禁止してもムダ? 「スマホゲーム」に熱中する子どもへの接し方

【ママからのご相談】
中2女子と、小学5年生男子の母親です。二人とも塾などのためにスマホを持たせています。

しかし、最近はスマホのゲームばかりやっていて勉強をしてくれません。ペアレンタルコントロールをしているのでさすがに課金はないですが、注意すると「ママだってスマホ触ってるじゃん」と口答えされることが増えています。やはり取り上げるべきでしょうか。

a 問題はスマホじゃない? なぜハマるのかを考えるべき。

こんにちは、ご相談ありがとうございます。ライターの川中利恵です。

近年、特にスマホの使い方などを問題とする流れが保護者や教育関係者の中でメジャーとなっているようです。

相談者様のご家庭同様、わが家も例外ではありません。ときどきスマホの使い方でケンカになります。

『平成20年度子どもとメディアに関する意識調査 調査結果報告書』(社団法人日本PTA全国協議会)でも、親が一番困っていることとして「情報教育に関するもの(ゲームの悪影響、携帯、インターネットなどの不安)」が37.9%で約4割と多数を占めました。

さらに、自治体の教育委員会や各学校でも“ノーゲームデー”を設けるなど、できるだけゲームから子どもを離そうとする動きが盛んになっているようです。

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歴史は繰り返される? 「今どきの子どもは」の思い込み

まず、私たち親世代が子どもだったころを思い出してみてください。テレビゲームや漫画が流行すると、「ゲームはダメ」「漫画はダメ」と言われて禁止されるなど、敵視されがちだった記憶はありませんか?

明治時代に文学が台頭したとき、「文学は下品だ、けしからん」と言われていたそうです。テレビが普及したときも同様のことが起きました。そして今度は、「若者の読書離れ」が問題になっています。しかし、この読書離れも統計的には事実無根であるという調査結果があるのです。

このように、どうも新しい文化が普及すると、旧世代の人々が新たな文化についていけずに若者を批判するという流れは、歴史上何度も起こっています。

奇抜なエピソードを数多く残した、かの伊達政宗公ですら「最近の若者の服装はなっていない」というような内容の手紙を残しているぐらいです。

これらのことを顧みると、どうも歴史が繰り返されているだけのように思えますが、いかがでしょうか。

取り上げる・禁止する、は意味がない

なぜ子どもたちがゲームに夢中になるのか。それを一言でいえば、やはりつらい現実から目を背け、夢を見られるからではないかと思うのです。しかもゲームそのものが、リアルの世界にも通じるコミュニケーションの道具となっています。

学校で友達の話題に乗りたい、連帯感を持ちたいと考えるのは自然なことです。子どもらしい遊びと、伝統的なゲームなどを提案するケースもあるようですが、それは少なくとも身近な友達同士で流行しなければコミュニケーションの道具にはならないので意味がありません。

つまり、スマホを取り上げるということは、子どものコミュニケーション手段を取り上げることと同義になり、全く意味はないということです。

おそらくですが、禁止すればするほど友達からの孤立を恐れて反発するのではないでしょうか。

親が子どもに教えるべきなのは、“楽しいことをするためにはやるべきことをやらなければならない”こと、そして“けじめをつける”ということです。

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子どもと一緒に“本当に必要なこと”を考えてみては?

まずは、

「ソーシャルゲームよりも家族で会話していたほうが楽しい」
「楽しみは楽しみとして、けじめをつけて勉強したほうがずっと効率がイイ」

ということを子ども自身が感じられる環境にする方が効果があるように思います。

実のところ、ソーシャルゲームのコア年齢層は20代後半から30代であるという調査結果があります。

ほとんどの子どもたちは、ゲームよりも楽しいことを見つけてはブームが移行してゆく傾向があると考えてよいでしょう。

つまり、ゲームを禁止しても、別の娯楽があれば子どもたちはそれに夢中になります。

そのとき、やはり抑制となるのは、「楽しみは楽しみとして、やらなくてはならないことはやったほうがいい」という意識だと思うのです。

おそらく、ほとんどの子どもは“わかっちゃいるけどやめられない”状態にあります。

ゲームに限らず、SNSで返事が遅いだけでケンカになるというケースもあるためです。実際、わが家でも課題となっていて、とても難しい問題です。

そこで、私から提案できるのは、「一日○時間」「○○が終わったら遊べる」「○時以降はスマホを触らない」といったわが家のルールを作ることです。

このルールは、一方的に伝えるのではなく、必要性やほかの生活に影響しない範囲などを子どもたちと話し合って作る必要があります。

一緒に話し合うことで、なぜそれが必要なのかという自覚を促すことができます。

さらに、それを親も一緒に実行することをスタートしてみてはいかがでしょうか。

「社長が誰よりも早く出勤して掃除をする会社は発展する」とよく言われますが、それと同じです。

家族全員でやっているうちに、そんなにスマホに張り付かなくてもいいことを実感できるようになるのではないでしょうか。

実際にわが家の子どもたちは、いやなことがあって現実逃避したいとき以外は、あまりスマホに固執しないようになりました。

あるモノはなくなりません。便利なものであればなおさらです。

ここはやはり、目上である親からスマホとの付き合い方を見せてあげる必要があるのではないかなと思います。わが家も改めてがんばってみます。お互い、がんばりましょう!

●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)

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