父のヤケ酒が心配! 配偶者を亡くして起こる「死別反応」への対処法

【女性からのご相談】
40代の既婚女性です。夫とは仲良く暮らしています。昨年末に実家の母が亡くなりました。

気がかりなのが、母が亡くなってからの父の様子です。先日実家に泊まりに行ったときも後悔を口にしながら、それほど強くもないお酒をずっと飲んでいました。

実家には兄がいるため大丈夫だろうとは思うのですが、私が父にしてあげられることは何かありますでしょうか?

a 配偶者との死別反応は多くの場合時間の経過とともに快方へ向かいますが、男性は女性よりも要注意であることは確かです。

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。

愛する人を亡くしたときとその後しばらくの間、ひどく気分が落ち込んだ状態のことを『死別反応』と呼びます。

うつ病によく似た症状が現れますが、精神医学上はうつ病とは異なる状態とされているようです。多くの場合は時間の経過とともに快方へ向かいます。

配偶者との死別で現れる死別反応は、一般に女性よりも男性の方がショックを引きずりやすいといわれています。

中高年の男性では、統計的にも妻の後を追うようにして亡くなる人が多いということが明らかにされています。

都内でメンタルクリニックを開業されている精神科医の先生のお話を参考にしながら、「最愛の妻を亡くした中高年男性の死別反応」への対処法について考えてみましょう。

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2か月以上長引く場合は“うつ病”としての治療が必要になってきます

『アメリカで54歳以上の男性を対象として行われた調査では、妻との死別後半年以内にみずからも亡くなってしまう確率が、同じ年齢で妻のいる男性と比べると40%も上昇するという結果が出ています。実際、配偶者との死別から1年以内に自殺してしまう確率は、その他の人と比べて男性の場合約60倍にも上るという調査結果が出ています。

ちなみに、女性の場合は自殺率は上がるものの約10倍であったそうです。通常であれば、ひどく落ち込んだ気分も配偶者の死後2か月以内には回復してきます。しかし、2か月以上経っても激しい気分の落ち込みや自責の念、抑うつ状態、不眠や食欲低下といった症状が続く場合、精神医学の臨床現場では“うつ病”と診断して治療をします』(50代女性/都内メンタルクリニック院長・精神科医師)

立ち直るコツは、趣味などを通して仲間を作ること

『立ち直るコツは、趣味などを通して仲間を作ることです』(前出・精神科医師)

お話を聞いた医師がおっしゃるように、ご相談者様はお父様がそういった機会を持つことができるようにサポートしてさしあげたらいいのではないでしょうか。

お父様が将棋好きなのであれば地域の将棋サークルに、またお父様が動物好きなのであれば、例えば近くのバードウォッチングの名所などに連れていってさしあげると良いかもしれません。

きっとお父様の心も癒やされ、快方へと向かう一助になるであろうと思います。

それでもあまり効果がないようなときは、うつ病に至っているおそれがあります。

その場合は、お近くのメンタルクリニックに連れていってさしあげた方がよろしいかと思います。

●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)

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