひどい後遺症があるかもしれないとか、何かと「危ないからやめたほうがいい」って言われるんだよね』

こちらは1歳、3歳、5歳、7歳のお子さんがいるママさんからの声です。

『それ言いだしたら、出産そのものが危険だからやめろって話になるよね。麻酔なんだから、そりゃリスクあるに決まってるけど、他の手術では麻酔やめろなんて言わないじゃんねぇ』

無痛分娩には、たしかにリスクがあります。

しかし、妊婦さんや赤ちゃんの状態によっては、無痛分娩にしたほうがリスク軽減になるようなケースもあります。

またそのようなケースでなくとも、リスクとメリットとを比べて選ぶのは、全ての妊婦さんの権利です。

筆者も周囲の説得のヒントにと、無痛分娩に関する資料や書籍を探したことがありました。一番説得力があったのは、“病院で担当のお医者さんからもらった資料”でした。

やはり医療機関から出されたもののため、信頼性が高かったようです。周囲を説得する必要に備えるためにも、そうした情報を用意しておくのはオススメですよ。

なおこちらのママさんは、4人とも無痛分娩で出産したそう。『無痛じゃなきゃ4人も産もうと思わなかった』という言葉が印象的でした。

「そんな甘えたことじゃ、母親なんてつとまらない」

こちらは2歳と5歳の子どもがいるママさんからの声です。

『1人目のとき無痛分娩にしたんだけど、「痛いのが嫌だなんて甘えたこと言ってるようじゃ、母親業なんてつとまらない」って実家の両親に言われて。産んで母親になるのが怖くて、すごく不安になった』

こちらのママさんは、「自分も夫も育休がとれない」「里帰りも、親の手伝いを頼りにすることもできない」という環境だったそう。

そのため産後の回復に全力を注ぎたいと考え、無痛を選んだのだそうです。

『立派な母親かって言われたら自信はないけど、とりあえず仕事も辞めずにすんで、どうにかやれてるから、やっぱり無痛でよかったんだと思う』

「無痛分娩のほうが産後の回復が早い」とは言われていますし、筆者が無痛分娩を選んだのも、その期待があったからです。

けれど産後の回復には個人差があります。また回復が早いと言っても、後陣痛も産褥期も普通にありますし、床上げまでに3週間かかるのも同じです。

産後のサポートといえば“家族が行うもの”というイメージがまだまだ強いですが、それが望めない場合は無痛分娩だけでなく、家事代行や産後ケアのサービスを調べておくなど、さまざまな手立てを用意しておいた方が良いかもしれません。

また産後の生活や長い育児生活は、“痛いのを怖がらない覚悟”などの気持ちでどうにかできるものばかりではありません。

パートナーや自治体の子育て支援課の窓口など、相談できる先や関係性は、複数作っておけると心強いですよ。


日本ではまだ少数派ですが、世界には、無痛分娩が出産方法として主流になっているような国もあるそうです。

どのような出産方法であれ、大切なのはお母さんと赤ちゃんの命と安全、そして産後の生活です。

根拠のない批判ではなく、具体的な支援の溢れる社会になるといいですね。



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