テレビを見ながらの食事が「子どもの躾」と「夫婦仲」に及ぼす悪影響

【パパからのご相談】
35歳公務員です。「夕食は家族そろって!」という妻の要望で、仕事が終わるとまっすぐ帰宅し、家族(妻、長男4歳、次男2歳)と一緒に食事をするのですが、子どもたちが騒いでゆっくりテレビも見れません。

つい「うるさい!」と子どもを叱ると、今度は私が妻に「食事中に大きな声で怒らないで!」と叱られます。どうしたら子どもたちは静かに食事をしてくれるでしょうか?

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。

毎日、家族のために一生懸命働いて、疲れて帰ればせめて食事くらい落ち着いて食べたい!

そんな気持ちにもなりますよね。しかし、そこに本当にテレビは必要でしょうか?

オランダ・ライデン大学の研究チームが被験者に、「塩辛い」「甘い」「酸っぱい」の3種類の食事をとってもらい、味の印象を答えてもらうという記憶テストをしたところ、食事中に何か作業をしていた人はそうでない人に比べて、食べたものを「薄味に感じる」傾向があったそうです。

食事以外のことに集中していることがあると、味覚が鈍ってしまい濃い味を好んだり食べ過ぎてしまったりするようです。

テレビを見ながら食べるというのも、食べることよりもテレビに集中してしまうので同じことが言えるでしょう。

あなたの健康を考えてもあまり好ましくないと思われますし、ましてや2歳と4歳の子どもさんにとっては味覚を育てる大切な時期です。

できればテレビを消して、出された食材や味付けについての話題や、テレビを見ていると見過ごしてしまう子どもたちの箸使いや、食事マナーの躾の時間として有効に過ごして頂きたいと思います。

テレビを見ながら食事する親の前で子どもが騒ぐワケ

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子どもが「大好きなお父さんが目の前に座っている、今日あった出来事なんかを話したい!」と思っていても、お父さんの視線がテレビに向いていると、自分が無視をされているような寂しい感覚になってしまい自分の方を向いてほしくて騒ぐこともあります。

「たかが食事する短い時間」だと思わないでください。夕食にかかる時間が20分だとしても、1か月で10時間もの時間になります。

10時間も時間があれば、子どもたちといろんなことを話せるのではないでしょうか?

逆に、1か月に10時間もの時間をお父さんに相手にされず、騒いでは叱られているようでは、子どもたちにとって食事の時間は苦痛なものになってしまいます。

テレビを見ながらの食事が奥さんを不機嫌に

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お子さんの前でお父さんを叱るのは、決してすすめられることではありません。

しかし、一生懸命食事を作ってもご主人の意識はテレビに向いていて、自分の作った食事がないがしろにされていると感じてイライラ。

そんなところに、あなたが子どもたちに「うるさい!」なんて大声を出すと奥様の怒りが爆発して、「食事中に怒鳴らないで!」なんてことになっている可能性もあります。

この際、見たい番組は録画して、子どもを早めに寝かせその後ゆっくりご自分の時間を楽しむようなライフスタイルに変えてみてはいかがでしょうか?

きっと穏やかで楽しい食卓になると思いますよ。

食事中にテレビを見る家庭の割合

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テレビを見ながらの食事は親子関係や夫婦関係に悪影響がありますが、実際のところ食事中にテレビを見ている家庭はどのくらいあるのでしょうか。

日本では“食事中のテレビ容認派”が6割

子育て情報サイトの『ママこえ』が行った「子どもと食事をするときに、テレビつけてる?」というアンケートでは、1位が「テレビをつけている」で34%となりました。

3位の「テレビをつけているときのほうが多い」の25%も合わせると、約6割の家庭が食事中のテレビを容認していることが分かります。

海外でも“テレビを見ながら食事”をする国は多い!?

テレビを見ながら食事をすることは、海外でも多く見られるようです。例えば、フランスでは約6割の人が食事中にテレビを見ていると言われています。

また、アメリカでもその習慣がある家庭は少なくないようです。

しかし、どちらの国においても“食事中のテレビはマナー違反”という意見が根強くあるため、やはり日本と同じように”各家庭”によって裁量は違うようです。

“テレビを見ながらの食事”がマナー違反なワケ2つ

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日本でも海外でも、テレビを見ながら食事する家庭は多いですが、いずれの国においても「マナー違反ではないか?」という議論が途絶えることはありません。

そこで、“食事中のテレビ”がマナー違反とされる理由を考えてみたいと思います。

(1)“ながら○○”は大体マナー違反!?

“○○しながら△△している”状態って、大体マナー違反です。

たとえば、皆さんは“ながらスマホ”とか“ながら歩き”という言葉を聞いたことがあると思います。

どちらも歩くことに集中していない状態を指しますが、これは非常に危険です。

混雑している駅でスマホを見“ながら”直進している人を見ると、正気を疑いたくなりますが、他にも傘をさし“ながら”自転車をこいでいる人も危ないですよね。

また、恋愛においても同じです。一人の女性を好きなのに、その子と付き合い“ながら”他の子と付き合うのは“恋のマナー違反”ですよね。

デートし“ながら”スマホばかりいじるのもマナー違反です。

何が言いたいかというと、“ながら○○”をしている人は他のことに関心を払えなくなります。

その関心を払われなかった側の人間は、そのことをとても不快に感じるということです。

では、“テレビを見ながら食事すること”はどうでしょう? これは料理を作った人の立場になってみると簡単ですね。

せっかく手間ひまかけて作った料理を、テレビを見ながらとくに味わうこともせずに食べる。あなただったらどう思うでしょうか。

他のことに気を取られずに食事に集中することは、作った人へのマナーなのです。

(2)家族間の会話が成立しない

テレビを見ながら食事することの弊害は他にもあります。それは、食事中の家族の会話が少なくなることです

「学校は楽しい?」とか「仕事は順調?」などの何気ない会話が、家庭環境を良く保つためには重要だったりしますが、テレビを見ながらだと、「別に……」「普通」など、心ここにあらず状態で返してしまいがちですよね。

投げかけた質問に対して、そっけない回答をされたら誰でも嫌なものです。

食事中はテレビを見ずに料理の味や会話に集中するのが、やはりマナーなのではないでしょうか。

ちなみに、マナーと言えば、内閣府が行った「食事のマナーに対する意識」というアンケートでは、上位3つが以下のような結果になりました。

・口を開けて音を立てる……92.4%(1,682人)
・食器類で音を立てる……90.2%(1,642人)
・食事中に携帯の操作……84.5%(1,538人)

3位の「食事中に携帯の操作」は、“テレビを見ながら食事”に近いですね。やはり“ながら食べ”に対して、多くの人が不快に思っているようです。

食事中にテレビを見ない家庭にする方法

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家庭によって賛否が分かれる“食事中のテレビ”ですが、食事や会話に集中できる食卓を作るにはどうしたらいいのでしょうか。以下ではその方法をご紹介します。

子どもの場合

子どもは面白いテレビ番組があると熱中してしまい、食事をする手が止まってしまいます。特にアニメが放送されている時間などは要注意です。

子どもは大人と違って自分をコントロールする力が弱いので、親がサポートしてあげる必要があります。

食事中はテレビのリモコンを隠す、子どもの席から見えない位置にテレビを設置するなどの対処法を取って、気が散らないような環境を作ってあげましょう。

夫婦の場合

パパがテレビを見る理由としては、夫婦間のマンネリや仕事の疲労から家族間の会話を面倒くさがっていることが考えられます。

食事中というのは大切なコミュニケーションの時間です。ママが率先して話題を振るように心がけましょう。

話が盛り上がれば、自然とパパの意識もテレビから食卓に移るはずです。

一方、ママの場合は「子どもがせがむから」や「沈黙がイヤだから」といった理由が考えられます。

子どもが言うことを聞かないときは、パパがきちんと言い聞かせてあげましょう。

また、ママが会話のきっかけを掴めずにいるようなら、子どもの学校の様子を聞いたり自分の会社でのエピソードなどを話したりと、サポートしてあげましょう。

まとめ

「食事中にテレビを見る家庭の割合」や「テレビを見ない食卓にする方法」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

何事も一概に「これはダメ!」とは言えないものですが、ただでさえゲームやスマホなどで家族間のコミュニケーションが少なくなってきています。

食卓を囲むときくらいはテレビを消して家族で会話をしてみませんか?

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
●追記/パピマミ編集部

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