コラーゲンより重要? 「ビオチン不足」による皮膚疾患と対処法

【ママからのご相談】
小6、中2の2児の母です。来年、上の子が高校受験、そしてもうすぐ下の子が小学校卒業です。

心配なこと、やらなくちゃいけないことがいろいろあり、ここ数か月われながらストレスが溜まっている気がしていたのですが、急に肌の劣化が目立つようになりました。

それから、全く無かった白髪が生え際にチラホラと……。年齢相応といえばそうなのかもしれませんが、このまま手をこまねいてオバサン化するのも悔しくて。

忙しくても、何か肌や髪の老化に打つ手はありますか?

a 年齢にあらがう基本は内側ケア。コラーゲンの前に『ビオチン』を意識して。

こんにちは! ご相談者様と同じ40代のライター・月極姫です。

やるべきことがたくさん重なって気ぜわしくしていると、ついつい自分自身のケアが後回しになりますよね。

特にお子さんの進級時期は、多くの親御さんが精神的にも落ち着かず、どうしてもストレスフルになります。

肌や髪の劣化というと、多くの人が「コラーゲンが不足しているのかな?」と思いがちかもしれません。

実はコラーゲン以上に、肌・髪の美容に深く関わる栄養素が最近特に注目されています。

それは、古い呼称では『ビタミンH』と呼ばれていたもので、人間の腸内で生成される『ビオチン』という物質です。

ビオチンには血流を改善して皮膚を強くする働きや、抜け毛や白髪を予防して強い髪質を保つ働きがあります。

多くの食品に含まれ人間の腸内で生成されるため、本来は不足しにくいビタミンなのですが、現代人の生活環境はこのビオチンが不足しやすい状態にあり、アトピー性皮膚炎掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)といった皮膚疾患などもビオチン不足が要因とされています。

本来私たちが自力で生成できるはずのビオチンが、どうして不足してしまうのでしょうか?

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ストレスと○○の食べ過ぎで激減!! ビオチン不足になりやすい意外な落とし穴

ビオチン不足に陥りやすい原因のひとつとして“卵の食べ過ぎ”があります。後に述べますが、卵は本来豊富なビオチンを含む食材のひとつです。

しかし、ビオチンを含んでいるのは卵黄の部分であり、卵白には逆にビオチンの吸収を阻害してしまう『アビジン』という物質が含まれているのです。

つまり、厳密には卵白を取り除けばビオチン不足に陥る心配はご無用ということになりますが、実際の調理場面で卵白除去を徹底するのは難しいですし、卵白には他にも重要な栄養素がたくさん含まれています。

『全国鶏卵消費促進協議会』という団体でも、1日2個の卵摂取を奨励しています。

1日当たりの総カロリーなどを考慮しても、健康な人であれば1日3個までが上限といわれていますので、参考にしてみてくださいね。

また、強い精神的ストレスを受け続ける状態も、ビオチン不足の引き金になります。腸は胃と同様、ストレスによる機能低下を起こしやすい器官です。

慢性的なストレスや便秘で腸内環境が悪化するとビオチンの生成が滞り、ちょうど今のご相談者様のような「ストレスで老けたような気がする」という状態になりやすいのです。

ストレスを溜め込まないこと、腸内環境を維持するために善玉菌を活性化させ、悪玉菌の発生を抑える心がけが必要です。

加えて、あまりに長期間にわたって抗生物質を服用することによりビオチン欠乏症になるケースもあります。

抗生物質を服用しなければならない際は、特に体調の変化に気を配り、主治医に相談しながら服用しましょう。

こんなにある!? ビオチン不足による怖い症状

ビオチンが不足すると、次のような症状が出ることがあります。

・白髪、脱毛
・シミ、シワの増加
・運動失調(神経の異常により思い通りに動けなくなる症状)
・視神経異常、結膜炎など眼の異常
・筋肉痛、倦怠感、疲労感
・抑うつ状態
・皮膚炎

ビタミンの中では不足しにくく、目立たない存在であったことから近年まであまり知られていなかったビオチンですが、不足することによって日常生活に支障をきたすさまざまな症状が出現します。

前述した掌蹠膿疱症という病気もあまり聞きなれない皮膚疾患ですが、最近では女優の奈美悦子さんがこの病気にかかり、入院治療の末ビオチンの摂取によって改善されたことが話題になりました。

外見の劣化もさることながら、難病の原因にもなってしまうビオチン不足。なんとか防ぎたいものですね。

サプリメント&ビオチンレシピでビオチン不足を防ごう!

試しに検索窓に“ビオチン”と打ち込んでみてください。実にたくさんのサプリメント商品がヒットします。

健康やアンチエイジングに関心の高い人の多くがこうしたサプリメントを愛用しているようですが、本来ビオチンはさまざまな食材に含まれていて、腸内環境に問題がなければ自力で生成できるものです。

食材の中でも特に豊富にビオチンを含んでいるものを次に挙げます。

・豚
・牛レバー
・大豆
・卵
・カキ
・インゲン豆
・玄米
・ヨーグルト
・牛乳
・ホウレンソウ
・トマト
・玉ネギ

筆者は毎日炊くご飯の中に玄米を混ぜていますが、最近は手軽に炊ける玄米も種類が豊富にあり、簡単に取れるのでおススメです。

上記の食材を中心にパッとできるのが、“レバーと野菜の炒め物”“レバー&大豆&インゲン豆のカレー”といったところでしょうか。

特にカレーはさまざまな食材を組み合わせてビオチンを摂取できる上に、いつものカレーと目先が変わっておいしく食べられるのでおススメです。

年度の変わり目は、さまざまなイベントがあって女性にとっては人目が気になる時期でもあります。

忙しい時期こそ、ご自分の外見・体調変化をよく観察し、ビオチン不足になっていないかチェックしてみてくださいね。

【参考文献】
・『タンパク質の事典』猪飼篤ほか・編集

●ライター/月極姫(フリーライター)

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