主婦層からの評価UP! 母になっても衰えない“宇多田ヒカル”の魅力

こんにちは、ライターの月極姫です。

8年半ぶりの発売となった、宇多田ヒカルさんの新アルバム『Fantôme』(ファントーム)が、すごいことになっているのをご存知でしょうか?

国内では、2016年9月27日付けのオリコンデイリーランキングで1位を獲得し、ダウンロード販売スタート後はレコチョク、Amazon等の各サイトで軒並み1位に。

また、iTunesのアルバムランキングでは世界31か国でランクインし、全米では6位(女性ソロでは日本人初)に食い込んでいます。

殊に全米ランキングに関しては、国内では一流とされる名だたるアーティストたちが次々と敗退する難関中の難関。

久しぶりに「またやってくれたな」感が半端ない活動再開となりました。

現在33歳、妻であり母である宇多田さん。毎年ビデオリサーチ社が行っている『女性タレントイメージ調査』でも、再びじわじわと順位を上げており、今後の活動への注目度を物語っています。

約6年間にわたる「人間活動のための活動休止」が、見事プラスの形で結実したといってもいいかもしれません。

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衝撃的なデビューから18年、色あせず深みを増す才能

狭い室内で独特のダンスを踊り歌っていた、わずか15歳の、しかし驚異的な歌唱力と表現力を持つ女の子。

瞬く間に話題となったPVが、今も脳裏に焼き付いて離れないという方も少なくないのではないでしょうか。

98年にシングル『Automatic/time will tell』でデビュー後、TBS系ドラマ『魔女の条件』の主題歌入りで99年に発売されたファーストアルバム『First Love』は約800万枚を売り上げます。

多くの同業者の度肝を抜き、某週刊誌はアメリカ出身の天才歌手の登場を『B29の来襲』と比喩。

小室哲哉さんが「ヒカルちゃんが僕を終わらせた感じ」と言ったという噂が流れるなど、まさに衝撃的なデビューでした。

じつは宇多田さんの名前が全米チャートに載るのは初めてではなく、2009年に「Utada」名義で出した『This is One』が19位にランクインしています。当時日本のアーティストが100位以内に入るのは初でした。

さらに宇多田さんの歴史を知り深めたいならば、最初の全米チャレンジで出した『EXODUS』も余さず聴き直すことで、作風の変遷も見えてきておもしろいと思います。

筆者の手元にも、最新アルバム『Fantôme』がありますが、驚くべきは、とくに英語圏でのウケを狙った要素が無いにも関わらず、世界各国で高評価を得ているところです。

NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主題歌『花束を君に』、日本テレビ系報道番組『NEWS ZERO』のテーマ『真夏の通り雨』も含まれていますが、むしろ日本的な情景を想起させる曲がかえって海外のファンの心に届いたのでしょうか。

声そのものに宿る、否応なく癒す力。深く自分の内面を洞察した人でないと書けない、凄みすら感じさせる楽曲。かつ深遠なテーマを、ちゃんと誰にでも理解できるように翻訳する腕前がすごいですね。

“遠過ぎる存在”から癒しの聖母へ。さらに広がるファン層

アメリカ出身の宇多田さんは、ニューヨークの小学校で2年生から4年生に飛び級し、日本に帰国後はASIJ(アメリカン・スクール・イン・ジャパン)に通い、ここでも1年飛び級してコロンビア大学に進学しています(その後中退)。

稀有な音楽的才能の持ち主というだけではなく、10代だったデビュー当時から勉強もスポーツもそつなくこなす様子が報道されており、“何をやってもスゴい人”というイメージで、一般人にとってはもちろん遠い遠い存在でした。

その後最初のご結婚、離婚、再婚と出産……紆余曲折を経て、ファンが抱くイメージにも少なからず変化があったと思われます。

ただ、アラサーの母となってもヒットを飛ばす宇多田さんに対し、主婦層の評価はダダ上がりの模様です。

『婦人科系の病気で手術されたというニュースを今も覚えているけれど、無事元気な赤ちゃんが産まれたんでしょう? しかも最近のアルバムヒット。本当に良かったと思う。ヒカルちゃん子育てがんばれ!』(28歳主婦/北海道)

『久しぶりにテレビに出てタモリさんとお話してたけど、メイクも薄目で、変に美魔女狙いとか若作りした感じがなくて、落ち着いたお母さんになったって雰囲気が好き。仕事をやりつつ、子どものこともちゃんとやっていそうな安心感がある』(36歳保育士/東京)

『旦那さんが大金持ちや有名人じゃなくて普通の人って感じなのがミソですよ。だってそういうことこそ、人間活動でしょ。天才的な才能に惚れるとか、財産目当てとかじゃなくて、やっぱり人間、ごく平凡の人と普通に愛しあって暮らせるようじゃないと』(41歳会社経営/東京)

旦那様のフラチェスコ・カリアーノさんが一般人で年下であるというだけで、一部では「ヒモ夫」などという心無い評価も囁かれました。

しかし、宇多田さんが「とにかく誠実で真面目、多くの人に愛される好青年」とその人柄を評価しているように、謙虚で質問に丁寧に答えようとする姿勢、そして自分が一般人だからといって変に卑屈にならない態度が報道陣にも好評であるようです。

相手の人間性を高く評価してのご結婚は、むしろ普通の家庭を営む多くの女性たちにとって共感できるものかもしれませんね。

人間的魅力も奥行を増して、今後のご活躍が楽しみな宇多田ヒカルさん。慈しみと希望に溢れた癒しの歌声、まだ未体験の方はぜひ聴いてみてください。

【参考文献】
・『1998年の宇多田ヒカル』宇野維正・著
・『点 ーtenー』宇多田ヒカル・著

●ライター/月極姫(フリーライター)
●イラスト/あさごま

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