和風に逆戻り!? 男女ともに減っている“キラキラネーム”の現状

こんにちは、自称キラキラネームウォッチャーの木村華子です。

11月、クックパッドベビーは“赤ちゃんの名前ランキング2015”で、今年誕生した赤ちゃんに多く名付けられた名前を発表しました。

【男の子】
・1位:『湊』そう、みなと、いちか
・2位:『樹』いつき、たつき
・3位:『蓮』れん
・4位:『陽太』ひなた、はるた
・5位:『朝陽』あさひ、はるき、ともはる

【女の子】
・1位:『さくら』、『莉子』りこ(同率)
・3位:『葵』あおい、『和奏』わかな(同率)
・5位:『咲良』さくら、さら

どうやら今年は、男の子に漢字一文字の名付けをするパパ・ママが多かったようですね。潔く簡潔、かつたくましくてイメージも明快な印象を受けました。

また、女の子は一貫して和風な名付けが流行している様子。特に注目したいのは1位に輝いた『莉子ちゃん』です。このランキングは2010年よりスタートしたものですが、『○子』という名前が10位以内にランクインしたのは初めてだとのこと!

この度のランキングから、どうやら世の中のトレンドはキラキラネームから和風ネームへと回帰している様子が見えてきます。今回は、DQNネームやキラキラネームの減少について考えてみました。

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キラキラネームブームとはなんだったのか

泡姫(ありえる)ちゃん、祈愛(のあ)ちゃん、皇帝(しいざあ)くん、男(あだむ)くん……。このように、一般常識に反するような当て字や読み方の名前をキラキラネーム、DQNネームと呼ぶようになったのは、2000年代初頭ごろからだと言われています。

そもそも、「愛しいわが子にオンリーワンな名付けを!」と考える親は大昔から少なからず存在しているはず。その様子は古典落語の“寿限無(じゅげむ)”からも伺えますね。実行こそしないけれど、わが子に特別な名前を授けたいという思いは、古来より多くの親の心でくすぶり続けていたのでしょう。

そんな親が社会現象と呼ばれるまでに増加してしまった背景には、やはりインターネットの普及が関わっていると考えます。これまで辞書や書籍で行われていた情報収集の手段はパソコンに変わり、誰でも手軽に知識を集めることができるようになりました。

見慣れた漢字の変わった読み方。名付けにおいて、漢字の読み方は自由に決めても問題ないという知識。他のパパ・ママが名付けた個性的な名付けの前例などなど……。これらのデータは、単独ではキラキラネームに踏み切れないようなパパ・ママの背中を押してくれる心強い要素になったはずです。

キラキラネームのブームはインターネットの普及とともに加速したと言っても過言ではないでしょう。

原因はキラキラネームに対するバッシングか

ツイッターでは、月刊誌『小児科臨床』に掲載された“キラキラネームとER受診時間の関係”という論文が話題になっています。その内容は、一般的な名前の子どもに比べ、キラキラネームの子どもが深夜帯に受診にやってくる割合は3割高く、その親たちのモラルの欠如についてまとめたもの。

もともとこの調査は、キラキラネームの子どもと一般的な名前の子どもとでは深夜帯の受診に差異はないことを証明し、キラキラネームへの批判や偏見をなくそうとスタートしたのだとか。ところが、実際に調べてみると差異が生まれてしまったため、結果としてキラキラネームをつける親たちの公共空間への配慮の欠如をまとめる論文になってしまったのだそうです。

・『キラキラネームやDQNネームは就職が難しい』
・『児童虐待だ』
・『DQNネームの子どもは早死にする、犯罪者になる』
・『常識のない親がすることだ』

これらの言葉は、昨今ネット上にあふれている、キラキラネームへのありふれたバッシングの例です。これらの言葉を目にした経験は多くの方が持っているのではないでしょうか。

このように批判的な声は後を絶ちません。SNSやブログサイト、さまざまなコラムで、行きすぎたキラキラネームは子どもの悲劇を招くと紹介されています。と同時に、名付けは上記で紹介した論文のように、親自身の秩序やモラルを問うテーマにもなっています。

子どもの名前は、家庭そのものの評価につながっているのです。そしてくしくもその評価やバッシングは、インターネットによって瞬く間に世の中に広がります。かつてキラキラネームをブームにしたインターネットが、その手で最期を招いているというわけです。

いなくなると少し寂しい、キラキラネーム……

キラキラネームのブームが終わると、キラキラネームとして生きている子どもたちはどうなるのでしょうか? 社会人になるころには“キラキラ世代”と呼ばれ、老人ホームに入るころには“祈愛(のあ)おばあちゃん”“男(あだむ)おじいちゃん”と呼び合うようになるのでしょう。今それを思い浮かべれば滑稽ですが、その時代になれば決して珍しくもない風景として受け入れられているような気もします。

個人的な思いを述べれば、私はキラキラネームが嫌いではありません。「非常識な親が多い」という声もしばしば耳にしますが、一般的な名付けをしていたからといって常識のある親だとも限らないですし、オンリーワンな名付けをしたい! という親心も理解できます。

赤ちゃんが生まれて、その子の名前をゼロから考える……。そのなかで、両親の個性があらわれることはごく自然なこと。もちろん、子どもの人生を狂わすほど過激な名前は避けるべきですが、名付けの多様化に歯止めが掛かりつつあることに少しだけ寂しさを感じました。

【参考リンク】
クックパッドベビー、2015年生まれの赤ちゃんの名前を調査 | クックパッド株式会社

●ライター/木村華子(ママライター)

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