生涯収入の差は○千万!? 「正社員」と「非正規雇用」のリアルな違い

【ママからのご相談】
息子がいます。19歳です。就職してもうすぐ1年、すでに仕事を辞めたい、と言っています……。そんなにつらいなら辞めてもいいのではないか、と親として思いもします。辞めた後はアルバイトをする、とも言っていますので。

私は18で就いた仕事に、正社員としてずっと奉職してきました。そのため、アルバイトの実態がよくわかりません。息子の選択を止めるべきでしょうか。

a アルバイトと正規雇用では、生涯年収で4,000万円以上の差額が!

こんにちは、ライフライターの鍋谷萌子です。

子どもがかわいいからこそ、相談者さまはこのように頭を悩ませているのですね。

確かに、“仕事を辞めること”“アルバイトを選択すること”は、一つの選択肢ではあります。

ただ、ここでの妥協が後々まで尾を引くこともあります。

それを、厚生労働省の『「非正規雇用」の現状と課題』からみていきましょう。

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非正規雇用の割合は年々増加

ニュースなどで、「非正規雇用者が増えている」というテロップが流れているのを見たことのある人も多いと思います。

実際、非正規雇用者の割合は、多少の変動はあるものの年々上昇し続けています。

平成26年の段階では、非正規雇用者の割合が37.4%に達しており、全体の4割近くが非正規雇用者です。

もちろんこれには、「今までなら引退する年齢であった人が、生きがいと賃金を求め、定年退職をした後も働いている」という側面もあります。

「周りも非正規だから」と安心するのは危険

若い世代の非正規雇用率も、25~34歳では15.4%、35~44歳でも20%を超えていることから、「わが子の周りも非正規雇用者が多いようだし、大丈夫だろう」と安心するケースもあるかと思います。

実際、「本当は、非正規雇用ではなくて正規雇用で働きたいが、働ける口がない」と答えている人の割合は、全体の20%を超えません。

ただ、非正規雇用者とそうでない雇用者の場合、生涯で稼げるお金が大きく変わってきます。

正社員の平均賃金(短時間労働者と一般労働者をあわせて、時給で平均化したもの)は1,665円であるのに対し、非正規雇用者の場合は1,128円です。

これだけではあまり差があるようには見えませんが、1日8時間の労働を毎月20日間で40年続けたとするのなら、時給計算でも、生涯で4,000万円を超える差額が生じるのです。

また、雇用保険や健康保険の適用率も、正社員ならほぼ100%に近いのに対し、それ以外では51%~66%程度にすぎません。

子どもが「もうアルバイトでいい」と言い始めたら

結婚をして子育てをするなかで、あるいは病気の療養などのような事情で正社員の職を辞し、非正規にかわることもあるでしょう。

正社員で働くことだけが人生ではありませんし、経済的に保証されている場合であれば、必ずしも正社員で働く必要はありません。

しかし、「正社員も非正規雇用もかわらないから」「非正規の方がラクだから」という理由の場合は、よくよく考えるように子どもと話し合った方がよさそうです。

相談者様も、まずは、「なぜ辞めたいか」ということを息子さんに聞いてみて、話し合ってみてはいかがでしょうか。

●ライター/鍋谷萌子(フードアナリスト)

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