加齢で確率UP!? 妊活女性が知るべき「流産」の定義と実態

【女性からのご相談】
まだ悲しみが癒えないのですが、先日、流産しました。これで2度目です。ずっと不妊治療を続けていました。

やっと赤ちゃんが授かったのに流産、そしてまた流産。

悲しいし絶望しています。2度目の流産になってしまったことで、今後の妊活が不安になってきました。

自分は不妊体質なので流産しやすいのか? 流産を繰り返すということは『習慣流産』になるのか?

もしかしたら不育症ってやつなのか? など、自分なりに調べたり、医者にも聞いたりしましたが、流産も、習慣流産も、不育症もいまひとつよくわかりません。

どう違うのか教えてもらえますか?

a 『流産』『習慣流産』『反復流産』『不育症』の違いをお伝えします。

ご相談ありがとうございます。教育コンサルタントの佐藤理香です。

流産されたしまったこと、本当におつらいですね。今後の妊娠について不安になるお気持ち、よくわかります。

私も不妊体質ですし流産の経験もあるので、なかなか妊娠しない苦しみや悲しみ、医者に質問しつつも、自分でも調べてしまう不安は一緒でした。

ご相談者様の不安が少しでも解消するように、今回は『流産』『習慣流産』『反復流産』『不育症』の違いについて、厚生労働省の『反復・習慣流産(いわゆる「不育症」)の相談対応マニュアル』を元にお伝えします。

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それぞれの違いについて

まずは、それぞれの定義についてお伝えします。定義を確認することで、それぞれの概念の違いが整理されると思います。

流産

日本産科婦人科学会は、“妊娠22週未満の胎児が母体から娩出されること”を『流産』と定義しています。

つまり、何らかの原因で胎児が亡くなってしまい妊娠が継続しなくなることです。

さらに、妊娠12週未満の流産を『早期流産』、妊娠12週以降22週未満の流産を『後期流産』としています。

ちなみに、妊娠22週以降の場合は『死産』になります。

習慣流産

流産を3回以上繰り返した場合を『習慣流産』と言います。

これには、出産したことがない人の『原発習慣流産』と、出産後に流産を繰り返す『続発習慣流産』があります。

続発習慣流産は、胎児染色体異常(赤ちゃんの染色体異常)による場合が多く、明らかな原因は見つかりにくい傾向があるようです。

反復流産

習慣流産と似たような概念になりますが、流産を2回以上繰り返した場合を『反復流産』と言います。

不育症

『不育症』は単一の診断名ではなく、複数の病態を含みます。

22週以前の流産を繰り返す反復流産、習慣流産に加え、死産・早期新生児死亡を繰り返す場合を含めて『不育症』と定義しています。

発生頻度について

流産は、妊娠全体の10~20%の頻度で起こるそうです。

この頻度は女性の年齢が上がるとともに増加し、40歳代の流産は50%という報告もあります。

加齢とともに胎児染色体異常が増加するからです。

欧米の研究によれば、習慣流産は約1%、反復流産は約5%とされています。

厚生労働科学研究班でも調査を行った結果、妊娠歴のある35~79歳の女性のうち、3回以上の流産は0.9%、2回以上の流産は4.2%で、38%が1回以上の流産を経験していることが明らかとなりました。

これは、欧米の値とほぼ同じになります。ご相談者様は2度の流産をご経験されているので、全体の4.2%に入ります。

これは妊婦の約20人に1人という割合になります。

最近は、妊娠・出産数が減少する一方で、妊婦の高齢化により、流産率は増加しています。

他方で、不育症や習慣流産、不妊症などに関する治療・改善方法も多岐にわたり、成果が出ているものもあります。

これらは身体的な負担だけでなく、精神的な負担も大きいものです。

ぜひ、リラックスしたりストレスを解消しながら、ご自身に合うものを見つけてみてくださいね。

【参考リンク】
反復・習慣流産(いわゆる「不育症」)の相談対応マニュアル | 厚生労働省

●ライター/佐藤理香(教育コンサルタント)

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