何をしたらいいの? 産後ママが望む「夫のサポート」まとめ

出産という大仕事を終えた女性は、心身ともに疲弊しきっているところに、待ったなしで次は24時間体制の赤ちゃん育児が始まります。こんな産後ママに必要不可欠なのがパパのサポートです。

とは言え、新米パパは具体的にどう動いたらいいのかわからず戸惑うことも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、産後ママの体・心のことや、パパとしてできる精神的・物理的なサポート方法についてまとめてみました。

(作成:パピマミ編集部・原)


パパも知っておいて! 産後ママにはだかる2つの困難とは……

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そもそも「妊娠・出産」を経験していないパパには、産後ママの体や心の状態について説明してもらわないと理解できない部分が多いと思います。

まずは、産後ママに起こる2つの困難について見てみましょう。今回は帝王切開出産した女性のケースです。

(1)出産の体のダメージが落ち着かないうちに夜中に授乳

帝王切開というとイメージが湧きにくいかと思いますが、単純に言うと開腹手術です。

開腹した直後の傷の痛みは当然ですが、かなりつらいです。私も帝王切開で出産しましたが、起き上がるたびに激痛が走り、歩くのにもズキズキと痛みました。退院後も傷がまだまだ生々しい状態なのに育児は待ったなしというのがつらいところ。ホチキス止めのお腹をさすりながら、なかなか赤ちゃんを満足させられない量しか出ない母乳に焦ったり、自分自身の尿漏れや脱毛に悩むということも。

そんな妻には夫からのいたわりと思いやりが何より必要とされます。

(2)今までやったことのない育児、しかも24時間営業です

パパが転勤や異動で仕事が変わったら、最初は覚えることが沢山あって勉強が大変ですよね。新米ママも同じです。

ママによっては、今まで接したことがあまりなかった赤ちゃんの沐浴や授乳、排せつなど覚えることがいっぱいです。しかも赤ちゃんは人間ですから個人差があり、一筋縄ではいきません。リズムが整わないうちは夜中にずっと起きてしまったり、夜泣きをしたりとママの気が休まるときがありません。

母親としての責任感がママを押しつぶしそうになることもあるかもしれません。私も出産後は赤ちゃんが息をしているか心配で夜中に何度も目が覚めてしまいました。パパも夜勤後や徹夜明けは家でゆっくり仮眠したいですよね? どうかママにも休息を取らせてあげてくださいね。

出典:パパにも分かってほしい! 産後ママに立ちはだかる2つの困難

出産後のママに必要なのは、パパの思いやりと、育児に対する責任感の共有です。まずは、疲れ切っている産後ママの体をいたわり、「二人でこの子を育てていこう」という姿勢をわかってもらうことが大切ですね。

また、産後6週間くらいは産褥期と呼ばれ、ママは精神不安定になりがちで心の疾患にもなりやすいと言われています。

産後ママが精神不安定になる理由とケア方法

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出産後、ホルモンのバランスが崩れ、精神不安定になりがちなママが注意すべき心の疾患が3つあります。

(1)マタニティブルーズ

心の病気と呼べるほどひどい状態ではありません。軽度と考えてもいいと思います。マタニティブルーズは、産後の女性の5~50%が何らかの不安感を感じることから始まります。でも、数日~数週間のうちによくなります。

・涙もろい
・不安感
・抑うつ(気分の落ち込み)
・頭痛
・食欲不振

などの症状があります。

マタニティブルーズは、優しく接して話を聞いてあげることでよくなります。ただし、話を聞いてあげた後に求めもしないのにアドバイスなどをしない方がいいです。求められれば別ですが、それ以外は多くの場合、そこまで求めていません。

(2)産後うつ

出産女性の10~20%にみられます。気分の落ち込みが激しく、思考力の低下などがみられるため、家事や育児に支障が出てきてしまうことがあります。数か月~1年くらいかかりますがよくなります。

・抑うつ(気分の落ち込み)
・趣味や楽しいことに興味を失う
・過剰なイライラ
・不眠や過眠
・思考力や決断力などの低下

などの症状があります。

産後うつは、心の病気です。この場合、家事などに支障が出てくるため、怠けているのではないかと周囲の人は思ってしまうこともあります。でも、病気なので自分ではどうすることもできない状態であることを知っておいてほしいと思います。

この状態が続く場合は、希死念慮(死にたいと考えてしまう気持ち)を持ってしまうことも十分考えられます。だから、心療内科やメンタルヘルス科への受診が必須です。

(3)産後精神病

産後の心の病としては最も重症なものです。非常に希(まれ)な病気で、1000人に1人の割合でみられるとされています。すぐにメンタルヘルス科への受診が必要です。早く受診すればするほど、回復が早いとされています。

・幻覚や幻聴
・支離滅裂
・極度のイライラ感
・おかしな言動
・多弁になるなどの躁(そう)状態

などの症状がみられます。

気分の乱れが生じますので、時にはハイな気分で育児に専念したかと思うと、急に世話をしなくなったりします。奇妙なことを言い出したりすることもありますので、この場合は早急なメンタルヘルス科への受診が必須です。

出典:パパの出番です! 産後ママが“情緒不安定”になる原因とケア方法

産後の心の疾患と言っても、「何となく気分が落ち込んでいる」という軽度のものから、言動がおかしくなるような重度の精神病まで様々です。

まずはママの悩みや想いに真剣に耳を傾け、家事や育児を進んで手伝ってママの心身を休ませてあげましょう。それでも改善しない場合には、病院を受診するように一緒に気をつけていてあげてくださいね。

それができるのは一番近くにいるパパだけです!

できれば出産前から伝えておきたい! 産後ママがパパに望むこと4つ

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産後の体や心の変化の他にも、産後ママは夫にパパとして「自分も子育ての責任者である」という意識を持ってこんなことを理解してほしいのです。

(1)家事の責任者になってもらうこと

「家事を手伝う」という言葉を使うパパさんは多くいますが、手伝いではなく、「家事は自分の仕事」くらいの意識を持ってもらうのがよいかと思います。

手伝い程度のレベルですと、いちいち頼まなければならなかったり、適切な指示を出すための状況判断をママがしなければならなかったりして、疲れてしまいます。パパには、“基本は自分が全部やる”という意識を持ってもらう必要があるのです。

(2)育児タスクを担当してもらうこと

育児には、どうしてもママにしかできないことがあります。それは、“母乳をあげること”。でも逆に言えば、それ以外は、実はパパにでもできることばかりなのです。

育児に必要なタスクが見えてきたら、たとえば“哺乳瓶を洗うのはパパの仕事”など、決まったタスクをいくつか割り振って、実行してもらうようにしましょう。継続的に育児に関わってもらうためにも、“最初から育児をしてもらう”のが重要です。

(3)産後の回復に時間がかかること

筆者の出産した病院でもらった資料によると、基本的に『産後のママは動いてはいけません』とあります。産後2週目までは、布団も敷いたままにして、すぐに寝転がれる環境づくりが必要です。

経過が順調であれば、3週目の後半にやっと布団をたたみ、近所の買い物に行っても大丈夫になります。ただし、重いものは6週目まで持ってはいけません。体調に合わせ、日常の家事を行ってもいいのは5週目あたりから。

この期間は、ママが回復するためにとても重要なのです。パパにはその手助けをしてもらうのがよいでしょう。“手足のツボを押してもらう”、“わずかな睡眠時間に集中できるよう、アイマスクを買ってもらう”程度でかまいません。

“ママを休ませてあげる必要があるとパパが知っている”ことが重要なのです。

(4)ちょっとした気遣いがうれしいこと

ちょっとしたプレゼントのおかげで、産後を快適に過ごすことができた、という声も聞きます。中でも、“ふわふわのトイレットペーパー”は人気で、「トイレが痛くて怖くてツラかったから、とてもうれしかった」というママがたくさんいます。これも出産前に伝えておけるとよいかもしれませんね。

出典:産後の協力をスムーズに! 出産前にパパへ伝えておくべき心構え4つ

妊娠、出産は女性メインですが、産後もどうしても女性の方に負荷がかかりがちです。

赤ちゃんが生まれた後は、今まで以上にパパに家事を担当してもらい、育児もできることはどんどんパパにやってもらいましょう! その方が父性もどんどん目覚めてくるはずです。

もう少し具体的に、パパが産後ママを楽にしてあげられる方法を見てみましょう。

新米パパが産後ママにしてあげたいサポート3つ

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(1)“衣・食・住”を少しでも手伝う

新米ママにとって、初めての出産後は赤ちゃんの世話で手一杯となってしまうことが多いと思います。家事が満足にできないことは承知しておいてほしいことの1つであると、認識しておくことが大切です。実家からお手伝いに来てくれる援軍がいれば話は別ですが、そうでない場合は、ご相談者様のような夫が頼りになります。

行動の中で大事な“衣・食・住”を少しでもできるようにしておくと本当に助かります。

・洗濯物は2~3日分まとめてコインランドリーを活用する(乾かすまでしたら最高ですね!)
・頼まれたものを買って帰ったり、食事の支度をする間に育児を交代する
・ゴミ出しや散らかった物を元に戻す

など、いつものお手伝いに少しプラスをするだけで奥様の負担が減ります。しかし、いつもと違うようなやり方をすることで、「手間が増えた」と感じられてしまうことも事実です。

ですから、奥様にどのようにすればいいかを出産前に確認しておきましょう。はっきりと聞いてくれた方が助かりますし、「手伝ったのに小言を言われた」なんてことにもならなくてすむはずです。

(2)感謝やねぎらいの気持ちを言葉に出す

いつもの会話のことを言っているのではありません。”ねぎらいの言葉”“感謝の言葉”のことです。多くの男性が、「今さら恥ずかしい」と感じ、言いづらい言葉だと認識しています。でも、言われた方はうれしく感じますし、出産後のさまざまなストレスから解放してくれる言葉として大切です。

・「ありがとう」
・「やっておくから休んでいて」

など、何でも手伝うのは難しいことですので、せめて、ねぎらいの言葉をかけてあげることを忘れないでほしいと思います。思いやりのない言葉は、『産後うつ』などの引き金となってしまう可能性もありますので、心で思うだけでなく、言葉に出しましょう

(3)行動と言葉を合わせたプラスアルファをする

ただ何かをしてあげたというだけでは、相手に伝わりにくいものです。プラスアルファとなるものがあると、より一層感謝されることは間違いありません。

【プラスアルファでできることの例5つ】
・a……少しでも早く帰って、大変だった話を聞いてあげる
・b……赤ちゃんが寝たら肩もみをしてあげる
・c……おむつ替えをしたらきちんと捨てて、ないものを補充しておく
・d……買い物をしたら、奥様の好物を買ってきてあげる
・e……「お疲れさま」の言葉をかけて、ハグや髪をなでるなどのボディタッチをする

“行動”に“言葉”を合わせて使うといった気づかいは夫にしかできません。気づかいができることこそが、プラスアルファとなるのです。

出典:新米パパが産後ママへできるサポート3つ

家や子どものことをやるという物理的なサポート以外にも、言葉がけやスキンシップなどの精神的なサポートも大切です。

赤ちゃんが生まれた後、夫や父親としての姿勢が今後の夫婦関係、家族関係を築く土台になりそうですね。

まだまだある! パパにできる産後ママのサポート方法

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子どもがうまれて……パパにできること

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(1)できるだけ早く帰る
(2)自分のことは自分でする
(3)お風呂に入れる
(4)夜泣きをあやす
(5)おむつを替える

(明橋大二氏 著 『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』より引用)

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精神科医でありスクールカウンセラーの明橋大二氏は著書『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』で子どもが生まれたとき、パパができることとして、以上の5項目を挙げています。

やはり、育児で手がかかる時期は、パパが早く帰ってくることが何よりも“助け”となるようです。また、子育てで手一杯の今は、パパが身の回りのことなどを自分でやるだけでも、おかあさんとしては大助かりです。

子どもとのスキンシップを増やすお手伝い

筆者も、今にして思えばお風呂は主人にまかせっきりでした。主人も、このひと時のスキンシップを通して日々変化するわが子の成長を眺めていたような気がします。

相談者さまのご家庭も夜泣きがあるそうなので、毎回でなくとも夜泣きする子どもさんをあやすことは、奥さまにとって大きな手助けになることでしょう。たまに育児で疲れ切った奥さまをゆっくり寝かせてあげましょう。

おむつ替えを積極的にだんなさまが手伝うことも、うれしいお手伝いのひとつ。おむつを替えながら子どもに声をかけたり、目を見てほほえみかけるだけでも親子のスキンシップをとることができます。

焦らずできることから。子どものおむつ替えやお風呂にいれる行為から、徐々に父親としての自覚も増していくことでしょう。

まずは、お仕事が終わったら早くおうちに帰ってあげてくださいね。

出典:まずはダッシュで帰宅! 産後ママをサポートしたいパパの心得

「まずはダッシュで帰宅」これなら今日からでもすぐできそうですよね。

おむつを替える、お風呂に入れる、あやしながら抱っこ、これらも慣れれば簡単です。産後ママをいたわるためだけでなく、父性を目覚めさせるためにも、率先してどんどん手伝ってくださいね!

最後に、赤ちゃんとママの気持ちを知りたいパパにオススメのアプリをご紹介します。

新米パパの味方! 優秀な育児アプリ3選

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(1)妊娠週刊パパ/育児週刊パパ(無料)

実際に初めての育児に立ち向かったパパが自身の経験をもとに開発した、パパ向け子育てアプリです。

作者がママと共有したほうがいいと感じた、欲しかったという情報をタイムリーかつユーモラスに配信してくれます。専門家による固い解説ではない、初めての出産・育児に戸惑うパパの生の声に共感したり、ほっとしたりできるはず。

(2)マイ・イク(無料)

こちらは助産士と産後ピラティス講師の監修のもと作られた、スマホはもちろんPCからでも利用できる育児サービスです。

赤ちゃんの成長に合わせたアドバイスが毎日届くだけでなく、育児日記をつけられ、無料で5人まで内容の共有ができる優れものです。育児中に気になったことをすぐに調べられる育児辞典と、外出先での授乳室検索機能付き。

(3)Kazoc(無料)

妊娠中の健診結果の記録から、赤ちゃんの身長・体重はもちろん、予防接種の予定や初めての瞬間など、成長記録をつけられる育児日記系アプリです。

アップした写真は家族を限定して公開できるので、単身赴任中のパパや、遠くに住むおじいちゃんおばあちゃんも毎日の成長を見ることができます。さらにアップした画像をまとめたフォトブックも簡単に作れます!

出典:新米パパにもオススメ! 産後ブルーを解消する育児系アプリ3選

文明の利器であるスマホアプリを最大限に活用して、パパもママと一緒に育児を楽しんでいきましょう!


いかがでしたか?

赤ちゃん誕生の喜びと同時にやって来る24時間体制の育児。体の回復に時間がかかり、寝不足も続き、ホルモンのバランスも狂ってしまう産後ママはてんてこまいです。

そんなママが一番支えてほしいのは、やはりわが子の父親である自分の夫です。

最初は手探りの育児かもしれませんがそれはママも同じ。夫として父親として、家事や育児を積極的に手伝い夫婦・家族の絆を深めていきましょう

大変だけどかわいい盛りの赤ちゃん期。あっという間に成長してしまいますので、忙しいパパもしっかりと育児に関わっていきましょうね。

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