老人が老人を騙す!? 近年横行している『老老詐欺』の手口と対処ポイント

オレオレ詐欺、還付金詐欺、架空請求詐欺……高齢者を狙った振り込め詐欺は後を絶ちませんが、実は今、高齢者が高齢者を騙す『老老詐欺』が横行しているのをご存じですか?

2016年5月には62〜78歳の男5人が詐欺容疑で逮捕されたことが話題を呼びましたね。

あまり聞き慣れない“老老詐欺”ですが、巷では実際に被害に遭われている方も少なくないようです。

そこで今回は、“老老詐欺”の手口と対処法についてお話ししていきます。

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老老詐欺の特徴

老老詐欺とは、高齢者が高齢者に対して金銭などをだまし取る行為を指しますが、その特徴として、“ずさん”で“古くさい”手口が多いと言われています。普通は騙されないようなものばかりです。

それではなぜ、騙されるのでしょうか。

ひと言でまとめると、“高齢者は高齢者に対して警戒心が薄い”ということに原因があると思われます。

“詐欺”と聞くと、大半の人は若者が高齢者を騙すといった構図を思い描く人が多いと思います。

詐欺の種類として一番有名な“オレオレ詐欺”もその典型と言えますね。

そのため、高齢者の間では“詐欺=若者がやるもの”という認識ができており、まさか自分と同じ高齢者が詐欺をしかけてくるなどとは露ほども思っていないのです。

老老詐欺の武器となる特徴にはもう一つあります。それは“高齢者ならではの共感力”です。

同じ高齢者同士だからこそ分かる悩みを深いレベルまで共有し合うことができるため、相手を信用させやすいのです。

とくに高齢者は“お金”“健康”“孤独”の3つの不安が共通してあると言われていますから、そこにつけ込んでくる人も多いようです。

老老詐欺の怖さ、それは詐欺をしかけてくる人間がカモとなる人間の悩みや弱みを自分のことのように理解している点にあります。

老老詐欺の手口

(1)結婚詐欺

老老詐欺では、高齢者が抱えがちな“孤独”を利用して結婚詐欺も用いられます。以下では実際にあった結婚詐欺をご紹介します。

数年前に妻をなくした70代の男性がシニア専用の出会い系サイトを利用していたところ、気になる女性を発見。

向こうも70代ということもあり、コンタクトを取って二人はデートを頻繁に繰り返すようになりました。

親密な関係になっていくにつれ、男性を結婚を意識しはじめ相手の女性にプロポーズをします。

しかし、ある日女性から「親戚が倒れて入院費や生活費のために40万円ほしい」と言われ、男性は言う通りに渡してしまいます。

そのことを不審に思った男性の娘が相手の女性について調べると、女性の名前や住所が全てデタラメだったことが判明

また、他にも女性あての請求書の束が男性宅で見つかりました。

普通ならこれで女性が逮捕されて終わりですが、老老詐欺の怖いところはここから。

家族が男性に対して「騙されてるよ」といくら説得しても、本人は「騙されてない」の一点張り。

もちろん、本人も詐欺に遭っていることは理解しているのですが、ここで詐欺を認めるとまた一人になってしまうため、孤独を恐れて詐欺を否定しているのです。

高齢者の孤独につけ込んだ、非常に悪質な手口と言えます。

(2)若者とグルで

老老詐欺の中には、若者とタッグを組んで行われるものもあるようです。手口は以下の通り。

まず高齢者(Aさん)の住んでいる家へ若者が訪問販売に伺います。もちろん、販売する商品は100万円の布団など明らかな高額詐欺商品です。

Aさんは当然商品の購入を拒否しますが、販売員はAさんが商品を落としたり傷つけたりするようにわざと仕向けます。

そして、弁償代として商品の代金を要求するのです。もちろん、この段階ではAさんも拒否を続けます。

すると若者が電話で上司を呼び出します。現れたのは同世代の上司(老人)。いきなり若者を怒鳴りつけ、Aさんに丁重にお詫びします。

すっかりAさんの警戒心を説いた上司は、「この歳になると、腰が痛くて困りますね〜」などと“年寄りあるある”で盛り上がります

そして完全にAさんが心を開いたときに、再度商品を勧めるのです(今度は半額くらいの値段で)。

すっかり上司を信頼しているAさんは勧められるままに購入してしまいます。

しかし、叱られた若者と上司はグル。Aさんはそのことに一切気づかずに詐欺の被害に遭ってしまったのです。

老老詐欺を防ぐためには

老老詐欺を防ぐためには、“高齢者の詐欺師もいる”ということを認識してもらうことが重要です。

高齢者の方の中には、自分と同世代というだけで仲間意識を持つ人も少なくありませんから(本来は悪いことではないのですが……)、自分の両親や祖父母にしっかりとそのことを伝えましょう。

また、金銭にまつわることで少しでも不審な点があれば一旦話を止めておき、周囲に相談してもらうことも大切です。

●文章/パピマミ編集部

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