保育園でのトラブル

ママと離れたくない! 登園を嫌がって泣く子どもへの対処法4つ

ママと離れたくない! 登園を嫌がって泣く子どもへの対処法4つ

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こんにちは。子育て支援を専門にしている臨床心理士の今井千鶴子です。

新年度ですね。ママと離れ、初めての集団生活がスタートしたお子さんも多いのではないでしょうか。

「私が一緒じゃなくて大丈夫かしら?」と、ハラハラドキドキされているママもいらっしゃると思います。

臨床心理士としてたくさんの子どもたちを見ていると、すぐに集団生活にとけこむ子もいれば、ゆっくり時間をかけて慣れていく子もいます。

ゆっくり時間をかけて慣れていくお子さんの中には、登園時「ママと一緒じゃなきゃイヤ」と不安を見せるお子さんもいます(専門的には『分離不安』とよばれます)。

今日はそんなお子さんに対し、ママが気をつけたい4つのポイントについてご紹介します。

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(1)ママが一緒に動揺しない

「子どもが母親とすんなり離れられないのは、親子のあいだに十分な信頼関係が築けていないから」といった子育てに関する意見を目にすることがあります。

また、そのような情報を知ったママから「子どもが私とうまく離れられないのは、私の育て方が悪かったからでしょうか?」などと相談を受けることもあります。

それに対する私の考えは、「たとえ親子のあいだに十分な信頼関係が築けていてもすんなり離れられない子もいる」というものです。

お子さんにトラブルが起きると“母子関係の問題”ばかりに原因があるとされがちですが、それ以外の要因にもしっかりと目を向けることが大切だと私は考えています。

お子さんに「ママと一緒じゃなきゃイヤ!!」と訴えられると、たいていのママは動揺すると思います。

でも、ママが真っ先にやるべきことは、子育てへの自信をなくすことではなく“冷静”になることです。

たとえママが自信をなくし不安や心配を感じても、お子さんには何のメリットもありません。

むしろ、ママの不安がお子さんに伝わり、お子さんはますますママから離れることがつらくなってしまいます

そのため、ママはピンチなときこそ冷静になり、これから紹介することなどを参考にして対応を考えていきましょう。

(2)園での過ごし方を確認

たとえママと十分な信頼関係が築けていても、一日を過ごす場所に“居心地の悪さ”を感じているならばお子さんはママから離れたがらないと思います。

むしろ、ママとのあいだに信頼関係が築けていればいるほど、居心地の悪い場所よりもママの近くにいたいと思うのではないでしょうか。

お子さんがママから離れるのを嫌がっているときは、居心地が悪い原因を子どもの目線から探してみましょう。先生に心を開いていますか? 仲の良いお友達はいますか?

一方、お子さんが園に通いたくなるサポートもしていきたいところです。

たとえば、ママから先生にお子さんの得意なことや好きなことを伝えることで、園でその活動を行ったときにフォローしてもらえる可能性があります。

ぬり絵が好きなお子さんだったら、“先生にぬり絵をほめられる”ことがきっかけで園を「楽しい場」と感じられるようになることもあります。

先生にお子さんの良さを伝えることをためらうママもいますが、お子さんの良さを誰よりも知っているのはママではないでしょうか。

ママから見たお子さんの良さを先生に知っていただくことで、ポジティブな視点でお子さんを見守っていただける機会が増えると私は思っています。

ママにはお子さんの一番の応援団になってほしいと思います。

(3)“安心”の経験を重ねる

お子さんの中には、曖昧な状況が苦手な子もいます。たとえば、登園直後、園によっては”自由遊び”の状況になっていることがあります。

ママと離れた後、何をしたらいいのかわからず困ってしまうため、離れたくない子もいます。

そういうお子さんの場合には、可能であれば先生(同じ先生ならなおよい)に迎えに来てもらいましょう。

先生に迎えに来てもらうことで不安な状況(曖昧な状況)を避けることができ、ママとすんなり離れられる子もいます。

曖昧な状況で遊ぶことが苦手なお子さんも、何度も“安心”を経験することで次第に自分なりの遊び方を見つけられるようになると思います。

そして、最終的には先生が迎えに来なくても平気になることが多いです。まずは、お子さんにとっての安心の経験を重ねていくことを最優先に考えましょう。

また、ママと離れた後、泣いている(不安を感じている)時間や行動についても確認しましょう。

たとえば、ひと口に“ママと離れた後に泣いている”状況といっても、5分泣き続けているのと、1時間泣き続けているのでは対応は変わってきます。

5分後には気分を切り替えて遊び始めるようならそれほど心配はないでしょう。

1時間泣き続けている状況が数か月続く場合は、不安だけではない原因があることも考えられますので、児童心理などに詳しい専門家にアドバイスをもらうと良いと思います。

(4)登園前にできること

緊張の強いお子さんの場合は、登園前にからだを動かしてみるのもオススメです。なぜなら、からだの緊張が緩むと心の緊張も緩むからです。

もし園まで歩ける距離なら、親子で歩いて登園してみるのもいいですね。園に着くころには少し緊張がほぐれていることでしょう。

また、登園前はママの気持ちもリラックスさせましょう。

「今日はすんなりバイバイできるかしら?」などと考えていると、お子さんにもその不安が伝わってしまいますし、口が裂けてもそのようなことを伝えてはいけません(初期の段階ではプレッシャーになります)。

「大丈夫」「なんとかなる」とお子さんを信じて笑顔を心がけましょう。

また、少しでもお子さんの成長が見られたら、「今日の○○くん、カッコよかったよ」「○○ちゃん、がんばったね。先生もがんばったって言っていたよ」など、お子さんのがんばりを必ず認め、自信を与えていきましょう。

絶対にNGなのは、“みんなができることだし、できて当たり前”という態度です。

誰かとの比較ではなく、お子さんの中の成長に目を向けていけるといいですね。


いかがでしたか?

今日は登園時「ママと一緒じゃなきゃイヤ」と不安を見せるお子さんに対してママが気をつけたいことをご紹介しました。

お子さんにとって楽しい園生活になることを心から応援しています。

ライター紹介

今井千鶴子

今井千鶴子

短大卒業後、一般企業に就職。退職後、オーストラリアの小学校にてボランティアの日本語教師アシスタントを経験。オーストラリア滞在中に臨床心理学に興味を抱き、帰国後大学進学を決意。一念発起で受験勉強をし、25歳で早稲田大学人間科学部に入学。その後2007年に臨床心理士、2009年に博士学位を取得する。専門は認知行動療法。現在は「楽しく子育て」をモットーにいくじ(育児・育自)に関するサポートを行っている。また、勉強への興味が乏しかった幼少期の経験をもとに、子どもたちが「楽しみながら学ぶ」ための活動も展開中。2児の母。

ライター紹介

大上留依(莉瑚ちゃん)

大上留依(莉瑚ちゃん)

2児のママです。自分の時間も大切にしつつ、パワフルファンキーママで頑張っています。

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