されるがままはNG! 患者を悩ませる“ドクハラ医師”の特徴と対処法

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。

みなさんは「ドクターハラスメント」という言葉をご存知でしょうか。

福島県出身の外科医・土屋繁裕氏(故人)が最初に使用しはじめた言葉で、“医師(ないし看護師)という絶対的に優位な立場にあるのをいいことに患者や患者家族に心ない発言や行動をする”という、医療従事者による患者への嫌がらせ行為のことを言います。

この「ドクターハラスメント」(以下、「ドクハラ」と略します)ですが、地元住民の人たちから慕われているかかりつけ医などにはあまり見られませんが、大学病院や大きな総合病院ではしばしば見られます。

筆者は自分自身が、というよりも亡くなった両親の介添え人として大病院を受診した際に何度か経験し、嫌な思いをしたことがあります。

ドクハラの実態とドクハラ医師(看護師)に当たってしまった場合の対処法について、一緒に考えてみましょう。

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こんなふうに感じたら、ドクハラのおそれがあります

身近な例を挙げるのであれば、次のように感じたら、ドクハラのおそれがあります。

・医師の態度が面倒くさそうに見える
・患者の不安をあおって自分の治療方針に服従させているかのように見える
・不必要に怒ったり怒鳴ったりしているように見える
・患者の意見などははなから聞くつもりがないように見える

いかがでしょうか。以上は筆者が実際に経験してきた、ドクハラ医師(看護師)に出会ったときの感触です。

この感触を持ったとき、ドクハラ医師たちがその後とってくるハラスメント行動とは具体的にどういったものがあるでしょうか。

ドクハラ医師がとるハラスメント行動の具体例

ドクハラ医師たちがとってくるハラスメント行動の具体例として、筆者自身が体験したものだけでも次のようなものがあります。

・入院患者に対して医師側の治療方針に全面的に従ってくれないと管理が大変でやっていられないという趣旨のことを看護師と一緒になって患者家族に言ってくる

・自分の医療技術の未熟さが一定程度原因と考えられる予後の悪化にも、「加齢のせいでどうしようもないのだ」という説明をしてくる

・長年生活を共にした家族ならではの提案をすると、「お好きなようになさったらいいんじゃないですか。どうなっても知りませんよ」などといったように声を荒らげる

・検査の結果や数値のみを絶対視し患者の実感に耳を傾けようとしないため、その患者にとっては高いリスクを伴う手術や治療方針を主張・強行し、結果として患者の余命を短くする

みなさんの中にも、「これって分かる」「こういうこと、自分にもあった」と思われるかたがいらっしゃるのではないでしょうか。

ドクハラ医師への対処法~故・土屋医師の提言をもとに~

それでは、ドクハラ医師に当たってしまった場合、患者や患者の家族はどうしたらいいのでしょうか。

土屋繁裕先生の生前の著作『ストップ・ザ・ドクハラー医者のハラスメントに患者はどうすべきか』では、医師の診察を受ける患者の側が心がけるべき“意識の持ち方”についていくつかの提言をしていますので、それをもとにまとめてみましょう。

ドクハラ医師に当たってしまったときに患者と家族が心がけるべき意識の持ち方

(1)病院はここしかないという固定観念を捨てること。大学病院や大きな総合病院でなくても「自分にとってよりよい医療機関はある」という考えを持つこと。

(2)病気について勉強したうえで、自分の体については自分の経験からその健康状態を判断すること。たとえ検査数値が正常範囲を超えたものであってもいたずらにくよくよせず、医療を受けることは数値を少しでも正常値に近づけるための手段だと考えること。

(3)患者側の意見、心情、希望、要請を堂々と語ること。患者本人が気弱になっていて言えない場合は介添えの家族から話す。医者は患者が病気を治すために契約した技術者であることを認識し、治す主体は患者自身なのだから患者の意思や感情を無視するような医者とは契約を解消するくらいの気持ちをもつこと。


現実にドクハラ医師に遭遇してしまった際に、されるがままにドクハラを受けていると、ますますドクハラが横行してしまいます。

わが国では医師という職業に就いている人の中に一定程度の“特権階級意識を持っている人”が存在することは事実で、これは医師を目指す人にいまだに世襲の人が相対的に多く、親や育った環境の影響で勘違いをしてしまっていることが原因です。

患者サイドが勇気をもって、「先生、自分はこう思うのですが」と毅然として切り出すと、それまで患者をなめていたような医師の態度が変わり、そこから信頼関係を築いて行ける場合があります。

これは、上述したような3つの意識をこの患者は持っているなと医師が畏れたためであり、その意味でもぜひ、ドクハラ医師に当たってしまった場合には上記の3つの意識をしっかり持って対処していただきたいと思います。

【参考文献】
・『ストップ・ザ・ドクハラー医者のハラスメントに患者はどうすべきか』土屋繁裕・著

●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
●モデル/香南

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