イジメの予兆? 子どもが学校で受ける“嫌がらせ”8パターンと対処法
2016年5月3日 | よみものイジメの予兆? 子どもが学校で受ける“嫌がらせ”8パターンと対処法

こんにちは。ママライターのamuです。
中学年以降になってくると、ちらほらいじめに繋がるような言動も出てくるな……という印象があります。
言われたほうも、それがからかいなのか見極める経験値がなく、なんとなく嫌だなと思いながらも誰にも言えないことが多いそうです。
そこで、娘やママ友に、どんな嫌がらせパターンがあるのか聞いてみることにしました。対処法もあわせてご紹介します。

(1)嫌なことを聞こえるように言う
『「○○って、服かわいくないよね」「暗いよね」などと聞こえるように言われたらしく、もうその服は断固着なくなった』(30代、小4女の子のママ)
『デブとか、巨人とか、嫌なことを言いながら笑われて、泣いていた』(30代、小4女の子のママ)
娘もとても細身なため、「骨ゾンビ~」と言われたことがあるそうです。「骨ゾンビだって、ウケる」と笑って流し、言った男の子とも仲良しなので大丈夫だったのですが、繊細な子なら傷つくこともあるかもしれないなとふと思いました。
また、ある男の子は、苗字をもじって変なあだ名をつけられて本気で怒っていたそうです。
『名前をからかわれたり、バカ、ジジイなどの暴言はあるみたいだけど、男の子だしそこまで気にしてないかな。エスカレートしなければいいなと思う』(30代、小4男の子のママ)
というママの意見もありますが、娘には体のことや名前のことなどで、たとえ本人が笑っていてもからかわないよう伝えました。
また、もし嫌なことを言われたときは、その場をすぐ去るように教えています。
嫌なことって、言えば言うほどエスカレートすると思うので、本人がその場にいなければいいと思うんです。
なかなか難しいけど、すぐに聞こえないふりをしていなくなれば、言う対象がいないのでそれ以上被害を受けずにすみます。
追ってきてまで言うならよっぽどなので、そのときは逃げる先を先生のそばにするなど、対策を練る必要があると思います。
(2)バイ菌扱い
『触っただけでギャーギャー言うとか、昔もあったと思う』(30代、小4男の子のママ)
確かに昔からありますよね。「○○菌~」などと言いながら逃げるというような。これも、笑っていられる範囲というものがあり、やられすぎると悲しいですよね。
娘には、みんなでふざけて言い合っている感じだとしても、「やめて」と1度でも真顔で言っていたら本気で嫌がっている証拠だよ、話を変えたり、やめようと言おうねと教えました。
(3)こそこそ話
『笑いながらジロジロ見て、何か言っている。近付くと解散したり、「何してるの?」と聞いても「なんでもない」と言われたり。「見ないで」と隠されたりもしたみたい』(30代、小4女の子のママ)
『授業で先生に当てられたとき、複数人からニヤニヤしながら見られる』(30代、小4女の子のママ)
これは女子に一番多いタイプの意地悪ですよね。思い切り相手を意識してのことなので、思い切り意識しないことで回避できます。
見ない、気づかないふり、あえて堂々と発表する、「見ないで」と言われたら「わかったー」と何事もなかったかのようにすれば、相手も無駄だと思ってやらなくなるときがきます。
悲しいし難しいけど、もし私が相談を受けたら、「そういうことするってことは、どうでもいい人にはしないから、本当は好きだけど何かしちゃったから怒ってるか、もしかしたらヤキモチとかなのかもしれないね。どっちしろ、すごく嫌われているわけじゃないと思うから、しばらく様子をみよう」と言おうと思っています。
(4)仲間はずれ
『水を飲みに行くとき、教室移動のとき、4人グループなのに「3人で行こう」と行ってしまうらしい』(30代、小4女の子のママ)
『いつも3人で一緒に登校していたのに、置いて行かれるようになり、待ち合わせ時間前に行ってもいなかった。しばらく学校に行きたくないと言っていたけど頑張って一人で通っていた。他の子たちと行くようになった今は、これでよかったと言っている』(30代、小4女の子のママ)
『「○○とは口聞いちゃダメだよ」とクラスの女子みんなに言われたり、「あの子嫌いなんだよね」とか、あることないこと言われたり』(20代、小4女の子のママ)
『交換日記を娘以外の子たちだけでしていた』(20代、小4女の子のママ)
「嫌いな人誰?」など嫌な質問を書くなど、ひどい内容だったそうで、止めるママがいたとのこと。
『お前は下手だから無理とサッカーやゲームに入れてもらえない』(30代、小4男の子のママ)
仲間はずれは、元々仲良しの友達の間で起きるので、より悲しいですよね。
一緒に原因を考えたり、もともと仲間はずれをするのが好きな子もいるのでそれならしばらく他の友達と遊んだりするなど、距離を置くようにアドバイスするといいかもしれません。
私なら、「えー! ひどいね……。それはつらかったね。でもそういうことよくあって、今日はこの子だけど明日は違う子とかもあるよ。ママもいるし、幼なじみも習い事の友達もいるし、今はつらいけど頑張ろう。そういうことをしてる子ばかりじゃないし、他の子に声かけてみたら」と言うと思います。
でも、そう言われても学校に行きたくないほど悩むなら、1日くらい休ませてしまうかなとも思います。
(5)落書き
『トイレの壁に「○○、大嫌い」「ウザイ」などの悪口が書かれていたみたい。先生がポスターを貼って隠したんだって』(30代、小4女の子のママ)
陰険すぎる……! これは、もし娘の耳に入ってしまったら、かなりのショックだと思うので、とことん話をします。
娘に悪いところがあってケンカをしたなら、仲直りできるようにアドバイスするし、心当たりがないなら、「本当に運が悪かっただけで、普通は嫌いな人がいても書くなんてしないんだよ、そこまで嫌われているから書かれたんじゃなくて、たまたま簡単に書く子に出会っちゃったね」と言ってなぐさめるしか、思い浮かびません……。
(6)命令される
『下校時に、「机の引き出しに鍵忘れたから取ってきて」とか、遊ぶときに、「このジュースとお菓子を持ってきて」とか指定されるなど』(30代、小4女の子のママ)
『ランドセルを持たされる』(30代、小4女の子のママ)
これは、完全に“パシリ”という名のいじめに繋がると思います。早期発見で注意していきたいことですね。
また、子どもの友達と仲良くなったり、親同士筒抜けですよ感を出すだけで回避できることでもあるのでおすすめです。
(7)物を取られる、隠される
『宿題のプリントがいつもなくて、「どうしてなくすの?」とか「もらってないの?」と責めていたけど、「ランドセルに入れた」の一点張り。さすがにおかしいと思っていたら、ランドセルから抜かれていた』(30代、小4女の子のママ)
遊びに誘ったとき、「宿題があるから遊べない」と断られていた腹いせだったそうです。
すぐバレてしまうようなことをして困らせるところが、まだ子どもだなと感じるし、不器用だなとも思いますが、言葉で伝えられたらよかったのになと思います。
『あるお友達が家に来たとき、ゲームソフトがなくなった』(30代、小4男の子のママ)
これはもう犯罪! 本人だけではなく、勇気を出して先生や親御さんに伝えた方が、お互いのためですよね……。
「もしかしたら間違って持って帰っちゃってないかな?」「まぎれてないかな?」と次の日聞いてみるのもいいかもしれません。
(8)暴力
『「キモイ! こっち来るな」と蹴られたらしい』(30代、小4男の子のママ)
『体の弱い子がいて、少しの引っかき傷もダメなほどだからみんな言いなりになるしかなく。あるとき、その子があまりにもやりたい放題だから、「アホ!」「バカ!」と言ったら、高学年のお兄ちゃんに告げ口され、お兄ちゃんから髪をわしづかみにされて、顔を蹴られた』(30代、小2男の子のママ)
これはひどい! 保護者同士連絡を取ったようですが、「普段から折り合いが悪く、よく喧嘩するみたいなので、学校を通さずに連絡を取り合いませんか」などと言われ、暴力の件は謝ってもらえなかったそうです。
もちろん、友達はその申し出を断ったとのこと。
こうして見ると、男の子のほうは直接的ですが、女の子のほうは見ていてわかりにくく、意地悪をする子は、表面上は好かれているように見えるけど実は……ということも多いようです。
子どもはまだみんなこういったことにどう対応していいかわからないし、自分の意見もうまく言えないので、疑問や不満がありつつ合わせてしまうんだろうと思います。
家庭でも、こういう内容を、さもママが子どものころ経験したことのようにサラッと話題に出しながら、「学校どう?」と毎日聞くようにするなど、言い出しやすい環境にしておくことが大切だと思いました。