洋食は問題ナシ? 多くの人が誤解している「母乳育児の常識」のウソ3つ

【ママからのご相談】
2か月のベビーがいるママです。母乳育児をしているのですが、おっぱいが腫れてしまい、乳腺炎になってしまいました。

手伝いに来てくれた母や姑に、和食を食べないからだと怒られたり、病院で処方された薬を見て、「病院がよくないのでは」と言われたりしています。

本当にそうなのでしょうか。不安です。

a 洋食も和食も処方された薬もOK! 適切に対処して。

ご相談ありがとうございます。ライターの川中利恵です。

出産や育児は、いまだに『こうすれば完璧!』というセオリーはありません。

子どもとママ、そしてパパの数だけ、やり方があります。

それだけに、比較的「あのころはこうだったからこれが正しい」系の思い込みのようなものがまかり通りやすい世界のようです。

そこで今回は、母乳育児で常識として語られやすいけれども、本当は嘘! ということを3つピックアップしてみました。

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母乳育児の嘘3つ

(1)洋食ばかり食べているとおっぱいが詰まる?

相談者さんがお母様方に言われたように、母乳育児には和食がいいとよく言われますね。

「消化の悪い食べ物や脂分の多い食事はNG」と言われた経験のある方は少なくないのではないでしょうか。

私もそう言われましたし、母乳を出すためにはお餅がいい、というアドバイスをいただいたこともあります。

しかし、臨床の現場では、「特定の食物がヒトにおける乳腺炎のリスクであるというエビデンスはない」とされています。

つまり、これらの「洋食はNG」「お餅を食べると母乳がよく出る」などの情報は嘘、ということになりますね。

やはり、なにか特定の食べ物がよい、というわけではなく、なによりも栄養バランスのとれた食事が一番よいのではないかと思います。

(2)授乳中、一切の薬は飲んじゃダメ?

「授乳中は薬を飲んじゃダメ」と断言する方は少なくありません。

確かに母乳に影響が出る薬もありますが、なかには、病院で授乳中と伝えて処方された薬でも抵抗感があるようで、体調が悪くなっても病院へ行かずやり過ごそうとする方もいるようです。

特に乳腺炎になってしまった場合は、速やかに病院へ行きましょう。

症状が軽ければ、処置だけで治ることもあります。

症状が重い場合は黄色ブドウ球菌などに感染している場合もありますし、処方してもらった薬をちゃんと飲んだほうが長引かせることなく、早く治りますよ。

(3)乳腺炎になったら授乳は中止すべき?

おっぱいが腫れて熱を持ったとき、授乳をやめてミルクにするように言われたことはありませんか? 実はこれも、嘘。

臨床の現場では、「乳腺炎の母親が授乳を続けることにリスクがあるというエビデンスはない」としています。

むしろ乳腺炎の誘因に、「授乳回数が少ないこと」や、「時間や回数を決めて授乳していること」、「授乳を飛ばすこと」「急に授乳をやめること」が挙げられています。

しかも、乳腺炎になったとき授乳を中止すると、膿瘍になるリスクが大きくなるようです。

もし、直接授乳が難しい場合は、搾乳をしっかり行うことが、乳腺炎の予防や早期完治につながります。


おっぱいトラブルを防ぐためにママ自身ができる、最大のポイントは“ストレスをためこまないこと”。

充分な休息、水分、栄養をとることが基本です。

パパも協力して、できる限りママがストレスを感じず休める環境を作ることが大切です。

ただ、体形が崩れるからと言って体を締め付けるタイプの下着を着用している場合は要注意です。

ママ自身は締め付ける系の下着に慣れているつもりでも体には負担をかけるものですし、なにより乳房の圧迫は乳腺炎誘因の一つとして挙げられています。

私も経験がありますが、おっぱいトラブルは心身ともにつらいもの。

ただでさえ自己嫌悪に陥りがちなのに、追い打ちをかけられるようでしたら、ストレスの原因から距離を置きましょう。

また、おっぱいトラブルに限らず、体調がつらいな、おかしいなと思ったら、一人で抱え込まず、病院で相談してくださいね。

そして病院の指示に従ってください。

【参考リンク】
ABM臨床プロトコル第4号 | NPO法人日本ラクテーション

●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)

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