無意識のストレスが原因!? 「非アレルギー性じんましん」の対症療法とは

【女性からのご相談】
40代。昨年の春、以前勤務していた職場に約1年半振りに復帰しました。

自分ではそれほどストレスを感じていないつもりだったのですが、年末になって突然全身にじんましんが出て、皮膚科を受診しました。

特に検査のようなことはせず、視診と問診のうえで抗ヒスタミン薬を処方していただき、今は症状はおさまっています。

医師は、「職場復帰でたまった疲労が、こういう形で出たのかな」と言い、特にじんましんの原因をつきとめる検査の必要性は感じないとおっしゃいました。

しかし、自分としては原因をちゃんと把握して対処したいと思います。心因性や疲労性のじんましんについて、その検査法と対処法を教えてください。

a じんましん患者の70%以上は誘因不明。また、非アレルギー性のじんましんは一般的に有用な検査がないため、対症療法が重要。

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。

ご相談者様にとっては残念な情報かもしれませんが、じんましん全体のうち、特定の誘因(刺激)により症状があらわれるケースというのはわずか27%程度。

残りのおよそ73%は“特発性のじんましん”といって、誘因が明らかではありません。

非アレルギー性のじんましんには一般的に有用な検査はありません。

そのため、「検査の必要性は感じない」という主治医の先生の方針にそって対症療法を継続されるのが正解ではないかと思われます。

都内で内科・皮膚科クリニックを開業する医師に伺ったお話を参考にしながら、もう少し考えてみましょう。

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血管性浮腫でなければ、医師の言葉を尊重すべき

『患者さんが病気の原因となっている問題点についてきちんと検査をして把握しておきたいという気持ちは、とてもよく理解できます。

また、“血管性浮腫(クインケ浮腫とも呼ばれます)”を併発し、咽頭部に浮腫が生じてのどがつまったり上気道の浮腫が進んで呼吸困難を起こし意識障害などのアナフィラキシーショックに陥るような事態を伴うじんましんは、“命にかかわる”ため、救急車を呼んで救急病院を受診する必要があります。同時に、原因アレルゲンの検査や背景因子の検査を受ける必要もでてきます。

ご相談者様の場合は医師による問診をちゃんと受けられた結果、医師の視診によって血管性浮腫の有無まで確認していますので、診察された先生の“検査の必要性は感じない”という言葉を、尊重すべきと考えます』(50代男性/都内内科・皮膚科クリニック院長。医師)

悪化させる因子を取り除くことで治癒を早める

それでは、何に気をつけてじんましんとつき合って行かれるのがいいのでしょうか。

2007年に広島大学の亀好良一先生が発表された『じんましん最前線』という書物には、誘因が明らかでない突発性のじんましんであっても、次のような因子が症状を悪化させることが、明らかにされています。

【じんましんの悪化因子】
(1)疲労
(2)ストレス
(3)感染
(4)入浴
(5)物理的刺激

このことを考えると、ご相談者様が受診された皮膚科の先生がおっしゃる、「職場復帰でたまった疲労が、こういう形で出たのかな」という言葉は、けっして的外れではありません。

毎日の生活でストレスや肉体疲労をためないように気をつけ、仕事が終わったら好きな趣味に打ち込むなど、ライフスタイルを工夫してみましょう。

また、抗ヒスタミン薬を飲んで症状が消えても、一定期間は飲み続けることが大切です。

自分の判断で薬を飲むのを止めることは決してせずに、医師の判断を仰いでから止めるようにしてください。

なお、お酒好きのかたはツラいでしょうが、飲酒は控えましょう。

大切なのは、“症状を改善するための対処と心がけ”です。原因にこだわる気持ちも分かります。

しかし何はともあれ、症状がおさまってまたいつも通り働けるようになったのであればとりあえずそれで良しとする気の持ち方も、ときには必要なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

【参考文献】
・『じんましん最前線』秀道広/宮地良樹・編

●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)

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