身体ナビゲーションVol.100「金縛りや寝言はなぜ起こるのか」

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

脳の機能から始まった身体ナビゲーションシリーズもおかげさまで100回目となりました。

記念に特別な情報を、とも思いましたが、睡眠のメカニズムの中でも少し変わりネタ、金縛りや寝言などがなぜ起こるかをご紹介したいと思います。

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金縛りはなぜ起こるのか

金縛りを体験したことのない人にとっては怪しげで気のせいではないかと思う現象ですが、実は医学的にも『睡眠麻痺』と呼ばれ認められている現象なのです。

『睡眠麻痺』とは、眠りはじめや眠りから覚めたときなど、全身が脱力状態となり身動きができなくなってしまう状態を指します。

その多くはレム睡眠と関連しており、脳は覚せい状態に近いにも関わらず筋肉の緊張が低下している、しかも体温がまだ上がっておらず、身体が起き上がるための準備が十分されていない状態でのレム睡眠時に目が覚めると、意識はあっても体が動かないという金縛りとなります。

金縛りを起こす素因としては、不規則な生活やよく徹夜をする人、睡眠覚醒リズム障害のある人が挙げられます。

その他にも一過性のものとして、時差ボケや心理的ストレス、過労時に仰向けに寝ると金縛りを誘発するケースがあります。

金縛りは生理的現象と考えられていますが、意識があっても思うように体が動かないことからくる恐怖感があるため、何か怖い現象が起きているのではないかと思われてしまいがちです。

寝言を言うのはなぜか

比較的、男性に多く見られるのが寝言。寝言は本人の自覚がない状態で突然言葉を発する現象を指します。

幼少期の男子に多いとされていますが、成長とともに消失するケースが多いと言われています。心理的に葛藤があるときや、脳障害、発熱時に起こりやすいとされています。

寝言は一過性のものが多いのですが、大きなストレスを抱えているときなどは長期間続く場合もあります。

その内容はさまざまですが、欲望や後悔、怒りや命令、恐怖などに関するものが多く、レム睡眠、ノンレム睡眠いずれの場合でも起こります。

原因疾患がある場合はその疾患の治療を行いますが、寝言そのものには積極的な治療は必要ないとされています。

歯ぎしりはなぜ起こるのか

夜中に隣に眠っている人の歯ぎしりが気になった経験がある人は少なくないと思います。

歯ぎしりにはキリキリ、カチカチと音が出るものだけではなく、食いしばりや噛みしめのように音がないものもあります。

歯ぎしりは無意識に行っている場合がほとんどで、とても強い力が歯や周囲に加わるため、日常的に歯ぎしりをしている人の顔は、噛む力が発達しているのでエラが張り出してくることがあります。

歯ぎしりの原因は未だによく分かっていませんが、歯の損傷や痛みがある、かみ合わせが適切でないというような肉体的な要因や、仕事や人間関係、育児や介護といった精神的ストレスも歯ぎしりの原因となると考えられています。

歯ぎしりが長く続くと、歯の摩耗や破折、歯痛、歯肉炎などの歯周疾患、顎関節症や顔面痛、頭痛、肩こりの一因となることが指摘されています。

歯ぎしりを完全に治す方法はまだ確立されていませんが、予防や緩和のためにマウスピースを使用する方法があります。


睡眠中、無意識に起こる体の現象。

眠っているあいだのことはコントロールが難しいところですが、ストレスコントロールなどで軽減される場合もあるので、心がけてみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

【関連コラム】
「身体ナビゲーション」シリーズ一覧

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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