「仕方ない」と思え! 勉強嫌いな我が子へのベストな接し方

【ママからのご相談】
小学校6年生のうちの子は、本当に勉強しません。どうやったら勉強をする子どもになるのでしょうか?

a 「あきらめ」たらいいそうです。ホントに。

小学校のスクールカウンセラーをなさっている精神科医の明橋大二先生が、なるほどという説をご著書に書いておられましたので、ご紹介したいと思います。

『10代になった子に、今から「ああしろ」「こうしろ」と言っても、そんなに大変わりはしません。勉強が嫌いな子に「勉強を好きになれ」と言っても、人間、百八十度、変わるものではありません』

ということだそうです。したがって、「どうやったら勉強をする子どもになりますか?」という質問に対する明橋先生のお答えは、

『もう、こうなったことはしかたがない、ここまできたからには、なるようにしかならん、といった現実を認めてしまって、肩の力を抜く、ということです』

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しかたないと思えない大人たち

そういえば、最近、「しかたない」と思えない大人が増えていると思いませんか? タクシーに乗って道を間違えられたら、いつまでも文句を言う大人。コンビニでつり銭を間違えられたら文句を言う大人など、昔は、「しかたない」で済んだことが、しかたないでは済まなくなっている。

子どもに対して、「しかたない」と思えないと、親はガミガミ子を叱りつけながら勉強させるようになる。この行為を明橋先生は、「否定のメッセージ」を子どもに送る、つまり自己否定、遠まわしのいじめであると言っています。

あきらめるとか、「しかたない」と思うというのは、今の社会では、負け組のイメージを帯びた言葉として解釈されがちです。しかし、あきらめることによって、現実が100%はっきりと見える。しかたないと思えることで、次の発想が湧いてくる。どちらも、前向きないい言葉です。

いつまでもしかたないと思えずに、ネチネチと文句を言うことや、子どもが親の理想通りにならないからといって子どもをいじめ倒していたのでは、親も子も、楽しくないでしょう。

「うちの子はバカだから。勉強もしないで」と、明るく近所に言い回っていた母親の子どもが、高校3年生からなぜか勉強をし始めて、慶応大学に合格した例を知っていますが、こういうのは、あきらめが心理的に良いふうに作用したから、親子ともども、明るく元気に日々をすごせて、そのなかで子どもが独自に生きる道を見つけたいい例ではないかと思います。

いきなり勉強するくらいなら、ちょっとずつ勉強して親を安心させてよね……というのは親側の理屈であり、それは子には通じないのでしょう。

●ライター/ミクノトモ(作家・コラムニスト)

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