ネットは叩きすぎ? 「小学校のPTA参加」のメリット&デメリット

【ママからのご相談】
2児の母で、最近主人の転勤にともない北海道から都内に越してきました。今年の春、いよいよ長女が小学校に入学します。入学の日が待ち遠しく喜ばしい半面、PTAの役員や父母のクラス代表選出のことを考えると、とても気が重いです。

都内にまだ知人もいないため、ネットの情報に頼るしかないのですが、PTA活動に関してはネガティブな話題やコメントであふれていますよね?

私は専業主婦なので、なんとなく役割を押し付けられそうなイヤな予感もしています。下の子はまだやっと2歳になるところで手がかかるので、正直困ります。

何とか波風立てず、穏便に役員から逃れるにはどうすればいいのでしょうか?

a ネット上ではネガキャンばかりが目立つもの。振り回されずに現場を見よう!

初めまして、ライターの月極姫です。

娘さんが御入学とのこと、本当におめでとうございます! 娘さんご本人はもちろん、ご両親も初めてのことばかり。しかも引っ越し直後ということなら、いろいろ不安になるのも当然だと思います。

ネット上には、PTA活動に関してネガティブな情報が氾濫していますね。

事実、PTA活動で本当に理不尽な思いを味わった方もおられ、「活動方針自体に問題があるのでは?」と思わざるを得ないような気の毒な事例も多々あるようです。

ネット上の情報の中にも、正当な批判、正当なコメントは多々含まれていると思います。

平成22年に教育支援協会が全国の小中学校を対象に行ったアンケート調査では、まだPTA役員を経験したことがない保護者のうち、29%が「PTAに必要性は感じるが、委員を引き受けることは出来ない」と回答。22%が「引き受けたいとは思わない」と回答し、過半数の保護者がPTA役員を引き受けたくないと感じているという実態が明らかになりました。

たしかに、PTAの活動内容の中には、女性の社会進出が一般的でなかった時代の感覚をそのまま引き継いでいる部分があるかもしれません。

経済状況などの変化にともないワ―ママが増加した現代、さまざまな不和が生じるのも当然と言えます。

しかし、PTA活動は学校や地域によってかなり差があるのが現状です。

旧態依然として活動しにくい学校もあれば、多様な意見に対応して進化している学校もあります。

ネット上の批判コメントの中には、正当なものだけではなく、感情的で被害者意識に満ちたもの、いわゆるモンスターペアレントによる書き込みも混在している可能性があり、うのみにするべきではありません。

ご相談者様の娘さんが入学される学校でどのようなPTA活動が行われているかは、中に入って見なければ分からないのです。

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いろいろな役割があるから大丈夫。無理せずできそうなお仕事を

ひとくちにPTAといっても、常に委員会を取り仕切るような重役ばかりが回ってくるわけではありません。

PTA役員やクラス代表などは、校外の集会にも参加するなど負担が大きいかもしれませんが、地域や学校によっては以下のような「係」も存在します。このような役割なら、小さなお子さんを抱えていてもこなせるのではないでしょうか。

・年に1~2回活動すればよいだけの、学校行事の係
・決まった季節や曜日に活動する係
・図書室やプールなど、学校内の施設に関わる業務を交代でこなす係
・自宅に持ち帰ってできる業務を行う係

年に数回の活動なら、お子さんをご両親などにみてもらうこともできるかもしれませんし、内容によっては子連れで取り組んでいる人もいます。

学校によっては集計作業などの在宅作業もあるので、そのような係に立候補するのもよいでしょう。

よくPTA活動の中に「無駄な仕事」「なくてもいい仕事」があるという意見が聞かれます。

筆者が実際に関わった業務の中には「無駄だな」と感じられるものはありませんでしたが、学校や地域によっては、時代の変化に対応していない無意味な業務が存在するかもしれません。

もし、そうした事態に直面したら、業務そのものの意義を再検討してもらえるよう、先輩・役員さん・PTA担当の先生にかけあってみるとよいでしょう。

次年度の役員さんに交代する前に、業務の効率化をはかっておくのも大切な仕事なのです。

役割を引き受けるメリット&デメリット

もともと組織立った行動の苦手な方にとっては、たしかにPTA活動は敷居が高いかもしれません。

しかし、PTA活動にも良い面と悪い面両方があります。極端な苦手意識を捨てて、フラットな見方をした方がグッと気持ちがラクになりますよ。

【メリット】
(1)子どもの教育に良い面がある
(2)親同士の交流が深まる
(3)学校運営の全体像が見える
(4)先生との接触頻度が増える
(5)授業中の子どもたちの様子がわかる(学校に顔を出す機会が増え、授業の様子を見ることもできる)

【デメリット】
(a)仕事、家事の時間を割かなくてはならない
(b)業務内容の負担、ストレス
(c)役員同士、父母同士のトラブルがある

デメリット(a)は、前述のアンケート調査においても「PTA役員を引き受けて大変だったこと」のトップに挙げられており、いかに皆さんが時間作りに苦労しているかがよくわかります。

メリット(1)に関しては私見ですが、“世の中には、お金にならなくても大切な仕事がある”ということを子どもたちに伝える絶好の機会であると思います。

こうしたことは言葉で言ってもきれいごとにしか聞こえないものなので、行動で示すしかありません。

正直なところ、仕事をしている者ならビジネスを優先したいものです。しかし現実には、無償で動いてくれている人、好意で動いてくれている人に、細かい部分で支えられているのが世の中の日常でもあります。

親のPTA活動は、子どものボランティア精神や自主性を育てるよいきっかけになると思います。

このように、PTA活動には、悪い面もあれば良い面もあります。役員にならなかった人から見ると、忙しそうな役員は気の毒にすら映るかもしれません。

しかし、その立場にならなければできない学び、見えない世界というものが存在するのも確か。見方を変えれば、役割から逃げ回っている人は学びの機会を逃しているのかもしれません。

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忙しくても役員をこなせるの?

仕事や育児・介護とPTA活動の両立も、直面したら誰もが頭を悩ませるところです。

新1年生に関して言えば、保育園出身のママと幼稚園出身のママではPTA活動に対する捉え方・考え方が最初から違っていたりしますが、それも両者の性質上やむを得ないことです。

しかし、子どもたちに「みんなと仲良くしなさいね」と言う以上、誰もが可能な限り立場の違う人と歩み寄り、PTAの業務も協力してこなしていかなければ説得力に欠けるのではないでしょうか?

働きながら、または育児や介護をしながら役員をこなすのは、まさに時間との闘い。もし活動頻度の高い役割につくなら、仲間を見つけて上手にフォローしあいながらやっていくのがベストです。

たとえば、生活スタイルや勤務シフトの面で、お互いにフォローし合えそうな相手と組んで役割につく。

お休みの曜日が違う者同士や、パート勤務と自営業者など勤務形態が違う者同士なら、「ごめん、今日は仕事休めない!!」という事態でも、もう1人がフォローすることが可能です。

新しいクラスで知人が少ない場合は、「やる気はあるのだけれど、自分はこのような状況です」ということを取り決めの際にきちんと話し、パートナーを募るとすんなりみつかることもあります。

無下に断るのではなく、できることとできないことをしっかり伝えておくことが、波風立てず適した役割に就くコツです。

正当な意見、批判は各人の自由。ただし、しっかりと現場の情報を得てから

ネット上にあふれ、口コミでよく聞かれるたくさんの“PTA不要論”“PTA批判”が実際のPTA活動、役員活動に基づいた正当な意見や批判ならば、とくに関係者は聞く耳を持つべきだと思います。

実際に、業務負担が大きすぎて体調を崩してしまう深刻な例もあるからです。

しかし、よくよくそうした批判記事やネガティブコメント、うわさを検証していくと、まだ経験もしていないのに批判している人が結構多いことに気づかされます。

批判の根拠は、

「友だちも嫌がっていたから」
「面倒くさいから」
「自信がないから」
「時代に合っていない感じがするから」
「やりたくないから」
「集団行動が苦手だから」

こうしたごく個人的な感情論で、頑張って活動している人たちをも否定している。残念ながら、そういう人も結構いるということです。

やらないならやらないで、迷惑がかからない程度に上手に距離を置き、批判はしない。どうしても問題意識を拭えないなら、まず自分が組織の中に入っていって、現状を改革するだけの力を持ってみせるというのが道理ではないでしょうか?


PTA活動の実態は、校風に大きく左右される面もあります。長い小学校生活、ご相談者様の地域や学校で円滑なPTA活動が行われていることを期待しましょう!

【参考文献】
・『PTAをけっこうラクにたのしくする本』大塚玲子・著

●ライター/月極姫(フリーライター)

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