その行為は犯罪! “ペットの虐待”を疑ったエピソード4選

【女性からのご相談】
室内犬を飼っている友人宅へ遊びに行った際、その犬が吐き戻してしまいました。「どうしたの? 大丈夫?」と心配したところ、「最近よくこうなるんだよね〜! ダメでしょ!」と、ペットのワンちゃんをかなり激しく叱り始めました。雑誌で殴ったり、お腹を蹴飛ばしたり……。

聞けば、病院にも連れて行っていない様子。「動物病院って、結構お金かかるでしょ?」と笑っていましたが、私は全く笑えませんでした。

これって虐待になるのでしょうか? 人間の子どもの場合、暴力以外にも精神的攻撃やネグレクトが虐待に含まれていると聞いたことがあります。

しかしペットに対しては? 友人の行為を虐待だと咎めるには大げさすぎるのかな? と悩んでいます。

私は動物を飼育した経験がありませんが、ペットを飼う人にとってはたわいないことなのでしょうか? 通報できるのであれば、どこにするべきですか?

a ペットの虐待は犯罪です。通報は最寄りの警察や動物愛護センターへ。

ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。

ペットという存在をどう捉えるかには、年齢や地域、家庭ごとに大きな違いが存在しています。

たとえば、私は「犬は家族の一員だ」と感じるタイプなのですが、友人の祖母(とても礼儀正しく優しい方です)は、「犬は畜生だ」とお考えであることを聞いたとき、大変ショックを受けました。

ペットをパートナーとして扱う価値観は比較的新しい考え方です。動物を畜生だと感じている方にとっては、それが揺るぎない価値観になっているのでしょう。

児童虐待についてはほとんど全ての日本人が非難していることに対し、動物虐待についての声は一部の叫びであると感じてしまう背景には、ペットに対する考え方が人それぞれ違いすぎるという事実があるように感じます。

とはいえ、相談者様のようなシーンに直面した際には、「人それぞれだから」と片づけられる問題でもないですね。

明らかに動物を傷つけている場合は「虐待」だと明確ですが、生き物を追い詰める対応は暴力だけにはとどまりません。

今回は、ペットへの虐待について考えてみました。

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「それって虐待じゃない?」ペットの虐待を疑うエピソード4選

このたびの相談を受け、ペットへの虐待チックな目撃情報を取材しました。

皆さん、さまざまなシーンでボーダーラインぎりぎりの虐待を目の当たりにしている様子です。動物たちが強いられている、悲しい日常をご一読ください。

(1)大きくなって欲しくないから……

『小型犬ブームのとき、単身暮らしの友人がミニチュアダックスフンドを飼い始めた。何度か遊びに行ったけど、いつまでたっても子犬が成長していない。

小柄なタイプなのかな? と思っていたんだけど、「大きくなって欲しくないから、食べさせてない」と言っていたのを聞いてドン引き! 1Kの狭い空間に、お腹を空かせて閉じ込められている犬の人生を思うと悲しくなった』(30代前半・女性)

(2)まさにネズミ算……かわいそうすぎる結末

『「仲良しでかわいいんだよ♪」とか言って、ハムスターをつがいで飼い始めた友達。ものすごい短期間のうちに、ポンポン赤ちゃんを産んでいった。最初はちゃんとお世話をしていたけれど、途中で飽きたのか、ゲージはリビングの外に出されるように……。

最終的には、完全放置。餌をもらえないハムスターたちは共食いを繰り返して、ゲージの中は恐ろしくかわいそうすぎる状態になっていた』(20代前半・女性)

(3)過激すぎるしつけ!

『知人のペットへのしつけが過激すぎる。室内犬を飼っているんだけど、犬がトイレを間違えると烈火のごとく怒って聞かせる。声を荒げるまではいいんだけど、かなり強く蹴飛ばしたり殴ったりもしている様子。

「本気で怒らないと、ダメなことって分からないから」と、さも正しいことをしているように語っているけど、見てる限り正しいとは言えないと思う。“本気で怒る=暴力”という発想は、絶対間違ってる』(30代前半・男性)

(4)放置まではいかないけれど……

『近所で飼われている番犬。体はガリガリに痩せていて、小屋の周りはウンチまみれ。小屋も小屋として機能していないほどにボロボロ。散歩に出ている様子を見たこともない。

生きていて、ウンチもしているから、きっと餌はもらっているんだろうとは思う。だから虐待とまでは言えない気もする。でも、まともに飼育されている感じではない。どこかに通報とかしたほうが良いのか、てゆうか、ペット虐待ってどこに通報するのか……。いつも気になっている』(30代後半・女性)


“ペットを飼う人にとってはたわいないことなのでしょうか?”とのことですが、案外たわいないのかもしれません。

言葉が話せないペットたちは、人間の子どもよりもうんと手軽に虐待の対象になってしまう現実があるようです。

じつは……ペットへのネグレクトも犯罪なんです!

環境省が定める『動物愛護管理法』により、ペットを虐待したり捨てたりすることは犯罪であると定められています。

「動物への虐待」と聞けば、意図的に体を傷つけたり、殺してしまったり……というイメージが浮かびがちですが、実はそれだけにとどまりません。

環境省の公式ホームページでは、『虐待や遺棄の禁止』として以下のように紹介しています。

『愛護動物を虐待したり捨てる(遺棄する)ことは犯罪です。違反すると、懲役や罰金に処せられます』

『動物虐待とは、動物を不必要に苦しめる行為のことをいい、正当な理由なく動物を殺したり傷つけたりする積極的な行為だけでなく、必要な世話を怠ったりケガや病気の治療をせずに放置したり、充分な餌や水を与えないなど、いわゆるネグレクトと呼ばれる行為も含まれます』

ペットへの虐待、通報は警察や動物愛護センターへ!

つまり、病院へ連れて行かず放置する、充分なエサや水を与えないなどの行為も、犯罪に含まれているということ……!

ネグレクトを受けているペットを目撃した際には、たとえ物理的な暴力でなかったとしても、通報するという選択肢があるのです。

その際の通報は、最寄りの警察や動物愛護センターへ。

通報した方の名前が知らされることはありませんので、ぜひ一歩を踏み出してあげてください。

【参考リンク】
動物の愛護と適切な管理 虐待や遺棄の禁止 | 環境省

●ライター/木村華子(ママライター)

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