日本もマネできる? 世界が注目する“フィンランド教育”の特徴4つ

こんにちは、ライターの渦マキです。

近年、耳にするようになったフィンランドの教育“フィンランド・メソッド”

どのような内容なのか、そして日本の教育現場においてフィンランドを見習うことはできるのかを考えてみたいと思います。

2000年に入って注目されはじめたフィンランドの教育

2000年に入って、『OECD(経済協力開発機構)』の学習到達度調査『PISA』でフィンランドが上位に入ったことを機に、“フィンランド・メソッド”と呼ばれるようになり、フィンランドは教育先進国として注目されるようになりました。

しかしながら、実際のところフィンランドにおいては、“フィンランド・メソッド”という教育法は存在しません。『PISA』の結果に衝撃を受けた教育関係者たちがそのように呼び始めただけのようです。

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フィンランド教育で注目すべき点

(1)国をあげての教育制度の改革

「今、不況の中で一番投資が必要なものは子どもの教育である」という意見の教育大臣指揮のもと、教育改革が始められました。

そこには企業への投資よりも、これから成長して行く子どもたちへの投資が最も有効だという理念があります。

授業料が小学校から大学まで無料だそうです。

(2)学校の順位付けがない(学校間のレベルの差がない)

フィンランドの基礎学校は、6年間の初等教育と3年間の中等教育の9年一貫制。卒業後は全員が進学資格をもっています。

卒業後は、入学試験などは行わずに後期中等教育(高校か職業専門校)に進むことができます。基礎学校での評価で学校が決められます。

また、学校に格差がないので、子どもたちは大抵は地元の学校に通います。

さらに、地域の格差ができにくい環境作りがされています。成績が本意ではなかった場合、10年生として無料で教育を受けることができます。

(3)教師の質が高い

日本のように大学の教育学部を卒業し、教育職員検定に合格した者が教師になれるといったものではありません。

大学で専門教科を学び、その後教師用のトレーニングを受け、特定の修士号を取得しなければ教師にはなれません。

教師になったら、教材や授業のカリキュラムを独自に作るということも全て任され、教科書も教師が選ぶという徹底ぶりです。教師への全幅の信頼がなければ、こうした権利は与えられないのではないでしょうか。

(4)学習に遅れが生じる子どもは授業の前後で補習を行う

教え合ったり、話し合ったりすることで子どもたちに協調性を育ませる。クラスの学習についていけない子どもに関しては、授業が始まる前後に補習で補います。

教師の采配でフレキシブルにクラスを能力によってグループ分けして授業をすすめていきます。

たとえば読み書きが苦手な子どもたちを教師だけではなく、それを得意とする子どもたちにも協力してもらって同じレベルに伸ばしていきます。

クラスも少人数制です。子どもたちの協調性も培います。

日本でフィンランド式教育法は有効か

日本でフィンランドの教育体制を見習い、同じように変えて行くことはできるのでしょうか?

フィンランドの教育では、学習は大切なもの。しかし、その前に人間としての成長が最も大切なことだと社会全体が認識しています。

それには子どもに十分な“遊び時間”を与えることが重要だと考えられています。

日本における学歴社会では、学校での勉強時間の他にも塾などで子どもの自由時間は減って行くことになります。

「いい大学を出て、いい会社に入社する」といった学歴信仰が子どもにとって本当に幸せなのかをよく考え直してみる時期なのかもしれません。

現在の日本の社会を考えてみると、フィンランドのような教育体制を目指すことは今は難しいかもしれませんね。

日本も国をあげて子どもの教育に投資していかなければ、将来国家全体に関わってくるという認識が求められます。

【参考文献】
・『フィンランドの教育力ーなぜ、PISAで学力世界一になったのか』リッカ・パッカラ(著)

●ライター/渦マキ(フリーライター)

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