ポジティブ心理学を活用! 子どもの学習意欲を高める「声かけ術」

こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。

新入学や進級で学校にも慣れてきたこの時期、心身的にさまざまな症状が出てきたり、学業などに身が入らなくなったりしてしまう子どもたちが出てきます。

一般的には“五月病”と言われているものです。この五月病が年々低年齢化してきていると言われています。

やる気が起きにくい状態でがんばらせようと思っても、体も心も簡単には動きません。そんなときに、ポジティブ心理学を利用する方法がいいのではないかと思っています。

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ポジティブ心理学とは?

マーティン・セリグマン教授が1998年に創設した新たな心理学の分野です。

2009年6月に国際ポジティブ心理学会第1回世界会議が行われました。そのときに、同教授がポジティブ心理学について、こう話しています。

・ポジティブ心理学は強みにも弱みにも関心を持つ
・ポジティブ心理学は最高の人生をもたらすことにも最悪の状態を修復することにも関心を持つ
・ポジティブ心理学は普通の人が満ち足りた人生を作ることにも、病気を治すことにも関わる
・ポジティブ心理学はただ惨めさを減らすだけでなく、幸せや良い生活を増やすための介入方法を開発する

ポジティブ思考とは違い、生きがいや充実感などを得るために心理学を利用して何ができるかと研究していくものです。

積極的に何かをさせようとしたりするものではなく、あくまで楽観的に物事を考えることが大切なポイントです。

楽観的な見方をしてほめる

マーティン・セリグマン教授の研究結果で、学校の成績・スポーツの戦績など全ての面において楽観主義者の方がよい結果を残すことができたということがわかっています。

親が悲観的な話をしてしまうと、子どもの心も悲観的になって捉えてしまいます。この状態では、がんばって良い成績を取ろうと思っても、悲観的なイメージが残ってしまい、いいイメージに持っていくまで時間がかかってしまいます。

親が楽観的な物の見方をして話してあげることで、子どもは悪い状態の中でも良いところがあることを知ることができます。

その結果、いいイメージが最初からあるので、そこを伸ばそうとがんばれたり、苦手分野でもやってみようとしたりする気持ちになります。

具体的な声かけの方法

「楽観的にはなれない」と思う方もいるかもしれませんが、「もし、自分が言われたら……」ということを考えてみてください。

子どもは、点数が悪かったり戦績が悪かったりしたら、親から小言を言われるとわかっているのです。案の定言われると、「わかってるよ、うるさいな!」と反発して、親の話が頭に入ってきません。

ですから、親が悲観的に捉えず、一歩下がって冷静に良いところを見て、良かった点を認めることや、ほめることをしてあげましょう

楽観的な見方と話し方として、例を挙げてみました。(テストの成績が悪かったとき)

○:「全体の点数が悪かったことより、この問題が解けたのはすごいと思うよ。それにちゃんと計算して、途中式が書けているところもいいと思う。落ち込むことはないよ! 今度は文章問題に力を入れれば良いということがわかって良かったね!」

×:「ちょっとこの点数は何! 間違いだらけじゃない。いつもゲームばかりしているからじゃないの。もうちょっとがんばりなさいよ!」

悪かった中にも良いところって必ずあるものです。ほんのささいなことでも、良いところを十分に認めてほめるだけで、「悪い」が「良いところもあった」に変わるのです。

ここを大事にしてあげると、子どももうれしくなり、頑張り方が変わってきます。

おわりに

悲観的なことの中にも、見方を変えることで楽観的な見方ができます。これが楽観主義者の考え方です。

「子どもに力を与えたい・やる気にさせたい」と思うのならば、親が楽観的な考え方を示してあげるようにしましょう。

落ち込んだ気持ちでいる子どもをさらに下へ落とす必要はありません。良いところを認めてあげれば、自然と上を見て登って行くものです。

ぜひ、ポジティブ心理学を利用して、子どもの良いところを伸ばす手助けをしてあげましょう。

【参考文献】
・『オプティミストはなぜ成功するのか』マーティン=セリグマン・著/山村宣子・訳

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)

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