身体ナビゲーションVol.89「発熱のメカニズム」

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

前回は体温調節のメカニズムについてご紹介しましたが、普段は平熱が保たれるよう調節されている体温がなぜ、風邪などによって、平熱以上の発熱をするのでしょう。

通常、体温は1日の中で、朝が最も低く、起床とともに次第に高くなり14時から17時にかけてが最も高くなります。

そして17時を過ぎるとゆるやかに下がり始め、20時ごろからさらに降下していきます。

このような体温の変動は通常、0.3度から0.4度程度で、変動が激しい人でも1度以上になることはありません。

このことにより、朝の体温がその後、1度以上上がっていたり、夜になっても下がらなかったりする場合を発熱と判断します。

今回は、どうして発熱が起こるのかをご紹介したいと思います。

なぜ発熱が起こるのか?

熱の産生と放散がバランスを保つことで体温は一定に維持されていて、それは調節機構である視床下部の体温調節中枢によって行われています。

その体温調節機構に何らかの作用がおよぶと、サーモスタットが高温にセットされ、その温度まで体温を上げようとして、熱を産生した場合に発熱ということになります。

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風邪などの感染症における発熱の仕組み

まず、細菌やウイルスが体内に侵入すると、血液中の白血球やリンパ節、免疫などの体を防御する細胞が、細菌やウイルスを捕食して発熱物質を作り出します。

発熱物質は血液によって脳に運ばれ、体温調節中枢に作用します。

そのため体温調節中枢が高温にセットされ、体はセットされた温度まで体温を上げようとして寒気や震えを起こし熱を産生し、熱の放散を防ぐために汗が出なくなり、血管が収縮して皮膚は冷たくなります。

そして発熱物質の産生が止むと高温にセットされたダイヤルが元に戻り、熱の放散が起こるために、震えが止んで汗をかきはじめます。

発熱は生体防御反応

一度上がった熱は最終的には汗をかいて熱を放散することで、上昇した体温を下げる仕組みがあります。

発熱は一種の管理された体温上昇であって、放置すればどこまでも上がるものではありません。

ただし、脳炎などのように脳そのものが病気に侵されて体温調節中枢が傷ついてしまったり、熱中症のように外部から過度に熱を負荷されたりした場合は例外で体温上昇に歯止めが効かなくなり、危険な高体温になることもあります。

発熱は一種の生体防御反応だと考えられていますが、まだ解明されていない点もあります。

また、発熱は体に異変が起きているというシグナルですので、放置せず、その原因を確かめることが大切です。

【参考文献】
・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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