矯正するべき? 左利きの子どもの‟お習字問題”と向き合うポイント

こんにちは。保育士でライターのyossyです。

小学生は夏休みに習字の宿題があったという子も多いのでしょう。しかし、左利きの子が習字に悩むケースをよく聞きます。

過去には、日本テレビ『人生が変わる1分間の深イイ話』で、書道家の武田双雲氏が左利きの書道・習字問題に言及したことも(2011年放送)。

左利きの生徒から、「右手で書かなきゃダメか?」と質問されたことに対して、「右でなくてはダメということはないが、両手で書けたほうがかっこいい」という趣旨の指導をしたことが紹介され、話題になりました。

では、そもそも左利きの子が習字をやりづらいのはなぜなのでしょうか?

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右手で書く前提で作られている書道・習字

武田氏はブログのなかで、『書道の筆法そのものが、右利き用に作られてる』(原文ママ)と述べています。

“とめ”や“はね”、“はらい”といった筆法が右手で書く前提で作られたもののため、左手で行うとやりづらいのです。

武田氏自身も実は左利き。幼いころに右手で書けるように練習したため、現在は両手で書けるのだそうです。

本人の意思に反して矯正するのはNG、という意見も

かつては幼いころに左利きから右利きに矯正された、という人も多かったものですが、近年は減少傾向にあります。

無理な矯正は子どもがストレスを感じやすく、なかには「無理な矯正によって吃音になりやすい」といった意見も聞かれるようになったためです。

自分自身を否定されているように感じ、子どもの自己肯定感が低くなってしまう可能性もあります。

学校で習字の授業を行う際も、無理に「右手で書きなさい」と強制する教師は減っているようです。

ただし、習字の特性をふまえたうえで、「右手で書いたほうがいい」と指導する教師がいるのも事実。

習字のことで本人が悩んでいる場合は、1人で抱え込まないようによく話を聞き、教師と相談するなど親も積極的にサポートしていきたいですね。

一番は本人の意思

習字が右手で書きやすいような筆法になっていることをふまえたうえで、「子ども自身がどうしたいのか」が一番大切。

左手で上手に毛筆を書く人もいれば、左利きだけれど毛筆は右手のほうがきれいに書ける、という人もいます。

どちらかが正しいというわけではありませんが、どちらにしても両方で書くことを試してみないと判断がつかないかもしれませんね。

冒頭の武田氏の指導も、子どものやる気を引き出す前向きな発言でした。結局その後、その生徒は右手で書くようになり、驚くほど上達したそうです。

本人が率先して右手で書こうとする分には、あまりストレスはかかりません。

両方で書くことにチャレンジしてみて、そのうえで子どもが判断していくのも手でしょう。

ただし、“左利き”と一口に言ってもいろんなタイプの子がいますので、くれぐれも無理強いはしたくないものです。


左利きの子は習字の授業で困ることが多いですが、子どもの意思や性格を尊重したうえで、親子で壁を乗り越えていきたいですね。

【参考文献】
・『悲しくも笑える左利きの人々』渡瀬けん・著

●ライター/yossy(フリーライター)

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