丸暗記は意味ナシ!? 子どもが「効率的な記憶」で成績を上げる勉強法

【ママからのご相談】
小5の息子がいます。低学年のころからあまり勉強は得意ではありませんでしたが、小4で勉強が難しくなりつまづいてしまって、それからなかなかテストで点を取れません。

塾にも入れていますが、得点が上がりません。息子によると、「自分は記憶力がない」と言います。

記憶力を上げるには、どうしたらいでしょうか。

家庭でできることがありましたら教えてください。

a 本当の問題は『記憶力』ではない!?

ご相談ありがとうございます。勉強を楽しんで成績を上げる、教育コンサルタントの佐々木と申します。

小学校高学年になると、学習内容も難しくなり、勉強が大変になるかと思います。

相談者さんのように、お子さまの記憶力と試験の結果が気になり、中学校の勉強についていけるのかな? と心配される方も多いです。

そこで今回は、テストで点を取る学習法についてご紹介します。

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記憶の4段階

まずは、息子様がおっしゃっている「記憶力が悪い」という点について考えてみましょう。

精神科医である樺沢紫苑先生の『覚えない記憶術』によると、記憶には4つの段階があるとのことです。

(1)理解

学校の授業などを理解する段階です。学んだことが何なのかを知り、人に話せるくらいのレベルです。

(2)整理

学んだことをグループ分けしたり、理論的に並べるなど整理する段階です。

(3)記憶

理解、整理したことを頭に入れる段階です。

(4)反復

記憶したことを繰り返すことで定着させる段階です。

このように、ただ「記憶する」と言っても、そこには段階があることがわかります。

丸暗記は、とても効率の悪い勉強法

私たちが「記憶力が悪い」と言うとき、3の『記憶』に関して話していることが多いと思います。

しかし、この記憶の4ステップによると、覚えるためには『理解』『整理』の段階を踏む必要があります。

この段階を踏まずに覚えることは、いわゆる丸暗記です。

丸暗記は、覚えにくく忘れやすい性質を持っており、試験対策としては非効率なのです。

学生の方が「記憶力が悪い」と言うときは、『丸暗記する能力』の高低について言っていることがほとんど。

その前段階である『理解』と『整理』、後段階である『反復』については考えられていない可能性が高いです。

多くの学生が、試験前になると、この丸暗記に精を出しますが、きわめて非効率なやり方と言えます。

記憶は準備が9割

先の『覚えない記憶術』によれば、記憶は準備が9割とのこと。

つまり、理解と整理がきちんとできているかどうかが重要だということです。

相談者様の息子様は、ただ単に記憶力が悪いというわけではなく、もしかしたら丸暗記だけを頑張って、ほかの段階をないがしろにしてしまっているかもしれません。

たとえば、息子様は学校の授業や塾での授業をきちんと理解し、整理できているでしょうか?

それらを記憶して、問題集を解くなどの反復ができていますでしょうか? まずこの点を確認する必要があります。

特に、学校の授業が理解できないうちに進学塾(学校の進み具合にかかわらず、受験対策をする塾)に通わせてしまっては、成果が出るどころか、どっちつかずの状態になるでしょう。

もし学校の授業が理解、整理できていないなら、予習を行って準備をするか、学校の補習としてわからないことを教えてもらえる塾に変えるという選択肢もあります。

家庭でできること

家庭でできることもたくさんあります。

お子さんが学校の授業を理解できるように、一緒に教科書を読んで予習をすれば、安心して学校の授業に臨むことができるでしょう。

また、息子様が学校から帰ったら、「今日はどんなことを勉強したの?」と問いかけてみましょう。

きちんと話すことができれば、理解できている証拠。

上手に話せなくても、人に話すことで理解が進み、内容が整理される効果が期待できます。

息子様は「記憶力が悪い」のではなく、準備が足りないだけかもしれません。

あきらめるのはまだ早いです! ぜひ家族一丸になって準備と整理に取り組んでみてくださいね。

【参考文献】
・『覚えない記憶術』樺沢紫苑・著

●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)

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