女性だけじゃない! 「男性不妊」の具体的なパターン例

こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。

全世界を対象とした不妊率は約9%。100人に9人がなんらかの不妊症であると推定されています。結婚年齢の高齢化が進む日本では、その率はさらに高い可能性さえあります。

結婚生活における夫婦の権利や義務が平等であるように、妊娠における条件もある意味平等です。

以前は、不妊の原因を女性に限定して考える風潮がありましたが、現在は男性不妊の可能性も広く知られるようになりました。

その結果、夫婦の片方だけが責任を問われることが減り、また、正しい治療によって妊娠できる可能性も高くなってきています。

ここでは、女性不妊に比べるとまだ情報の少ない男性不妊の具体的な例をご紹介します。

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染色体異常

女性にも男性にも可能性のある不妊原因です。

染色体異常は、妊娠初期の流産の原因になることがあります。これは、受精卵に偶発的に発生する場合もあれば、夫婦のどちらかに染色体異常がある場合もあります。

妊娠自体は可能であることから、不妊症の中でも不育症という呼び名でくくられることもあります。流産をきっかけに検査を受けて発見されることが多いでしょう。

性機能障害

正しい射精を行えないために、不妊となりますが、これも女性と男性のどちらにも起こり得ます。

男性の場合には、『勃起障害(ED)』『膣内射精障害』『逆行性射精』『無射精』などが性機能障害として知られています。

非常にプライベートな問題なので、発見されにくく治療も受けにくい障害ですが、実はかなりの高確率で発生しているともいわれています。

無精子症

無精子症とは必ずしも“精子が存在しない”のではなく、“射出された精液の中に精子がない”ことを意味します。

すなわち、無精子症であっても精子はどこかに存在している可能性があり、妊娠も可能な場合があるのです。

『閉塞性無精子症』は、精子を運ぶ管が閉塞している状態、『非閉塞性無精子症』は、精巣内の造精機能に問題がある状態です。

前者は閉塞している部分の上流から精子を、後者は多少でも造精されていればそれを取り出すことで、不妊治療が可能になります。

乏精子症と精子無力症

射出精液内の基準精子数が少ないのが『乏精子症』、活動している精子率が低いのが『精子無力症』です。

どちらも発見されにくいという特徴を持ち、何度か繰り返し検査を受ける必要があります。

精索静脈瘤

精巣上部の静脈が肥大した状態のことで、男性不妊の原因の一つとして考えられています。

手術による治療が行われることもありますが、効果に関してはまだ科学的に全ての例で手術が認められるだけの結果は出ていません。

内分泌異常

ホルモンバランスの異常から、造精機能が正常に働かなくなっている状態です。

造精機能異常の中でも、原因がホルモンだと分かっているため、ホルモン療法で結果を得やすいといわれています。

まとめとして

一言に“不妊”といっても、その原因も治療法も本当にさまざまです。

夫婦にとって深刻な悩みのタネとなる不妊ですが、その原因の多種多様さを考えると、一刻も早く専門医の診断と治療を受けること、そして、その原因が夫婦のどちらにあったとしても平等に受け止めていくことが大切です。

お互いの信頼と協力なしには不妊治療は十分な成果をもたらしません。不妊治療は医療的な治療と同時に、夫婦や家族の協力が不可欠なのです。

●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)

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