ウチの子そうかも? ママが確認すべき「発達障害」の種類&特徴

こんにちは。子育て研究所代表の佐藤理香です。

今年度からお子様が入園したり、入学したりと、新しい環境にも徐々に慣れてきたころではないでしょうか。

すでに、子どものことで早速注意を受けてしまったという親御様もいると思います。特に、集団生活に慣れるまではマイペースな子どもが多いので、こういうことはよくあります。

一方で、集団生活に入るこの時期は、他人の子どもの中で、自分の子どもがどう振る舞っているのかを確認できるようになります。

「あれ? うちの子、ちょっと変」「他の子と違うみたい」と、わが子に何か障害があるのでは? と疑問を感じ始める時期なのです。

場合によっては、他人の噂や他の親の目線でわが子の異変に気がついたり、園から専門機関の受診を勧められた友人もいます。

そこで今回は、子どもの発達障害の基礎知識についてまとめたいと思います。

“自閉症”や“アスペルガー”など、一度は聞いたことがある発達障害。脳科学の発達に伴ってさまざまな症状ごとに分化していますので、内閣府の情報を参考にお伝えします。

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発達障害にはどんな種類があるの?

以前は、発達障害をもった子どもは「自分勝手」「変わっている」「困った子」と誤解されていました。

親のしつけが悪い、教育ができていないなどと言われ、脳機能の障害だとは理解されていなかったのです。

その後、脳科学の発達にともない、発達障害は、脳機能の発達が関係する生まれつきの障害であること。

発達障害がある人はコミュニケーションや対人関係をつくるのが苦手であることがわかってきました。

さらに詳しく分析される中で、発達障害でも、症状が少しずつ違うことなどから、現在は多くの専門的な障害名が付けられています。

今回は、発達障害でも代表的な『自閉症』、『アスペルガー症候群』その他の『広汎性発達障害』、『学習障害』、『注意欠陥多動性障害』を取り上げます。

なお、発達障害は多様です。障害が複数重なって現れることもありますし、年齢や障害の程度、生活環境によっても症状は違ってくることを前置きしておきます。

【画像出典元】発達障害って、なんだろう? | 政府公報オンライン

【画像出典元】発達障害って、なに? | 政府公報オンライン

(1)広汎性発達障害・自閉症・アスペルガー症候群

上の図を見てください。これを見ると、代表的な発達障害がとても理解しやすく分類されています。

「うちの子、自閉症じゃなく広汎性発達障害だったわ」という話を聞いたことがあるのですが、この理解は違います。

広汎性発達障害には自閉症も含まれていることがわかります。では、少し詳しく説明します。

【広汎性発達障害とは】
発達障害の総称です。コミュニケーション能力や社会性をつかさどる脳の領域の障害になります。自閉症、アスペルガー症候群が含まれます。

【自閉症とは】
自閉症は、言葉の発達の遅れ、コミュニケーション障害、対人関係や社会性の障害、一定のパターン化した行動やこだわりなどの特徴をもつ障害です。最近では、自閉症スペクトラムと呼ばれることもあります。

【アスペルガー症候群とは】
自閉症に含まれるタイプのひとつで、コミュニケーションの障害、対人関係や社会性の障害、パターン化した行動、興味や関心のかたよりがあります。

自閉症とは違って、幼児期に言葉の発達の遅れがないため、障害があることが分かりにくいのが特徴です。しかし、成長とともに不器用さがはっきりしてきます。

(2)注意欠陥多動性障害(AD/HD)

注意欠陥多動性障害は、ADやHDなどと略して呼ばれることもあります。

これは、集中できない、不注意が多い、じっとしていられない(多動)、だまっていられない(多弁)、考えるよりも先に動く(衝動的な行動)などを特徴する発達障害です。

(3)学習障害(LD)

学習障害は“LD”と省略して呼ばれることがあります。全般的には知的発達に遅れがみられません

ただし、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力を学んだり、行ったりすることに著しい困難を示す障害をいいます。

発達障害にはどうやって気づくの?

発達障害をもつ子どもは、全般的にコミュニケーションが苦手で社会性を必要としています。

そのため、集団生活に入ると、さまざまな問題や困難に直面することになります。

周囲の人に障害があることを理解されずに、適切な対応を受けられない場合、子ども本人が一番つらい思いをします。いじめや不登校、登園拒否などにも発展しかねません。

そのためには、まず親や周りの人が障害に気づくことが大切です。以下に気づくためのポイントがあるので、ぜひ参考にしてみてください。

【人との関わり方】
・一人遊びが多い、一方的でやりとりがしにくい
・おとなしすぎる、常に受動的
・おとなや年上の子、あるいは年下の子とは遊べるが、同級生とは遊べない

【コミュニケーション】
・話は上手で難しいことを知っているが、一方的に話すことが多い
・おしゃべりだが、保育士や指導員の指示が伝わりにくい
・話を聞かなければならない場面で離席が多い、聞いていない

【イマジネーション・想像性】
・相手にとって失礼なことや相手が傷つくことを言ってしまう
・友だちがふざけてやっていることをとらえ違えて、いじめられたと思ってしまう
・集団で何かしているときにボーッとしていたり、ふらふらと歩いていたりする
・急な予定変更時に不安や混乱した様子がみられる

【注意・集中】
・一つのことに没頭すると話しかけても聞いていない
・落ち着きがない、集中力がない、いつもぼんやりとしている
・忘れ物が多い、毎日のことなのに支度や片づけができない

【感覚】
・ざわざわした音に敏感で耳をふさぐ、雷や大きな音が苦手
・靴下をいつも脱いでしまう、同じ洋服でないとダメ、手をつなぎたがらない
・極端な偏食
・揺れているところを極端に怖がる、すき間など狭い空間を好む

【運動】
・身体がクニャクニャとしていることが多い、床に寝転がることが多い
・極端に不器用、絵やひらがなを書くときに筆圧が弱い、食べこぼしが多い
・運動の調整が苦手で乱暴に思われてしまう、大きすぎる声

【学習】
・話が流暢で頭の回転が速いことに比べて、作業が極端に遅い
・難しい漢字を読むことができる一方で、簡単なひらがなが書けない
・図鑑や本を好んで読むが、作文を書くことは苦手

【情緒・感情】
・極端な怖がり
・ささいなことでも注意されるとかっとなりやすい
思い通りにならないとパニックになる
・一度感情が高まると、なかなか興奮がおさまらない

発達障害の子どもに接するポイント6つ

文部科学省により、2012年に全国の公立小中学校で約5万人を対象にした調査結果で、発達障害の可能性があるとされた児童生徒の割合は、なんと6.5%でした。

1クラスに2人程度は発達障害の子どもがいるということになります。

実は身近な発達障害。効果的な接し方がありますので、基本的なポイントをお伝えしておきます。

先にも述べましたが、発達障害は多様です。年齢や環境など個人によって違いますので、一人ひとりの障害に応じて対応することが前提になります。

1.できたことをほめる/できないことを叱らない
2.写真や絵など視覚的な情報を添えて説明する
3.説明や指示は短い文で、順を追って、具体的に
4.安心できる環境を整える
5.善悪やルールをはっきりと教える
6.発達障害の子どもを温かく見守る


いかがでしたか?

自分の子どもに違和感を感じたら、専門機関で相談してもいいかもしれませんね。親御様一人で悩むよりも、気持ちが楽になるかもしれません。

仮に発達障害だと診断された場合でも、早期発見によってお子様によりよい環境を提供できると思いますよ。

●ライター/佐藤理香((株)子育て研究所代表)

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