発達障害のケースも? 子供が“怒りっぽい性格”になる理由と対処法

【ママからのご相談】
6歳の男の子がいます。昔から好きなようにさせていたせいなのか、私が注意したり指摘したりするとすぐに怒ってふてくされます。

最近はものを投げるなど怒り方もひどくなってきており、このまま大きくなってしまうのかと考えると不安です。

何かいい対処法があれば教えてください。

a 子どもに安心感を与えてあげることが大事です。

ご相談ありがとうございます。三尾@たまに子どもに怒られるパパです。

すぐにムキになったり怒りっぽかったりするとちょっと気になりますよね。

怒りっぽい子どもが大人になっても怒りっぽいかというと、必ずしもそうではありませんが、勉強や仕事ですぐにやる気をなくしてしまったり、挫折したりするケースはあるようです。

怒りっぽい子どもは自己肯定感が低く、自分に自信がない子が多いです。

『子育てハッピーアドバイス』をはじめ、多くの育児書にも同様のことが書かれており、自己肯定感を育んでいくことが大切ですね。

以下では、怒りっぽくなる原因と、自己肯定感を高め怒りっぽい性格に対処する方法をご紹介します。

子どもが怒りっぽい性格になる理由4つ

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(1)2歳を迎えるころの“かんしゃく”

子どもが2歳前後になってくると、次第に歩行の足取りがしっかりしてくるようになり、行動範囲が広がっていきます。

ただし、まだ言葉を自在に使うことができないため、“行動はできるけど感情が伝えられない”ということになりもどかしさを感じてしまうのです。

これは自分の気持ちをどのように表現すればいいのか対処法を知らないだけで、幼児にとって“要求している”にすぎません。

この時期はよくかんしゃくを起こしてしまう傾向にありますが、これは子どもが成長する上で必ず通る道ですので、心配する必要はないでしょう。

“イヤイヤ期”に関しても同様に、子どもが自己表現する練習だと思って見守るようにするのが賢明です。

(2)6〜7歳になるころに感じ始める“劣等感”

小学校に入学したタイミングで、子どもが怒りっぽくなるということもあるようです。

これは、テストや運動会など、学校生活の中のあらゆる場面で優劣を付けられるようになるため。

自分と他人を比べることで自信を失ってしまい、次第に劣等感を抱くようになります。

それがストレスとなって蓄積していくことで、突然感情が爆発し怒りやすい子になることがあるようです。

ただし、この状況も社会性を身につけるためには必要なことと言えるかもしれません。

(3)感性が鋭い

いろいろなことに気付きやすく、物事に対して人より敏感に反応してしまう繊細な心の持ち主も、怒りの感情を抱きやすいでしょう。

自分の感情に対するコントロールは人と同じようにできたとしても、受け取る情報が多くなってしまうため、必然的に“怒る”という感情を持ってしまうことが増えるわけです。

怒りやすさと反対に、人の気持ちに寄り添うことができるなどの優しさも持ち合わせています。

(4)発達障害、自閉症の可能性

発達障害や自閉症の子どもは、思い込みが激しく、こだわりが強いという傾向があります。

一口に自閉症と言っても人によって性格のタイプは異なりますが、攻撃的な性格を持つタイプである場合には怒りやすい子どもになるでしょう。

自分の感情をコントロールすることが苦手で、意のままに行動してしまうため突発的な怒りを持つことが多いようです。

子どもの怒り方が異常に思える場合には、小児精神科や発達外来などを受診してみるといいかもしれません。

子どもの怒りっぽい性格を改善する方法6つ

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(1)話を聞いてあげる

自分に自信がない子は、そもそも自分のことを受け止めてもらえないという気持ちが強いです。

ですので、まずは子どもの話を聞いて、しっかりと子どもの気持ちを受け止めてあげることが大事です。

そして、話を聞くときは子どもの目を見て「そうだね」と共感してあげること。

そうすることで「自分は大切にされているんだ」という気持ちが大きくなり、自らチャレンジする気持ちが生まれます。

また、そのような安心感が穏やかな気持ちにつながっていくことになります。

(2)“Iメッセージ”で伝える

コーチングを活用した子育てでよくあるテクニックですが、「早く片付けなさい」「勉強やったの?」というように、指示や命令語で話すことは強制的に聞こえるので、子どもとしても「今からやろうと思ったのに」とイラッとすることがあります。

これは、「(あなたは)勉強やったの?」というように「You」が主語になっています。

そうではなく、「I」を主語にすることで、穏やかに自分の気持ちを伝えることができるようになります。

「(私は)早く片付けてもらえるとうれしいな」というようにすると、同じ内容でも強制的な感じではなく、自分の思いを伝える言い方になりますね。

それでも「うるさいな!」と思われるかもしれませんが、言い方ひとつで伝わり方が変わることを考えて注意していけば、少しずつ変わってくると私の知り合いのママさんも言っていました。

(3)普段から認める

注意されて怒ってしまうのは、「自分ができないんだ」という気持ちが少なからずあるからです。そのような子どもに自信を付けさせるには、普段から認めてあげることが大事です。

“褒める”だけではなく”認める”ことが大切です。

難しいかもしれませんが、何かチャレンジしてできたときに「よくできたね」と言ったり、普段から「きちんとしているね」と伝えたりしていけば、少しずつ自己肯定感が育まれていきます。

(4)同じ目線で協力する

子どもがうまくできない様子を見ると歯がゆくなり、ついついアドバイスしたくなってしまいますが、それを子どもにそのまま伝えても余計にムキになって怒らせてしまうだけ。

子どもにアドバイスするときは、上から目線ではなく同じ目線で話すようにしましょう。

このとき、自分が知っていることでも直接教えることはせず、子どもにできないことがあれば一緒になって調べ、協力しながら対処法を探すのが効果的です。

(5)怒っている理由を聞く

まず子どもが怒っていたら、いったん落ち着くまで待ちます。怒っている最中に何か言っても余計に感情を逆なでするだけです。

その後、どうして怒ったのかその理由を聞いてみましょう。理由もなくただ怒っていたのか、何か原因があって怒っていたのかを明確にするためです。

「○○君におもちゃを取られた」「ママが話を聞いていなかった」などの理由があれば、どうすればそれが解決できるか話し合い、それをひとつずつ解決していくだけ。

このとき決して相手を子ども扱いせず、大人として真剣な対応をしましょう。

子どもは、大人が自分のことをちゃんと見てくれていると感じ、自信と落ち着きを得ることができます。

(6)経験を積むのを待つ

子どもの怒りというのは、自己表現がうまくできていないことが原因であることがほとんどです。怒るとどのような影響があるかということも分かっていません。

これも成長するにつれ、次第に自分が怒ると周りの人にどう思われるか、どんな反応が返ってくるかということが経験として分かるようになっていきます。

すべて経験です。この経験を積んでいくことで、自分の行動を客観的に見ることができるようになるため、理不尽な怒り方をすることは減っていきます。

心配に思うかもしれませんが、“見守る”ということも子どもの成長には必要なことです。

親が原因かも? 大人が怒りっぽい性格になるワケ

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大人になっても自分の感情をうまくコントロールできない人がいます。

これは、子どものころに親から何らかの影響を受けていることが原因として考えられます。

常に親から叱られたり注意されたりする幼少期だった場合、長期に渡って過度のストレスを受け続けているため、これが蓄積していき怒りとなって表れます。

この反対に、チヤホヤと甘やかされすぎた子どもも、自分の実力以上のプライドを持つようになるため、うまくいかないことがあるとそれを他人のせいにしてすぐに怒るという傾向を持つでしょう。

わがままで自分の思い通りにならないとすぐに怒るという振る舞いから、これを『エンペラー症候群』とも言います。

また、怒りっぽい親に育てられた子どもも同様に怒りやすい性格になる傾向にあり、大人になったときに同じような性格を持つことになります。

この他、更年期障害や認知症が原因で怒りっぽくなる可能性もあるため、“急に性格が変わった”“急に怒りっぽくなった”というような場合には病院を受診してみることをおすすめします。

大人が怒りっぽい性格を自分で改善する方法5つ

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(1)カルシウムを摂取する

人は、体の筋肉や神経に異常興奮が起こることでイライラが生まれると言われています。

この異常興奮を抑え、筋肉と神経の活動をスムーズにするために必要な栄養素が『カルシウム』です。

カルシウムは牛乳やチーズ、ひじきなどに豊富に含まれているため、イライラすると感じる場合には積極的に摂るようにしましょう。

(2)深呼吸する

怒りを感じたときは、一度深呼吸するのがおすすめ。

深呼吸には、体をリラックスさせる『副交感神経』を活性化させて気持ちを鎮める効果があります。

また、呼吸するという時間そのものが自分を冷静にしてくれることもあり、そのあいだに怒るという選択肢以外のものが見つかることもあります。

(3)完璧を求めない

さまざまな人が生活する社会では、できる人とできない人がいて当たり前です。

人が怒りを感じるのは自分の期待が裏切られたとき。他人にまで完璧を求めてしまうと、その期待が裏切られたときに怒りへと変換されてしまうのです。

自分と他人は違う人間なのだということを認識するようにしましょう。

(4)利き手と反対の手を使う

ニューサウスウェールズ大学のトーマス・デンソン博士が行った研究によると、普段使っている利き手と逆の手を意識的に使って生活することで、怒りの感情をコントロールすることができるようになるのだとか。

これは、利き手ではない手を使うことで自制心を司る脳の部位が刺激を受けるためで、2週間ほど続けると“怒りにくくなる”という効果が出るようです。

(5)アンガーマネジメント

人の怒りのピークが持続するのは、せいぜい6秒だと言われています。

そのため、反射的に怒ってしまいそうになったときには、その場で6秒経過させる方法を取り入れてみましょう。

(2)で挙げた深呼吸を行ったり、決まったセリフを心の中で唱えるようにしたりするのがおすすめ。

この方法を『アンガーマネジメント』と言いますが、これは「心の筋トレ」とも言われており、継続して取り組まなければその効果は得られません。

まとめ

「子どもが怒りっぽくなる理由」や「怒りっぽい性格の改善方法」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

怒りという感情は、発する人も受け取る人も嫌な気持ちにさせてしまうものです。

自分も、そして周りの人も不快にさせないよう、怒りの感情をコントロールできるようになれば落ち着いた日常が送れるはず。

とはいえ、子どもにとっては成長する上で欠かせないことでもあるため、親という立場からは冷静に見守るということも大切にしたいものですね。

※文:三尾幸司(育児書コンシェルジュ)
※追記:パピマミ編集部・豊田

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