手で引きはがすコトも!? 分娩後に起こる「胎盤遺残」の症状と治療法

女性にとって、妊娠や出産は人生の一大イベントのひとつ。

わが子が健康に産まれてきてくれるか不安になるなど、体や心に大きな変化をもたらすものでもあります。

妊娠中はもちろん、出産の最中にも母体が危険な状態にさらされることもあり、赤ちゃんが無事に産まれてきてくれるまでは気が抜けない日々を過ごすのではないでしょうか。

そんな中、分娩後の母体を危険な状態にしてしまう症状のひとつが、胎盤遺残。

聞き慣れない人も多いこの症状について、原因や治療法を紹介します。

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胎盤遺残の症状

通常、分娩後には胎盤の大半が外に出されますが、完全に排出されずに子宮内に残ることがあります。

この状態を胎盤遺残(たいばんいざん)と言い、胎盤のすべてが残る場合と一部だけが残る場合があります。

胎盤遺残は、その状態によって以下のように症状が異なるのが特徴です。

胎盤嵌頓

子宮峡部付近が収縮することで、体の弛緩が引き起こされ出血が見られます。大量の出血を起こしていても、峡部の収縮が強い場合には血液が外に流れ出ないこともあります。

癒着胎盤

胎盤を子宮からはがすことができなくなった状態で、胎盤が全くはがれない“全癒着”と、一部がはがれない“部分癒着”があります。

部分癒着は、癒着したところ以外の胎盤がはがれ子宮が収縮を妨げられることによって出血を起こすことで、死の危険性もあります。

胎盤遺残になる原因

娩出力が足りずに胎盤の排出が遅れてしまうことや、子宮峡部付近が異常に収縮をして妨げられることなどが挙げられます。

また、胎盤と筋層との結合が密でない状態のものを付着胎盤といい、胎盤遺残の多くはこれが原因です。

胎盤遺残の治療法

剥離した胎盤の遺残

まずは手でマッサージを行い、胎盤が娩出しなければ薬の投与が行われます。

このほか、薬を使い峡部のけいれんを除いたあとに手で胎盤をはがすこともあります。

胎盤剥離の異常

こちらも同じくマッサージを施し、胎盤が娩出しなければ手での剥離を行います。

また、剥離が困難な場合や出血が止まらない場合などは、開腹による手術を行うこともあります。


お母さんの体は、妊娠中や分娩中だけでなく、その後も危険にさらされることがあるのです。最悪の場合、死に至ることもある胎盤遺残。

最後まで気を抜かず、産後の健診もしっかりと受けるようにしましょう。

【参考リンク】
異常分娩の管理と処置 | 日本産科婦人科学会(PDF)

●文章/パピマミ編集部

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