身体ナビゲーションVol.85「人間の平熱と体温の変動」

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

これまで身体ナビゲーションシリーズでは、脳から各臓器や内分泌などさまざまなヒトの体についてご紹介してきました。

今回からはこれまで触れてきたヒトの体が正常に機能するために欠かせない体温について解説していきたいと思います。

意外と知らない自分の平熱

「平熱は何度ですか?」と聞かれて即答できるでしょうか? それはいつ計った体温でしょうか?

私たちは健康であることを前提として日常生活を送っています。

そのために、女性で基礎体温の記録をしている場合を除いては体調に異常を感じたとき以外あまり体温を計ることがありません。

そして体温は脳の視床下部でコントロールされていて、朝は低く夕方は高くなっていくほか、食後にも体温は上がります。

また女性では月経周期によっても体温の変動があります。

これらの変動を考慮して、朝食前、夕食前、就寝前に一週間程度、体温を計り続けその平均値を出すことで本来の平熱を知ることができます。

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人間の体温の上限と下限

人間の体温にはこれ以上またはこれ以下になると、命にかかわるという限界があります。

上限は44~45度で、これ以上になると酵素が変性して死亡してしまいます。

また、33度以下になるとまず意識がなくなり、30度以下になると体温調整機能が失われます。

さらに26~28度で心房や心室といった心臓の筋肉が正常な収縮・拡張を行えず、各部分がバラバラに動いてしまう心筋の細動が起きます。

そして不整脈などが発生して、正常な心拍が保てなくなりやがて死に至ってしまいます。

食事誘発性熱産生とは

食事をした後、体が温まる感覚を感じたことがあると思います。食後は安静にしていても代謝量が増え体温が上昇するからです。

これをDIT(Diet Induced thermogenesis/食事誘発性熱産生)といいます。

食事をとることで体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されるために起こる体温の上昇です。

37度は発熱?

体温が37度あると微熱があると思われがちですが、微熱とは上記のように正確に計った平熱よりも1度高い状態を指し、必ずしも37度が微熱だとはいえません。

ではなぜ37度が微熱だと言われるようになったのでしょうか。

実は過去に一般的に使われていた水銀の体温計は37度の文字が青や赤で表示されていたため、生まれた誤解だとされています。

生まれたばかりの健康な赤ちゃんの体温は37度以上あることが多く、成人後でも適度な運動やバランスの良い食生活、規則正しい睡眠時間を確保することで37度の平熱を保つ人も多くいます。


体温は微熱など平熱より高いだけでなく35度台でもダルさを感じることがあります。

このダルさを感じて、「発熱しているのでは?」と検温し35度台という数字を見て、それが平熱だと誤解、思い込んでいるケースも多く見かけられます。

1度きちんと自分の平熱を計っておくことをおすすめします。

【参考文献】
・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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