褒めなくてイイ!? 子どもの“自己肯定感”がアップする育て方

【ママからのご相談】
「子どもは褒めて育てましょう」と、あるセミナーで言われたのですが、うちの子はわがままで親の言うこと聞かないし、何かほかの子よりもできることがあるわけでもないし、何をどう褒めたらいいですか?

a 他の子と比べるのはNG! 褒めない子育てもアリ!?

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

「子どもは褒めて育てましょう」というのが今の子育ての主流となっていますね。でも家事に仕事に子育てにと時間的にも体力的にも余裕のないママにとっては、子どもの欠点ばかりが目についてしまうもの。

しかし、その子のごく一部しか知らない、よその子と比べるのは親にとっても子どもにとっても何のメリットもないばかりか、いつも他人と比べられて育った子どもは自己肯定感が低くなりやすいと言われています。今回は心理学から褒め方や褒めない子育てについて考えてみたいと思います。

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結果ではなく、努力を褒める

スタンフォード大学のキャロル・S・ドゥエック教授(心理学者)がとても興味深い実験をしています。

生徒たちに難度の高い問題を10問解かせ、同じ成績の2つのグループに分けました。そして、ひとつのグループに対しては「頭がいいのね」とその結果を褒め、もうひとつのグループに対しては「頑張ったのね」とその努力を褒めたのです。

その後、生徒たちに新しい問題を見せて、新しい問題に挑戦するか、再度同じ問題を解くか選択させたところ、結果を褒めたグループは新しい問題を避け、努力を褒められたグループの生徒たちは、その90%が新しい問題にチャレンジしたのです。

その後の調査では、結果を褒められたグループは問題を解くことにストレスを感じるばかりか、自分は頭が悪いとさえ思うようになったのに対して、努力を褒められたグループは難しい問題を解くことに面白さを感じた生徒が多かったのです。

これはテストだけでなく、家事の手伝いなどでも当てはまるのではないでしょうか。

褒めない子育てもある

ユング、フロイトと並ぶ心理学者アルフレッド・アドラーによると、褒めるということは、褒める立場の人の考え、価値観をもとに相手を評価することです。そのため、褒められることに慣れてしまうと、行動の目的が褒められることになってしまい、承認欲求がどんどん強くなり、人が見ているところでは褒められるような行動をとり、人が見ていないとそういった行動をとらなくなってしまうのです。

では、褒めずに叱る、指摘、そればかりすればいいのかというと、そうではありません。褒める代わりに感謝の気持ちを伝えるのだとアドラーは述べています。その感謝の気持ちも「手伝ってくれてありがとう」といった行為に対しての感謝ではなく、「私の子どもでいてくれて、ありがとう」というように、その存在自体に感謝を伝えることが重要なのです。

生れたばかりの赤ちゃんは、ママのお手伝いも何もできませんが、そこにいるだけで周りの人を幸せな、思わず微笑みたくなるような気持ちにしてくれますよね? 子どもの存在価値を高めてあげることで、子どもは他人の評価に過敏になることなくのびのびと育ってくれると思いませんか?


今回は2つの育て方をご紹介しましたが、ご自身がストレスなく実践できる方法を選ばれてもいいかと思います。

【参考文献】
・『嫌われる勇気』岸見一郎/古賀史健・著
・『「やればできる!」の研究』キャロル・S・ドゥエック・著

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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