身体ナビゲーションVol.84「高齢期の口腔ケアと噛み癖」

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

前回は乳幼児期から妊娠出産期、成人期の口腔ケアについてご紹介しました。

今回は、高齢期の口腔ケアと8020運動、そして咀嚼(そしゃく)の癖による顔の歪みなどについて、ご紹介したいと思います。

8020運動とは

平成元年、当時の厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会が提唱した「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動が8020運動です。

20本以上の歯があると、ほとんどの食品をきちんと咀嚼することができることから、当時の男女の平均寿命であった80歳、つまり“生涯にわたって自分の歯できちんとかんで食べられるようにしましょう”というものです。

この8020運動が提唱された当時は、75歳以上で自分の歯が20本ある人はわずか9.8%と非常に少なかったのですが、平成23年の歯科疾患実態調査では37%と増加しています。

歯が減ると、咀嚼力が低下する

高齢になると歯数の減少に加え、かみ合わせる力や舌の運動機能の低下、唾液の分泌量の減少などが重なって、咀嚼能力が低下しやすくなります。

そこで大切なのは歯数の保持となります。歯数が多いほどしっかりとかめ、かむことで唾液の分泌が促されるため、胃腸などの消化器官への負担も軽くなり誤嚥(ごえん)も防ぐことができます。

日常的な歯磨きに加え、歯科医の指導を受けたりプラークや歯石のケアなども非常に重要となってきます。

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死亡原因ともなる誤嚥

誤嚥とは、飲食物がうまく食道に送り込めず気管に入ってしまうことを指します。

私たちでも慌てて食事をするとむせたりしますが、高齢者は喉の筋肉や神経が衰え嚥下反射が遅れることがあります。

そのため、誤嚥により飲食物が気管に入ると、詰まってしまい呼吸ができなくなることもあるので、非常にリスクが高いと言えるでしょう。

かみ方で顔がゆがむ!?

まず、ご自身の顔を鏡で見てみましょう。左右の目を結んだ線と、口角の左右を結んだ線が平行になっているでしょうか?

もしどちらかが上がっている場合は、上がっている側でよくかむ習慣がある可能性があります。

なぜなら、よく使う筋肉は引き締まり、そうでない筋肉は緩んでしまうからです。

もし歪みがあるようであれば、口角が下がっている方の歯でしっかりかむよう意識することで顔のバランスはよくなります。

顔の筋肉も手足の筋肉と同様に使うことでしっかり引き締まるため、左右のバランスよくしっかりかむことで小顔効果も期待できます。

さらには、顔の筋肉は頭や首の筋肉などとも連動して動いているので、顔の表情筋が歪むと、全身の左右のバランスにまで影響を及ぼし、首や肩の凝り、背中の痛みや腰痛の原因にもなりかねません。

たかが“かみ癖”だと思わず、しっかりと右奥歯、左奥歯を意識してバランスよく咀嚼して食べることが大切です。

【参考文献】
・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

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「身体ナビゲーション」シリーズ一覧

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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