ほめるより効果アリ!? 子どもの学習意欲を高めるとっておきの言葉

【ママからのご相談】
子育て評論家の方々が「子どもはほめて伸ばしましょう」と言っていますが、うちの子どもは、ほめると調子に乗ってしまうところがあります。

親族に小さい子どもがいないため、周りから甘やかされており、みんなからほめられて育ったせいなのか、ほめられないと拗ねてやる気をなくしてしまうことも……。

子どもをやる気にさせて自信をつけるためにほめているわけですが、なんだか逆効果に思います。ほめる以外に、いい方法はありませんか?

a ほめるよりも勇気付けが大事

ご質問ありがとうございます。学習アドバイザーの佐々木です。

ほめることは確かに効果がある方法ですが、それだけではいけないと感じたのですね。

ベストセラー本『嫌われる勇気』でその名を知らしめたアドラー心理学では、人をほめるのも叱るのもいけないと言われています。その理由は大きく2つあります。

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人をほめるのも叱るのもいけない理由2つ

(1)上下関係ができてしまう

たとえば、こんな場面を想像してみてください。部下が、あなたにこう言います。「よく頑張りましたね」と。

ほめ言葉を部下から言われたら、どうでしょう? 正直、ちょっとイヤではないですか?

あるいは、尊敬できない上司からほめられて、何ともいや~な気持ちになったことがありませんか?

ほめるという行為の裏には、上下関係があります。ほめた時点で相手との上下関係を無意識のうちに作り上げてしまうことになるのです。

すべての人間は対等であるという考えのもと、上下関係をつくる“ほめ”ではなく、対等であることを前提とした“勇気づけ”をすべきだとアドラーは主張しています。

(2)承認欲求を刺激してしまう

人間には、人から認められたい欲求『承認欲求』があります。

たとえば、子どもが勉強しているときにほめてしまうと、子どもの承認欲求が満たされます。

これを続けていくと、子どもは“ほめられるために勉強する”ようになってしまうのです。

承認を与えることによって、相手は承認なしでは動けなくなってしまう危険性があるとアドラーは警鐘を鳴らしているのです。

質問者さんのお子さんは、この状態かもしれませんね。

ほめるのではなく、感謝する

相手をほめる目的は何でしょうか? きっと、相手にやる気になってもらうためですよね。

それでは、相手をやる気にするために、何を言うべきなのでしょうか。

上下関係を作らず、承認欲求を過度に刺激しない言い方。私を主語にする、『Iメッセージ(アイ・メッセージ)』が有効です。

たとえば、「えらい!」というほめ言葉。「えらい」の主語は「あなた」です。「あなたはえらいね」と伝えると、評価する言い方になります。

主語を「わたし」に変える言い方だと、「私は、うれしい」ですね。「宿題やったんだ、えらい!」ではなく、「宿題やったんだ、うれしい!」と言ってみましょう。

こうすることで、お子さんの貢献感を育てることができます。

ほめられるために動くのではなく、相手を喜ばせるために何かをすることを教えるのです。お子さんも、感謝されることを喜ぶでしょう。

ほめて評価したり承認したりするのではなく、感謝して貢献感を育てる。これがお子さんに自信を与える言葉がけです。ぜひやってみてくださいね。

【参考文献】
・『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎・古賀史健(著)
・『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』小倉広(著)

●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)

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