メリットだけじゃない? 『親子断絶防止法案』の特徴と懸念されるリスク

こんにちは、佐原チハルです。

親子断絶防止法案』はご存知ですか? 「文字を目にしたことがある」「名前を耳にしたことくらいはある」という方は少なくないかと思います。

“親子断絶”……とても恐ろしい言葉です。これを防止する、というのですから、きっといい法案なんだろうとも感じられますよね。

けれどこの法案、私たちや子どもにとって、危険なものかもしれないんです。

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『親子断絶防止法案』ってどういうもの?

“離婚”が珍しいものではなくなりました。

かつては「悲劇」「子どものためによくない」「ごく一部で起こるかわいそうな出来事」のように捉えられることも多くありましたが、現在ではごく一般的なものです。

3組に1組は離婚している、という数字もあるくらいです。離婚した夫婦間に、未成年の子どもがいる場合もあるでしょう。

この『親子断絶防止法案』は、そんな“未成年の子どもがいる夫婦間での離婚”が起きたときに、重要な意味を持ってくるものです。

日本では、離婚をすると“親権”はどちらか片方の親が持つこととなっています。

親権を得られなかった方の親は、裁判なども含めた話し合いによって、面会交流の頻度などが決められることになります。

それでは“子どもの権利”に反しているため、改善しようとして出されたのが、この『親子断絶防止法案』です。

『親子断絶防止法案』のメリットって?

「お父さんもお母さんも好き、どっちの親とも別れたくない、どっちの親とも頻繁に会いたい」という子どもの権利のためには、便利な法案であると言えるかもしれません。

たとえば、そのように思う子どもの親が、「別れた妻(夫)とこの子とは、もう会わせたくない」と考えている場合、現状では、子どもの気持ちがないがしろにされてしまう可能性があります。

また親権は、基本的に“子どもの監護(監督・保護)を続けている方”の親に与えられることが多いです。

そのため、親権を得るために子どもを“連れ去る”親が出る可能性もある、と指摘されることがあります。

『親子断絶防止法案』が通れば、そうしたリスクを減らすことができるようになると言われています。

この法案、ここまで見る限りでは“いいこと”な感じがします。けれど、そうとも言い切れないんです。

『親子断絶防止法案』にはリスクがいっぱい

この法案のリスクは、とても大きなものです。場合によっては、親子の命に関わる危険さえあります。

代表的なのは、“夫(妻)の虐待やDVが原因で離婚した”ような場合です。

虐待やDVが原因で離婚をしたような場合、この法案が通ってしまえば、その虐待やDVから、子どもや自分の身を守ることが困難になってしまう場合があります。

またDVで逃げているにもかかわらず、“連れ去り”と言われてしまうリスクも増大するでしょう。

筆者の知人である、とある20代のシングルマザーは、『養育費も入れないDV(元)夫が、好きなときに会って好きなときに遊んで、“楽しいとこどり育児”するための法案じゃない?』というメッセージをくれました。

どちらの親とも頻繁に会えるというのは、それを望む子どもにとっては大切な権利です。

しかしその権利は、現状でも必ずしも叶えられないわけではありません。権利の保護は、リスクをできる限り起こさない方法で行われて欲しいです。

家庭生活の“リスクが上がる法案・改定案”は、ほかにも……

『親子断絶防止法案』のほかにも、私たち一人ひとりの“家族”に影響があり、またリスクも含まれるような法案・改定案がいま、持ち上がっています。

家庭教育支援法』と憲法24条の改定については、たびたびニュースにもなりますので、気にされている方も多いかと思います。

一見して“いいもの”に思われても、少し考えてみれば「リスクがいっぱい!」なものは、たくさんあります。

法案のメリットにも目を向けつつ、リスクについてもしっかりと見定めていきたいですね。

【参考リンク】
親子断絶防止法 全国連絡会
家庭教育支援の推進に関する検討委員会 | 文部科学省

●ライター/佐原チハル(フリーライター)
●モデル/前田彩(桃花ちゃん)

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