なぜか免疫も強くなる!? 涙を流すと“ストレス解消”できる理由

【男性からのご相談】
先日、久しぶりに映画を見て号泣しました。その後、なぜかスッキリしてストレス発散になった気がしました。これはなぜなのでしょうか?

a 副交感神経が優位な状態に一気にシフトされるからです。

ご相談ありがとうございます。理学療法士のOHSAWAです。

涙を流すことはさまざまな要因で起き、それぞれ意味合いが違ってきます。今回は涙の力についてご説明していきますね。

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涙は何のために作られるのか

涙とは目の涙腺から分泌される体液で、98%は水分です。その他はタンパク質やリン酸塩なども含有しています

主な役割としては、目の表面への栄養補給、まぶたをスムーズに動かす潤滑材、雑菌の消毒などで、喜怒哀楽で感情が高ぶったとき、痛みやあくびなどでも涙は排出されます。

ちなみに、泣いた際に出てくる鼻水は、涙が涙管を経由して排出されたものとされています。

人間だけが流せる“情動の涙”

涙には3つの種類があります

1つが“基礎分泌”としての涙。これはドライアイや雑菌の消毒などで分泌されます。

2つめは目にゴミが入ったり、玉ねぎを切ったときなどの刺激により流れる、反射・反応の涙。一種の防衛反応とも言えますね。

そして3つめが“情動の涙”です。これは究極のストレス緩和方法で、人間だけに与えられた機能ともいえます。

なぜなら涙を流す指令を出すのが、“人間らしさ”を司る脳の前頭前野という部分の機能によるものだからです。

涙も成長とともに発達する?

涙は成長とともに発達し、赤ん坊のころと大人ではバリエーションが異なります。

赤ん坊の涙は、自分の体の中にあるストレスを他者に伝えるために流れます。

次に子どもから中高生の青年期にかけて、自我が出てくると“悔し涙”が流れるようになります。

ケンカで負けてしまい自尊心を傷つけられて流す涙や、高校野球で負けて悔し涙を流したりします。

しかし、実はこれらも、他者に対して自分の気持ちを伝えるメッセージなのです。

ところが大人になると、そうした涙は社会的に制御され、代わって感動の涙、大人の涙が出てきます。これは他者の気持ちに共感して流れる涙です。

感動するドラマや映画、スポーツで頑張る姿など、自分はツラくないのに、相手の気持ちに共感して泣いてしまうのです。

他者の気持ちや経験してきたであろういろいろなものと、意識しようとしまいと記憶に刻まれた自分の過去のいろいろな経験と共鳴し合い、情動の涙が流れるのです。

号泣のススメ

人は誰しもドラマや映画を見て共感し、涙を流すまでにある程度の時間が必要です。

どんなに感動的であっても、いきなりクライマックス場面だけを見せられても感動できません。物語の中で共感ポイントを積み上げる必要があるのです。

人が共感しているとき、交感神経では極度の緊張状態が起こり、それが涙を流す引き金になります。

この後号泣することができれば副交感神経にスイッチが入り、交感神経が緊張している状態から副交感神経が優位な状態へといっきにシフトされるのです。

そして号泣を無理に止めず、その状態がおさまるまで放っておくと、スッキリとストレスが解消されます。

また、現代人はスマホの普及や不規則な生活、その他にもさまざまなストレスがかかり、交感神経の緊張が常に高まっている状態の人が多く存在します。

そのため意識的に副交感神経を優位にすることは、自律神経のバランスがとれ、健康な体を維持することができます。

つまり号泣して副交感神経を優位にするということは、免疫機能を上げることにもつながっていきます。

これらのことからも、たまには思いっきり号泣してみるのも良いのではないでしょうか。

【参考文献】
・『涙の数だけ大きくなれる!』木下晴弘・著

●ライター/OHSAWA(理学療法士)

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