身体ナビゲーションVol.88「体温調節のメカニズム」

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

“暖冬”と言われた2016年冬、突然の大寒波に強い寒さを感じた人も多いのではないでしょうか。

前回の記事終盤に放熱時の震えと発熱について少し触れましたが、今回はこのような体温調節のメカニズムを詳しく見ていきたいと思います。

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温度センサー皮膚から始まるメカニズム

体温調節は脳の視床下部にある体温調節中枢で、自律神経と内分泌(ホルモン)によって行われています。

例えば、低い気温で皮膚が寒冷刺激を受けると、視床下部の体温調節中枢が平常より高い体温で調節するように働き始めます。

そして、副交感神経や甲状腺刺激ホルモンを通じて副腎皮質や甲状腺からの分泌を促進し、代謝による発熱量を増加させます。

つまり、寒さや冷たさを感じると、体温を上げるため筋肉に震えを起こして熱を産生し、皮膚の血管を収縮して皮膚から逃げる体温を抑えるという反応が起こるのです。

その一方、高い気温では、体温調節中枢が体温を下げるために体から熱を逃がす反応を指令します。

すると、皮膚の血管は拡張して大量の血液を流して皮膚温を上げます。皮膚からも熱を放散させています。

特に発汗は体温を下げるのに最も効率的な手段で、汗の蒸発による気化熱によって熱を逃がします。

もし暑いときに汗が出ないと体温がどんどん上がってしまい、熱中症に至ります

そのため、早期の対処をしないと命にかかわることになります。

汗をかくと不快な思いをする人もいるようですが、汗が出るおかげで体温が異常に上昇するのを防いでいるのです。

体温調節にかかわる器官

温度センサーである皮膚から自律神経を司る視床下部。視床下部からの指令を実行させるホルモン。ホルモンによって調節される心臓や血管。

汗腺の他にもエネルギーの燃焼に必要な酸素を運ぶ赤血球のヘモグロビンや、その酸素を取り込む肺など、実にさまざまな器官が働いて体温は維持されているのです。


エアコンが普及してから、子どもたちの熱中症が増えていると言われています。

これは生れたときからエアコンで最適な温度が維持された室内で育つために、体温調節機能の発達が遅れていると指摘されています。

暑さや寒さは肉体的なストレスの一因ではありますが、適度な温度変化によるストレスは特に体の未発達な子どもには必要だと言えるでしょう。

【参考文献】
・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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