身体ナビゲーションVol.86「体温を作るメカニズム」

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

前回は温補、温活といって話題になっている体温の平熱を中心にご紹介しましたが、今回はその体温を作るメカニズムについてご紹介したいと思います。

何かの物質が燃えるときには酸素が必要です。

同じように人間の細胞内でも呼吸によって酸素を取り入れ、栄養素からエネルギーを取り出すことで熱が発生しています。

このように食べたり飲んだりしたものから取り出した栄養素が体内でゆっくり燃えることを『代謝』といいます。

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代謝の仕組み

私たち口から摂取した栄養素をそのままの形で生命活動に利用することはできません。

そのため栄養素を利用できる形であるATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーの形にするためにさまざまな反応サイクルを巡って変化していきます。

細胞内で栄養素を燃焼させる反応としてTCAサイクル(クエン酸回路)や解糖系、β酸化などさまざまなものがあります。

たとえば、食事としてとった炭水化物は消化によってブドウ糖にまで分解されます。

この消化吸収時に胃や腸、消化酵素などが働くためにもATPというエネルギーが必要で、その仕組みを特異動的作用といいます。

また同様に呼吸や体温の維持などの生命活動、運動といった活動のときには、各臓器や筋肉の細胞内で食べ物から分解された栄養素や貯蔵されている栄養素からATPを作り出しています。

そして栄養素を分解するときに消化酵素が必要なように、ATPにするときにも酵素がないとエネルギーを作り出すことはできません。

代謝はこれらのエネルギーを作り出す反応のことで、代謝によってATPが作られ、このときにエネルギーが放出されます。

そして放出された大半が熱に変わり、生命活動よってエネルギーとなるATPが使われるときにも熱を発生しています。

さらに細胞はATPをいったんADP(アデノシン二リン酸)という形に分解して、そこで得られるエネルギーをさまざまな生命活動にあてています。

そしてこの際にも熱が発生しています。

このようにATPは作られるときにも使われるときにも熱が生産され、それが代謝に適した温度環境を作り出し、その結果、体全体の体温が維持されているのです。

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熱を生産する体の組織とその割合

それぞれの臓器や筋肉も細胞が集まってできているもので、その働きによって熱を生産する量が変わってきます。

最も多く熱を生産するのは骨格筋(筋肉)であり、そう熱生産量の59%もの熱が作られ、次いで多いのが肝臓。

肝臓では22%、呼吸筋で9%、心臓・腎臓では各4%、その他の器官で2%の熱が生産されています。

【参考文献】
・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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