育児と仕事の両立

ワーママの強い味方! “短時間勤務制度”の特徴と利用方法

ワーママの強い味方! “短時間勤務制度”の特徴と利用方法

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アディーレ法律事務所弁護士の篠田恵里香です。

産休を終えて、4月から復職する女性も多いと思います。そこで、復職にあたって短時間勤務をする場合に知っておきたい、“短時間勤務制度”についてご紹介します。

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そもそも短時間勤務制度って何?

短時間勤務制度は、『改正育児・介護休業法』によって制定された制度です。

この制度は、3歳に満たない子を育てている方につき、労働時間を短縮して勤務できるシステムとなっています。

短時間勤務制度は、従業員が100人を超える会社では2010年6月から、従業員が100人以下の会社では2012年7月から、導入が義務化されています。

この制度の下では、会社は、原則1日6時間(通常の所定労働時間の定め方によっては5時間45分から6時間)の短時間勤務ができる制度を設けなければなりません。

ただ、必ず全て6時間とする必要はなく、1日の所定労働時間を6時間とする措置を設けた上で、それ以外に例えば1日の所定労働時間を7時間とする措置や、隔日勤務等の所定労働日数を短縮する措置などを併せて設けることも可能であり、労働者の意向に従って柔軟な運用が可能となっています。

勤務時間が短くなる以外に、労働環境に影響するルールはないの?

短時間勤務制度以外にも、育児を行う労働者に配慮したルールはあります。

例えば、

・長時間労働の制限……『労働者が請求した場合には1か月24時間・1年150時間を超える時間外労働をさせてはならない』

・深夜労働の制限……『労働者が請求した場合には深夜(午後10時から午前5時まで)において労働させてはならない』

・転勤への配慮……『労働者を転勤させようとするときには、育児や介護を行うことが困難となる労働者について、その育児又は介護の状況に配慮しなければならない』

・利益扱いの禁止……『育児休業や短時間勤務等を理由として労働者に対して解雇その他不利益な取扱いをしてはならない』

など、育児中の労働者に配慮した制度が用意されています。こういった制度をしっかり知っておくことが労働者にとっては強みとなります。

制度を利用する方法

短時間勤務制度の対象者は、

(1)3歳に満たない子を養育する労働者であること
(2)1日の所定労働時間が6時間以下(※)でないこと
(3)日々雇用される者でないこと
(4)短時間勤務制度が適用される期間に現に育児休業をしていないこと
(5)労使協定により適用除外とされた労働者でないこと

といった要件のほか、

ア)当該事業主に引き続き雇用された期間が1年に満たない労働者
イ)1週間の所定労働日数が2日以下の労働者
ウ)業務の性質又は業務の実施体制に照らして短時間勤務制度を講ずることが困難と認められる業務に従事する労働者

といった要件が必要です。

正社員かパートかといった区分が問題になるわけではなく、あくまで労働実態に応じて適用されるべきものなので、上記要件を満たせばパートの方でも制度を利用することができます

短時間勤務制度を利用したい場合は、利用開始の1か月前までに、会社の担当者に申請をする必要があります。

会社によって手続きや必要書類は異なると思われますので、短時間勤務を利用したいと思った時点で、早めに総務や人事の担当者に相談してみることをお勧めします。

短縮された時間に対する給料は補償されるの?

短縮された時間分のお給料までは、法的には補償されていません。

したがって、会社独自の補償制度を設けていない限り、時間が減った分お給料が減ることは覚悟せねばなりません。

ただ、年金に関しては、特別措置がとられています。お給料の減少に応じて納めるべき社会保険料が減ることにはなるのですが、年金額の計算上は、この特別措置によって、従前と同額の保険料を支払い続けたという扱いにしてもらえます。

その結果、年金の額は減らないという恩恵を被ることができます。

このように、保険料が減っても年金が変わらないという意味では、ちょっとお得な制度となっていますので、育児と仕事との両立で悩んでいる方にも吉報ですね。

まとめ

育児と仕事の両立は、なかなか不安も多いですね。そんな中、短時間勤務制度は「働きたいけれど長時間は無理」といったママ・パパにとっては利用しやすい制度となっています。

「会社に言いづらい」といって躊躇する方もいるようですが、昨今では、「育児に配慮ある会社こそ良い企業」という流れになっていますので、積極的に申し入れをしてみてください。

ライター紹介

篠田恵里香

篠田恵里香

男女トラブル、交通事故問題などを得意分野として多く扱う。また、離婚等に関する豊富な知識を持つことを証明する夫婦カウンセラー(JADP認定)の資格も保有している。外資系ホテル勤務を経て、新司法試験に合格した経験から、独自に考案した勉強法をまとめた『ふつうのOLだった私が2年で弁護士になれた夢がかなう勉強法』(あさ出版)が発売中。文化放送『ロンドンブーツ1号2号田村淳のNewsCLUB』ほか、多数のメディア番組に出演中。

ライター紹介

赤松侑里(さゆりちゃん)

赤松侑里(さゆりちゃん)

1児の女の子のママです。育児も自分磨きも楽しく頑張ってママライフを過ごしています。

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