やる気をアシスト! 子どもの考える力を育てる「自主学習」のポイント

【ママからのご相談】
娘が小学校4年生になったので、毎日の宿題に“自主学習”が加わりました。

担任の先生には「何を書いてきてもいいよ」と言われているのですが、娘は「何を書いたらいいか分かんない」と困っている様子です。

結局、ただイラスト(漫画のキャラクター)を描いたり、簡単な日記を書いたりして提出しています。これでは“自主学習”にならないのではないかと不安です。

“自主学習”って一体どんな勉強をすれば良いのでしょうか。皆さんはどのような内容で勉強をされていますか?

a 今日の“授業の一番大切なこと”を教科別にノートに書き出してみましょう!

ご相談ありがとうございます。ママライターのパピルスです。

進級した子どもたちがそろそろ新しいクラスに慣れてきたころでしょうか。

中学年以降(学校によっては低学年から)、先生から出された課題に加えて、「自分で学習する内容を決めて勉強する」=「自主学習(自主勉強)」が新たに宿題に加わったというご家庭も多いことと思います。

もともと“自主学習”という概念は、『全国学力・学習状況調査』で常にトップを維持している秋田県の小学生が、毎日取り組んでいるということで注目を浴びた勉強法です。

現在ではその流れを受けて、多くの小学校で自主学習が行われていますが、その取り組み方はさまざまです。

実際、筆者の子どももこれまで4人の先生のもとで自主学習に取り組みましたが、先生によって認識に大きな違いがあり、とても驚きました。

周囲のママに聞いても、細かく自主学習のやり方を指導する先生もいれば、「とにかく1日1回でもノートに向かえば良し(お絵かきでもOK)」という先生もいるとのこと。

後者のように漫画のキャラクターを書いただけでOK! という方針は子どもにはうれしいものですが、親としては「せっかくなら何か身になることを……」と思ってしまいますよね。

そこで今回は、『自主学習ノートへの挑戦』という本を参考に、確実にお子さんの力となる“自主学習”の方法についてご紹介します。

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自主学習の目的は、“自ら学び自ら考える力の養成”

自主学習とは、その字が表すとおり「自らが主体となって学ぶ」ということに他なりません。

これは、現行学習指導要領の大きな狙いである、“自ら学び自ら考える力の養成”に直結しています。

適切な自主学習を繰り返すことで、自発的に学び考える力が育成される……それが自主学習の本来あるべき姿なのです。

その日の授業を要約させると効果的

それでは、具体的にどんな取り組みをすれば適切な“自主学習”になるのでしょうか?

子どもに有益な自主学習をさせるために必要なことは以下の2つ。

1.その日の授業(各教科)を思い返して、「授業の中で一番大切だったこと」を自主学習ノートに書かせる。
2.子どもが書いた内容に先生や保護者がコメントを書き込む。

“授業の中で一番大切だったこと”を思い返してノートにまとめることで、授業を真剣に聞く態度が培われます。授業中に眠っていたりぼーっとしていたら書けませんからね。

また、全体の中から要点を取り出し、内容をまとめる能力も育つため、大変効果的な自主学習方法と言えます。

何度も繰り返しますが、自主学習の目的は“自ら学び考える力”を養成することにあり、ただページを埋めることが目的ではありません。

考えなしに漢字練習や計算問題を繰り返すのではなく、「今日の国語の授業で一番大切なことって何だろう?」と考えながら復習することが大切です。

この“自ら考える”という行いが自発的な学習への第一歩! 受け身の勉強から自分で考える能動的な勉強へ変化する第一歩となります。

とはいっても、最初は「1時間目は算数、分数の足し算をやった。2時間目は国語、新しい部首を習った」などと書くことが精一杯な子もたくさんいるようです。実際、筆者の息子もそれに近い状態でスタートしました。

何事も最初はうまくできないものなので、「これじゃダメだ!」などと言わず、まずは先生や保護者が励ましのコメントを書き込んでモチベーションを高めてあげることが大切です。

子どものモチベーションを高めるコメント例は後述しますので、参考にしてくださいね。

通常、“自主学習ノート”は担任の先生に見せるだけ、という環境が多いと思いますが、できる範囲で親も子どものノートを読んでコメントを書き添えてあげましょう。それだけで子どものモチベーションは大幅にアップします。

実際、保護者のコメントをきっかけに学習内容がガラリと改善されたお子さんもいるようです。

子どものモチベーションをUPさせるコメントの書き方4つ

子どもの“自主学習ノート”にコメントを書く際、気を付けるべきポイントは4つ!

(1)コメントは短ければ短いほど良い。
→例:がんばったね! 毎日続けてえらい! など。

(2)“よい点”を指摘する。
→例:「丁寧に書けてるね」「図があって分かりやすいね」「ノートの使い方が工夫できてるね」「よく調べたね」など。

(3)考える手がかり(ヒント)を与える。
→例:「絵を書くとわかりやすいよ」「図にしたらどうなる?」「大事なところは色を使うといいよ」「間違えた問題をやってみよう!」など。

(4)励ます。
→例:「どんどん良くなっているよ!」「集中して取り組めたね!」「忙しい中、頑張っているね」「5日続いたね、記録更新!」など。

自主学習ノートに先生や保護者がコメントを添えることで、子どもが「じゃあ、もう少し丁寧に書いてみよう。ここは絵で説明しよう。大事な言葉には色ペンを使おう」という風に自発的に考えて工夫するようになります。


いかがでしょうか?

“授業の一番大切なところ”をまとめるうちに、自主的に分からないことを調べたり関連性の高い情報を付け加えたりするなどの発展的な学習に進化していくようになります。

1か月続いたら、ぜひ最初のページと直近のページを比較してみてください。もし内容に良い変化が見られるようなら、お子さんと一緒に「こんなに変わったね!」と話して成長ぶりを褒めてあげましょう。

子どもに「やり続ければ成果が出る」ということを教えることになりますし、何よりモチベーションアップにつながりますよ。

【参考文献】
・『自主学習ノートへの挑戦』堀哲夫/仙洞田篤男/芦澤稔也・著

●ライター/パピルス(フリーライター)

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